映画感想『シザーハンズ』『百円の恋』

ネタバレあり。

 

 

『シザーハンズ』

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1990年のアメリカ映画です。手がハサミの人型人形、エドワードのお話。

監督のティム・バートン氏は、個人的に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の印象が強いですが、本作はそれよりも前の映画なんですね。

 

ちょっとしたことで切ってしまうくらいの切れ味のある刃物が手についているのに、なぜハサミにキャップを付けるという発想に至らなかったのかが不思議です。

 

一人ひとりのエドワードによるヘアカットシーンは全て映らなかったけれど、街の人が全員集合したシーンでヘンテコな髪型の女性が大勢いたのが笑えました。とぐろをまいた蛇とか、箱のように角ばった髪型とか。

 

みんな不幸になった終わり方が悲しかったです。一概に不幸だとも言い切れませんが…

人形である彼は歳をとりません。たとえ愛する人と一緒になることがあったとしても、その人は自分より先に寿命で死んでしまう。人間でないものと人間との恋とは難しいものですね。

彼は自分を作った博士との思い出や、愛した人(キム)への愛を胸に、これからも生きていくのでしょうか。その体が朽ちるまで。

 

 

『百円の恋』

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主人公、一子(いちこ)役の安藤サクラさんの演技が上手い。リアルすぎてドキュメンタリー映画を観ているようでした。

なんと本作で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。うーんやっぱり。

 

前半、一子があんな環境で正気を保っていられたのが信じられません。鈍感なのか、メンタルが強いのか。それとも諦めているのか。
自分も人のことは言えないけれど、ものすごくだらしなく見えました。

 

実家を出て一人暮らしをし、居場所を変えたあとも散々な目に合っていました。

しかしその後ボクシングをするようになって、一子自身が変わっていきます。

打ち込めるものがあるとか、体を鍛えることってやっぱり良いですね。でも一子はそんなんじゃなくて、それがなんなのかは分かりませんが、もっと純粋なもののためにボクシングをやっているように見えました。

 

最後には一子がかわいく見えました。

劇中ではラスト以外、一子の心理描写がほとんどなかったのですが、もっともっと彼女のことを知りたかったです。

終わってみると一子にとても惹かれている自分がいました。

 

全体的に綺麗さとか綺麗事とかは全くなく、リアルで泥臭い感じです。

主題歌もそういった雰囲気にとっても合っていて、心に響きました。

終わったのは始まったから
負けたのは戦ってたから
別れたのは出会えたから
ってわかってるけど

(クリープハイプ「百八円の恋」)

 


クリープハイプ「百八円の恋」MUSIC VIDEO