ネタバレあり。
- 『舞-HiME』私にはもはや静留さんしか見えない
- 『涼宮ハルヒの憂鬱 第2期』
- 『クズの本懐』
- 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
- 『中二病でも恋がしたい!』
- 『刀語』
- 『キルラキル』
- 『セキレイ』
- 『虹色デイズ』
- 『日常』
- 『NEW GAME!』
- 『らき☆すた』
『舞-HiME』私にはもはや静留さんしか見えない
端的に言うとめっちゃ好きです。
前半と後半でガラッと雰囲気が変わるのも飽きなくて良かった。
後半でグイグイ引き込まれて抜け出せなくなるので、前半で観るのをやめたらもったいないです。
最後まで先が読めない展開で楽しめました。
梶浦由記さんの音楽もナイス。
死んだはずの人が生き返るパターンは他の作品だと「やっちゃダメでしょ」って思うんですが、舞-HiMEに関しては無問題。
生き返ったあとにまだ1,2クールある場合、「どうせまた生き返るんでしょ」とその後の死の扱いが軽くなってしまいますが、あのあとすぐにエンディングだったので問題ありません。
私は静留さんが幸せならもうなんでもいいです。
静留さんが悲しみに暮れるENDにならなくて良かった…。
なつきさんとの心中は美しかった。
他のHiMEはチャイルドを倒されても大切な人が死ぬだけで、いや大切な人が死ぬのも大事(おおごと)ではあるのですが、HiME本人が死ぬわけではありませんでした。
しかし静留さんとなつきさんという想い合う同士が戦えば大切な人と共に自分も、つまり戦ったどちらも死んでしまうわけで、かなりの想いの強さと覚悟が必要であったと思います。
大切な人というのが恋愛相手、つまり基本的には異性になりがちなところを、そうでないHiMEが4人もいたのが素晴らしい。
奈緒さんも入れたら5人ですね。
敵対するHiME同士の大切な人が被っているとか、お互いが大切な人同士だとか、どっちに転んでも鬱な戦いも心苦しくて良かったです。
後半の鬱展開ではかなり心を動かされました。
「大切な人を大切に想いたいけれど、そうすると死なせてしまうので突き放そうとする」といった葛藤だけでなく、「好きになってはいけない人への恋」「本当の好きとはなんなのか」といった自分の死や大切な人の死うんぬん以外でのHiMEたちの心理描写も良かったです。
後半の長いこと暗かった雰囲気のなか、ラストバトルで形勢逆転し始めた途端にギャグをぶち込んできて、大団円でひたすら明るいエンディングで終わったのは賛否両論ありそうですが、私にとっては嬉しい展開でした。
何もかもが終わって、平和な校庭にHiMEが勢揃いしたシーンなんかは幸せ以外の何ものでもありません。
というかもうね、本編で静留さんが自身がHiMEであることを明かしたあたりから、私にはほとんど静留さんしか見えていませんでした。
なんだあの切ない存在は…。
どうか幸せになってください。
静留さん以外のキャラクターにも一応触れておくと、本編にはほぼ登場しなかった佐々木教授と一緒にいる碧ちゃんはとても幸せそうだったし、遥さんは最初から最後まで自分を貫いていて惚れてしまうのも納得なかっこよさでした。
『涼宮ハルヒの憂鬱 第2期』
引用元:「涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ」DVD発売店頭用PV - YouTube
『涼宮ハルヒの憂鬱』は我が青春というべきアニメ。
第1期は当時、オタク系ブログのサイドバーに『涼宮ハルヒの憂鬱』の関連商品画像があるのを頻繁に見ていて、すごく話題になっているし観るか、という感じで観ました。
私が初めて最後まで観たアニメは『涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)』か『ゼロの使い魔』のどちらか。
当時はキャラ萌えの概念をまだ持っておらず、世界観やストーリーに純粋にハマりました。
当時は涼宮ハルヒの憂鬱のキャラクターソングを聴きながら、MMORPGの『マビノギ』でウインドミルというスキルの修練のためにゾンビを狩っていたのが強く印象に残っています。
