アニメ感想『悪魔のリドル』『のんのんびより りぴーと』

ネタバレあり。

 

 

『悪魔のリドル』

悪魔のリドル (1) (カドカワコミックス・エース)

悪魔のリドル (1) (カドカワコミックス・エース)

 

漫画原作のアニメです。

1人の標的と12人の暗殺者が集められた教室、ミョウジョウ学園の10年黒組。そこで標的を殺した者になんでも1つだけ望みを叶えてくれるという、暗殺ゲームが行われます。

 

だいたい一話につき一人が暗殺を実行に移します。

傍から見ると何を考えているのか分からないような、謎だらけの暗殺者たちには私の興味は津々でした。
一人一人事情があり、生活のために参加する者もいれば、ゲームを楽しんでいる者もいます。暗殺の行動に出ないまま死んだ人がいたのは意外でした。最終話の後日談では生きていましたが…

全12話という短いなかで12人の暗殺者の事情や心理を深く描くのは不可能で、全然掘り下げられていなかったのが残念でした。個性の強い面々なのでもったいないです。

EDで黒組一人ひとりにキャラソンが用意されているのはいいですね。

 

何も分からない状態だったので序盤は刺激的でしたが、物語が進み少しずつ分かっていくにつれて続きへの期待が減っていきました。

人が本当に死ぬ作品は好きです。心情を深く描けるテーマとして、恋愛と死は強いと思っています。

しかし結局、劇中で主要人物は誰も死にませんでした。暗殺に失敗した者への制裁もなく、退学した後もそれぞれにとって平和に生きています。一人だけなぜか刑務所にいましたが気楽そうです。本当に人を殺してでも叶えたい願いがあったのは神長 香子だけで、彼女は退学したあとも苦しんでいるように見えました。

私の最初の予想では、暗殺に失敗した者は社会から消されるのかと思っていたのですが、あれ、私、絶望を求めすぎ…?

悲壮絶望系だと思って期待しすぎていたので、興が削がれてしまいました。

 

人を殺すというのに、暗殺者側に「何をしてでも」という必死さは見えません。それぞれに晴を殺したいという意志はあるのですが、暗殺に失敗しても死ぬわけではないので真剣さがあまり感じらませんでした。

単なるゲームなのかなーと思い始めていた頃にネタばらし。

 

「黒組は晴を殺すためにあったのではない。

12人の暗殺者を相手に、晴が生き延びられるかどうかを見るためのもの」

「晴に一族の未来を担う資質があるか見るためにね」

 

あの人はなぜ晴を殺そうとしたのか

終盤、鳰(にお)が兎角(とかく)に化けて兎角と会話をしているシーンでは、どちらがしゃべっているのか2回観るまで理解できませんでした。整理すると、兎角が裏切って晴を殺そうとしたところを鳰が助けて、その後二人がやりあって、最後に晴を刺したのが本物の兎角、ということで大丈夫なはず。

しかしなぜ兎角は晴を殺そうとしたのか。兎角にとって晴が大事な人であるなら、自分が操られて動いていたのではないと証明するためだけに晴を殺すことはないでしょう。自分の利益のためだけに晴に危害を加えたりはしないはず。なんとかして他のやり方で証明しようとしたでしょう。

しかし晴自身がプライマーではないと強く納得し、晴がこれ以上呪縛に苦しませられないためには、これまで晴を命がけで守ってきた自分が晴を殺すしかないと兎角は思ったのでしょう。つまり兎角は晴のために刺したのです。

実際は晴は死にませんでした。これでプライマーからの呪縛から逃れられたとしても、もし死んでいたらどうするつもりだったのでしょうか。もしかしたら兎角は晴のことを大事に思っておらず、自分のためだけに晴を刺したという可能性が…あるのか? 呪縛も解けたのかどうか分からないラストでしたのでモヤモヤが残りました。

 

総評

暗殺ゲーム、暗殺者たちの抱えている問題や個性、晴の一族の得意な体質など、それぞれの要素自体は面白いです。キャラデザも好みです。しかし配分なのか何かのバランスが悪かったのか、活かしきれていないと思いました。

話数が少なくキャラクターの掘り下げができていない。ストーリーもラストの展開が分かりにくい。アニメの時系列より以前では人が死にまくっているのに、アニメでは誰も死んでいないというのもおかしいでしょう。

もっとよく知りたかったら原作を読んだほうがいいのかもしれません。原作もこんな感じだったらどうしよう。

 

「残念系暗殺ゲーム」と考えれば、なんだかいいアニメだったかも、と思えてしまう不思議。そう、期待しすぎだったのですね。

 

 

『のんのんびより りぴーと』

のんのんびより 3 (MFコミックス アライブシリーズ)

のんのんびより 3 (MFコミックス アライブシリーズ)

 

漫画原作。アニメ『のんのんびより』の2期。

主人公たちが小中学生ということでその懐かしさと田舎感が気持ちいい。間(ま)が贅沢にとられていて、のんびりさが強調されています。

今期も特になにごとも起こりませんでした。その点でも満足さという点でも『のんのんびより』シリーズは安心して観ることができます。

 

時系列が1期と2期で並行な感じで進んでいきます。原作でも時系列が入り混じっているらしい?

1期とはもちろん内容が違いますが、1期をもう一度観ているような感覚で面白いです。一瞬とっつきにくいですが斬新でした。

 

蛍ちゃんと同じような容姿で、他作品では高校生をやってるキャラクターがよくいるので、蛍ちゃんが小学生とは思えません。私が小学生のときはあんなに落ち着いていたでしょうか。

1期よりれんげちゃんがかわいく見えました。なんでしょう、最近子どもたちと接する機会が多かったゆえの好みの変化でしょうか。あのしゃべりかたと純粋さと好奇心の強さよ。れんげちゃん役の声優さんもほんとに上手です。