最近観た映画『楽園追放』『マダガスカル3』など7本

ネタバレあり。

 

 

『planetarian ~星の人~』

 

原作はゲーム。

Webアニメとして公開された『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』を再構成したものに、「星の人」目線の新作カットを加えたのが本作『planetarian ~星の人~』です。

 

2つは前半、後半のように完全に別れておらず、Webアニメ版の合間にもいくつかの新作カットが挿入されています。

これから見るなら本作『planetarian ~星の人~』だけで良いと思います。

 

Webアニメ版のラストを初めて観たときもそうでしたが、本作の新作カット部分のラストでも涙腺がゆるみました。

 

 

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

 

SFだけあって最先端のロボットやら機械やらがかっこいい。

私はロボットものはあまり得意ではないはずが、本作のロボットは超クールだと思ってしまいました。

 

激しく動き回る戦闘も熱い。

私の好きなゲーム『ダマスカスギヤ -東京始戦-』をやっているような気分で引き込まれました。

 

まず世界観が良いですね。

二つの世界が存在して、一方は大多数の人間が住む電脳世界ディーヴァ、もう一方は荒廃した地球。

そのどちらの世界も興味深いです。

 

そして悪者だと言い切れる存在がおらず勧善懲悪ではないストーリー。

主人公目線ではどちらかといえばディーヴァ側が悪者ですが、悪いやつ VS 正義の味方じゃないというか、悪いほうも自分たちが正しいと思って戦っているのが良いです。

 

声優さんも豪華。

余談ですがスタッフロールを見るまでディンゴの声優さんは杉田智和さんだと思い込んでいました…。

 

 

『シュレック フォーエバー』

 

既に記憶に無いけれど自分のメモによればシュレック1~3を観ていたので、最終作の『シュレック フォーエバー』を視聴。

 

字幕版を観ました。

主人公のシュレックが関西弁な吹替版よりも自然で、ストーリーに没入することができました。

関西弁での吹替にはどうも違和感を覚えてしまいます。

 

ストーリーは予想以上に良かったです。

日常生活で忘れがちな愛のお話。

CGアニメ映画だからといって子ども向けなどと侮れませんね。

 

 

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』

 

クレイアニメ。

最後にちらっと人形の製作工程が映りますが、本当にクレイだったんですね。すごい。

 

子供向けのように思えましたが、それにしてはちょっと怖め。

ホラーというより狂気を感じます。

 

主人公の姉の声がアナ・ケンドリックさんでなければ最後まで観なかったかもしれません。

アナ・ケンドリックさんは声だけでもかわいい。

 

 

『カンフー・パンダ』

 

カンフー映画が好きなので視聴。

 

主人公のポーが修行を始めるまでは退屈。

それ以降はそこそこ楽しめました。

「カンフー映画」なのでハチャメチャでも許容できてしまうけれど、もう少し主人公の強さの根拠が欲しかったです。

 

エンディング曲の「カンフー・ファイティング」はどこかで聴いたことがあると思ったらダンスダンスレボリューションですね。懐かしい。

 

 

『グレート・プラネット』

 

舞台は森です。

映画『アース』と比べると舞台が狭いので壮大さは少し負けるけれど、本作では虫や植物も主役なのでこっちはこっちで楽しめました。

 

 

『マダガスカル3』

 

なんやかんや言いながら3まで観てしまったので、このシリーズをけっこう気に入っているみたいです。
3はかなりコメディ色が強くて好きです。

 


I Like To Move It (Original Video) Madagascar HD

マダガスカルシリーズはダンサブルな主題歌「I Like To Move It」も含めて、キャラクター達が明るいのが良いですね。

 

私はすべて字幕版で視聴。

「踊るの好き好き!」という歌詞を予告で何度も聞きましたが、英語だと「I like to move it, move it」でした。

この曲好きです。move it!