アニメをよく観るようになったのはその5年後くらいでしたが、『涼宮ハルヒの憂鬱』と『ゼロの使い魔』が私の人生に及ぼした影響は大きいと思います。
2期に含まれる1期分は完全に再放送ですが、やっぱり面白くて安心しました。
2期では1期分が時系列順に並んでいるので非常に助かります。
物議を醸した「エンドレスエイト」は観るのがしんどかったです。
エンドレスエイトⅡまでは「余裕」なんて思っていましたが、エンドレスエイトⅢからⅦまでの5話分は特に変化のない展開で辛かった。
もう一度2期を観直す機会があるとしたらエンドレスエイドⅢ~Ⅶは飛ばします。
2期で追加されたエピソードの「エンドレスエイト」と「涼宮ハルヒの溜息」は、ハルヒが特にワガママに描かれていて嫌いになってしまいそうなエピソードが多く、逆に長門には好印象を抱きました。
そのままの流れで映画『涼宮ハルヒの消失』を観て、長門好きにならない人がいるのでしょうか。いや、いない。
1期分はハルヒのための、2期分は長門のための物語、という印象を受けました。
引用元:「涼宮ハルヒの憂鬱4 笹の葉ラプソディ」DVD発売店頭用PV - YouTube
私がキョンの立場ならハルヒを好きになることはあり得るかもしれないけれど、第三者の視点で観ていたらやっぱり長門を好きになってしまいます。
ハルヒを嫌いになりたかったわけでないので、本でいう読後感というか、2期のそれはイマイチでした。
『クズの本懐』
引用元:TVアニメ「クズの本懐」第一弾アニメーションPV - YouTube
他の人のレビューが「登場人物みんな死ね」とかだったので、どれほどクズいのかとビビりながら観てみたら想定内のクズでした。
というかわりと普通にいいお話でした。
例えばピュアな二人の邪魔をするクズとかだったらかなり嫌悪するのですが、本作の登場人物の半数は歪んでいるので「お互い様だよね」という感じで安心して観られます。
「クズ」というよりも「強すぎる愛」のほうが正しい気がします。
ただ一人、クズと表現しても間違いではない皆川先生が一番救われているのが、ストーリーとして上手いなーと思いました。
皆川先生と鐘井先生の関係については共感できずしっくりきませんでしたが、なんにせよ皆川先生が救われたのは嬉しい。
人間って誰もがクズだと思うんですよね。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のベル君のように聖人みたいな人はいるのかもしれませんが、そちらのほうが稀でしょう。
自身のクズさがあらわになってしまう分野のひとつが恋愛です。
人と人とが真剣に向き合おうとするのだから隠しようがありません。
人がクズであることは珍しくも新しくもないけれど、クズさに重きをおいて深く描いてくれた本作を観るのは楽しかったです。
ラストの展開で主人公が安易にくっつかずにホンモノを探そうとしたのも好印象でした。
あとED曲の切ない感じも良かったです。
引用元:TVアニメ「クズの本懐」第二弾アニメーションPV - YouTube
ちなみに一番好きなキャラクターは早苗さん。
早苗さんにとっての初恋は強烈だったので、良くも悪くもきっと一生忘れることはないのだろうなと思います。
幸せになってほしい…
本作のように恋愛関係が三角関係などでごちゃごちゃになって、かつ異性愛以外が混ざる作品が大好物なので情報がほしいです。
以下は私の知っているそういう作品。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
引用元:TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』PV第2弾 - YouTube
弱い主人公が少しずつ強くなっていく序盤の様子や、剣と魔法とダンジョンといったゲームっぽい世界観がとても良かったです。
主人公がいいやつな作品は大好きです。
あれほどまでにお人好しな主人公は、おそらく他人に裏切られることも多いでしょう。
だけれどそんな存在でなければリリを救うことなんてできませんでした。
リリのような子の心が救われるのは本当に嬉しいです。