「ONCE UPON A TIME IN AFRICA」という曲も壮大で好き。

 

1で極度の空腹状態になったアレックスがマーティを食べようとしてしまうところなんかを全て乗り越えての2,3なので、仲間たちの友情に厚みが感じられて良かったです。

主要な4人以外の仲間たちも、馴れ合わないのに助け合う関係がとても素晴らしい。

カバとキリンの異種カップルもナイス。

キングジュリアンがシリーズ通していいキャラしてます。

 

 

最近観た映画『バイオハザードⅠ~Ⅴ』『バイオハザード ディジェネレーション』など8本

ネタバレあり。

 

 

『バイオハザード』

 

ちゃんと観るのは二度目。面白かったです。ストーリーを半分くらい忘れていました。

あの防犯用のレーザーで体がバラバラになるシーンはかなり印象に残っています。

2002年の作品ということで、いま観るとリッカー(クリーチャー)がかなりCGっぽい。

 

 

『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』

 

ニコニコ動画に投稿されていたHoneyWorks(通称ハニワ)さんの楽曲シリーズが原作。

映画はハニワファン向け。ハニワの楽曲を知っていたほうが楽しめます。何も知らないで観ればよくある青春恋愛ものといった感じです。

 

寝る前に映画『バイオハザード』を観たのでクリーチャーが夢に出てきたらイヤだと思って、そのあとに『ずっと前から好きでした』を挟んだら夢に出てきませんでした。グッジョブ。

 

 

『SING/シング』

 

字幕版を視聴。

視聴前はトコトン明るい映画だと思っていたけれどそうでもなかったです。

予告動画を何度も観ていて「かなり面白そう」とハードルを上げすぎたのがダメでしたね。個人的にイマイチでした。

 

 

『バイオハザードⅡ アポカリプス』

 

前作よりも体感的にあっという間に観終わりました。

アリスもジルもかっこいい。

アリスの細腕のどこにタイラントとやりあえるパワーがあるのでしょうか。アリスの細胞がT-ウイルスと適合したのも奇跡でしたが、筋量を増やさずとも筋力をかなりパワーアップさせることができるというのもまさに奇跡。

 

 

『バイオハザードⅢ』

 

砂漠化した荒廃した世界を旅するところが『マッドマックス』っぽい。

前作で出会った仲間に再会できて良かったです。今作は前作にも登場したクレアがいい仕事してます。

アリスがまた強くなっているのも良いですね。超能力バトルになりかけているのはちょっと不安。

ラストでアリスが増殖したのは胸アツな展開でした。また面白くなりそうです。

 

映画バイオハザード1~3はすべて二度目の視聴だけれど、内容をほとんど忘れているのが我ながら面白い。

自分のメモによると今作は2012年に一度目の視聴をしています。人は5年も経てばかなり忘れるんですねー。

 

 

『バイオハザードⅣ アフターライフ』

 

クリス、クレア、アリス、そして一応Kマート。みんなが揃って嬉しい。

アリスのパワーアップがなくなって人間に戻ったけれど、元々強いのでなんとか戦えています。アリスのクローンも吹き飛んで、ようやく元通りという感じ。

アリスは強くても2くらいまでの強さが丁度いいです。超能力を使い始めると作品にインフレというかなんでもあり感が出てしまいますしね。

ラスト直前が超ナイス。スカッとします。ウェスカーざまあみろ。

 

 

『バイオハザードⅤ リトリビューション』

 

シリーズが面白かったのでⅤまで一気に観てしまいました。

 

前作の最後に登場した金髪ロングの女性は操られたジルだったんですね。私が黒髪好きなので補正されていたところもありますが、面影がなくなっていてショック。

アリスが冒頭で触れるまでジルだと分かりませんでした。

 

実写のクレアとジルは美人で大満足、クリスはまあ許容範囲だったけれど、まさかのエイダである。バイオハザードシリーズではエイダが一番美人だと思っているので、ちょっと受け入れられませんでした。せめてもう少し大人っぽくあってほしかったです。

レオンは本編で名前こそ出なかったものの、スタッフロールではちゃんとレオンでした。ゲームのレオンは美形のイメージが強いので、俳優さんのレベルがかなり高くないと三枚目に見えてしまうようです。

 

クローンに仮想現実と、原作がゲームではあるものの悪い意味でいよいよゲームっぽいです。

映画の最後に残った精鋭がほぼゲームの登場人物というのは当然といえば当然の展開なのでしょうか。むやみに死なせられなさそうですし。

アリスにパワーが戻ったのでさらなる活躍に期待です。それにしてもアリスはあちこち引っ張りまわされて利用されて本当に大変ですね。

 

 

『バイオハザード ディジェネレーション』

 

バイオハザードシリーズにはゲームの2から入ったので、今作でのレオンとクレアの共闘は嬉しい。

実写映画のクリーチャーよりもCG映画でのクリーチャーのほうが、同クオリティだったとしても自然に見えますね。

 