主人公の持つスキルがチートなことについては、最終話まで見ればそれを手にできた理由が分かり、なんとか納得できます。
ただし二つ目のスキルが開眼した以降、戦闘の緊張感が失われたのは残念でした。
引用元:TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』PV第2弾 - YouTube
主人公のアイズへの思いは「彼女に恥じないように」「彼女に追いつきたい」というような憧れが強く、恋愛恋愛していないのが良かったです。
アイズもアイズで今のところ淡白なキャラクターなので好印象。
危険なダンジョンに潜っているにも関わらず基本的には誰も死なないし、体が切断されたりしないのはやや物足りなく感じました。
『中二病でも恋がしたい!』
引用元:TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』PV - YouTube
六花の中二病には大きな理由があり、中二病を題材とした軽いコメディではなかったのが好印象。
観る前の予想を大きく上回って、いいお話でした。
恥ずかしながら私も小学生のときに中二病を患っており、道で急に立ち止まって何もないところをじっと見つめたりしていました。
それも自分の気になる人の前でしかやらなかったから、私にとっての中二病は人の興味を引くための行為だったんですね。
中二病になるきっかけや、中二病であり続ける理由は人それぞれあると思います。
私はその人から見ても、世界から見ても、特別な存在になりたかったのです。
「好きな子をからかう」みたいな感覚で中二病していました。
いま思い出すと死にたくなるくらい恥ずかしいので、主人公には共感できます。
それと同時に、人の目など気にせず自分の思うままに生きていた中二病時代の勇太に、憧れ、心酔し、自分もそうなりたいとマネした六花の気持ちもよく理解できます。
中二病はそれがオタク的な設定であるかどうかに関わらず、自分の好きなものや信じるものに夢中になって熱くなって、周りが見えにくくなっている状態のことを指すのだと思います。
周りから見ればヘンだしサムイこともあるし、たまに迷惑なときもあるでしょう。
だけども、あとになって「どうかしていた」と自分で思えるくらい何かに夢中になれること、つまり「中二病」になれることは、ある意味幸せなのだと思いました。
『刀語』
物語シリーズの西尾維新さんの作品ということで気になっていました。
1話1時間の作品なのでイッキ見せずに、1日1,2話ずつ観て楽しみました。
主人公である七花の声優が、演技なのか元々なのか、ちょっと抜けたような声なのがキャラクターとマッチしています。
とがめと七花の信頼関係のようなものは見ていてとても気持ちが良かったです。
戦闘がダラダラと続かないのが好印象。
敵によっては一瞬で勝負が決まります。
基本的に戦闘以外がメインなのが斬新でした。
毎話、違った展開を見せてくれるので最後まで飽きませんでした。
しかしまさかあんな終わり方をするとは思いもしなかったです。
それでも本作を観ていた時間、そして観終わったことは私にとって価値のあるものでした。
余韻にずっと浸っていたくなる良質な作品です。
『キルラキル』
引用元:TVアニメ「キルラキル」最新PV - YouTube
コメディタッチな演出が多いのに、サムかったりシリアスさが薄れたりしないのが本当に凄い。絶妙です。
マコがいい仕事をしていて、主人公の心を支え、ストーリーや戦闘上でも重要な役割を担っていました。
裏の主役といっても過言ではありません。
「ハレルヤ」と共に始まるマコ劇場は毎回楽しみでした。
中盤でダレて一度は視聴を断念してしまいましたが、帰ってきて良かったです。
無駄に露出度の高い服も、生命戦維の影響を最低限にするためだと知って納得。
こういう「そこにも意味が込められていたのか!」みたいな設定、大好きです。
『セキレイ』
1期『セキレイ』
月海ちゃんがかわいい。
結ちゃんのメインヒロイン感が強すぎて、主人公についた他のセキレイへの愛情が薄まっているのが辛いです。
もっと月海ちゃんの出番をください。
ただのお色気系作品かと思いきや、ちゃんとストーリーがあります。
異性でなくてもセキレイと葦牙(あしかび)の関係になれるのは胸アツ。
作画が不安定で顔がコロコロ変わり、「ソックリさんか?」みたいな状況がたまにあるのが萎えます。
主人公のキャラクターが定まっておらず、キャラが薄くてポンコツヘタレで好きになれる要素がひとつもないけれど、セキレイの魅力でカバーできました。
2期『セキレイ〜Pure Engagement〜』
結ちゃんにばかりかまう主人公が憎い。
月海ちゃんは本妻。
1期のひどかった作画に対して、2期では作画が安定してようやくまともに観られるようになりました。
主人公は1期よりもイイ男になった気もするけれど、ヘタレさは相変わらずでなんだか安心します。
ストーリーでは主人公に新たなセキレイが二人できて、マンネリ化も防げています。
相変わらず「見える」けれど無駄な露出は減りました。
ストーリーが面白いので露出がなくても十分楽しめます。むしろ露出はなくてもいいくらい。
焔や、鈿女ちゃんと千穂ちゃんに関する部分は胸が熱くなりました。
前者は葦牙によって性別が変容してしまうというのが斬新でした。
自身の性別の変化や、その自覚によって起こる心の不安定さって、まどマギでいう「思春期の少女の希望と絶望の相転移」と同じくらいのエネルギーを持つと思うんですがどうでしょうか。
そして後者は素晴らしい百合。二人が再会できますように。
3期が待ち遠しいです。
『虹色デイズ』
引用元:TVアニメ『虹色デイズ』公式プロモーションビデオ - YouTube
男の子が主人公で、女の子が非常にかわいいアニメ。
特にメインヒロインの小早川さんは無表情天然クールで美しい。
天然というよりは恋愛に疎いといった感じでしょうか。
まりちゃん→小早川さんという百合要素も若干ありつつ、まりちゃんが「好きな女の子を男の子に奪われる」という役割だけではないのが良かったです。
ただし百合至上主義者には不評かもしれません。
百合好きの私としては、まりちゃんが男性に対して安易に頬を赤らめたりしないのが好印象でした。
恋愛ものにありがちな事件や喧嘩はほとんどないので安心して観られます。
26話くらいまであると思い込んでいたからか、24話で終わったときは驚きました。
もうちょっと何か欲しかったです。
少女漫画のアニメ化は大体こんな感じで曖昧に終わるので仕方ない。
『日常』
漫画原作から入ったので、最初は声優に違和感がありました。
しかし慣れると最高に思えてきます。ベストマッチング。
『日常』のギャグは合う人と合わない人がいるようで、知人はダメみたいでした。
ちなみにその知人は『ギャグ漫画日和』が好きで、逆に私は苦手です。
『NEW GAME!』
引用元:TVアニメ『NEW GAME!』PV @nganime #ニューゲーム - YouTube
事件があったり逆境を乗り越えたりということがないので、ストレスフリーで楽しく観れるのが良かったです。
登場人物が全員女性で、百合っ気のある描き方がされています。良い百合でした。
個人的にはひふみちゃんが好き。
ひふみちゃんのようなオドオドキャラは苦手だったはずなんですが、最近かなり惹かれます。
ゲーム『DREAM C CLUB ZERO』の亜麻音ちゃんに出会ってからですね。亜麻音ちゃんパワーはすごい。
『らき☆すた』
『らき☆すた』と初めて出会ったのはニコニコ動画の音MAD。
ちょうどその頃ニコニコ動画にハマっていたので、リアルタイムでいろんなMADを観ていました。
当時は「ヴァ」でお馴染みの日下部みさおが好きでした。
みさおの舌足らずな喋り方はクセになります。
こういった音MADをiPodに突っ込んで、それを聴きながらランニングしていました。
アニメ本編は観たことがなかったのに作品のファンという不思議な感じ。
ちなみに私の人生で初めて買った薄い本はこなかがです。あれが最初で最後でした。
それから数年後。
そんなかなりハードルを上げてしまった状態で観た『らき☆すた』は、期待を1ミリも裏切らず面白かったのでさらに好きになりました。
当時とても流行っていたのも心から納得できます。
続いているようで特に繋がりがない一話完結系のアニメで、ほのぼのしていてオタク文化のパロディも盛りだくさん。
ゆるく観られるのが良かったです。