 

最近観た映画『バイオハザード ダムネーション』『嫌われ松子の一生』など13本

ネタバレあり。

 

 

『鴨川ホルモー』

★★★☆☆

 

オニが見えるようになってからが本番。オニがかわいらしいです。

こういうへんてこなサークルに入ってみたいです。信じる人には本当に見える、みたいな何か不思議な力に関わってみたい。

楠木さん(栗山千明)みたいな強い女の子は良いですね。美人な女の子が「ピッピキピー!」とか言ってへんてこなポーズをとっているのがシュールです。栗山千明さんって思っていたより身長が高くなかったんですね。

 

 

『悪夢のエレベーター』

★★★☆☆

 

途中からサスペンスもの。

スリルのある作品は苦手なのに、パッケージがコメディタッチだから騙されました。怖かった。

 

 

『ドン・ジョン』

★★★☆☆

 

簡潔に言えばプレイボーイなポルノ中毒者が本物の愛に出会う話。

理想的に見える一人の女性に振り回されたりと、主人公が迷走する過程が面白かったです。

主人公役のジョセフ・ゴードン=レヴィットが良い体してます。

 

 

『トランスフォーマー』

車からロボットへの変身シーンやスタイリッシュな戦闘がかっこよかったです。

8インチという小さな画面で観たのが悪かったのか、ロボット同士の混戦では誰と誰が戦っているのか、そもそも何が起こっているのかが残念ながら全然分かりませんでした。

 

 

『アース』

★★★★☆

 

極楽鳥の求愛ダンスが笑えます。

「ネイチャー系の映画は退屈」という偏見があったけれど、カメラワークも良いし壮大で面白かったです。

舞台は同じ地球なのに、こまごまとしたいつも触れている日常とは全く違って異世界のように見えました。

 

 

『東京ゴッドファーザーズ』

★★★☆☆

 

人のこんなめぐり合わせはフィクションならではだなーなんて思ってしまいました。

 

 

『バイオハザード ダムネーション』

★★★☆☆

 

ゲームやCG映画の他作を知らないのでストーリーの繋がりはよく分からなかったけれど楽しめました。

ギャグかと思うくらい東スラブ共和国大統領が強い。エイダも大統領もタイトスカートにヒールで機敏に動き回っているけれど、あれは現実的なんでしょうか。

ゲーム『バイオハザード2』以外のバイオハザードの世界はよく知らないけれど、BOW*1もタイラントのようにある程度の知性があって巨大化すると手に負えないですね。

 

 

『かいじゅうたちのいるところ』

★★★☆☆

 

なぜか原作の絵本が印象に残っているので、それをきっかけに映画も観ました。

原作絵本はストーリーどころか読んだ記憶すらないのに、タイトルとかいじゅうのビジュアルはよく覚えているのが不思議です。Googleで原作絵本の画像検索をしてみたところ、読んだことがある気がかなりしました。

映画のほうはよく分からないストーリーでした。原作絵本では特に違和感のないあのかいじゅう達も、頭が大きいせいか実写化するとものすごく着ぐるみっぽかったです。

 

▲原作の絵本。

 

 

『イヴの時間 劇場版』

★★★☆☆

 

「イヴの時間」マスター役の佐藤利奈さんの声に癒やされる。佐藤利奈さんは声優さんのなかでも1,2を争うくらい好きです。

ストーリー的には一番最初と最後など、ちょっとよく分からない部分もありましたがそこそこ面白かったです。

アンドロイドが考えられる(心を持つ?)説は大好き。

Kalafinaが歌う主題歌もナイスです。

 

 

『ガフールの伝説』

★★★☆☆

 

吹替版を視聴。

主人公役の市原隼人さんの声が気になって仕方がなかったです。ジブリ映画のように素人感が味になる作品ならともかく、個人的には吹替は声優さんじゃないと違和感を覚えます。特にスタッフロールを見ずとも俳優さんが特定できてしまうのはまずい。

 

原作は『ガフールの勇者たち』という小説で、描かれているのは人間が消滅し、フクロウが高い知性を持った世界のようです。

登場人物のほとんどが各種フクロウで、鳥やフクロウ好きにはたまらない映画だと思います。

 

 

『クワイエットルームにようこそ』

★★★☆☆

 

今作での蒼井優さんのルックスはとても好みで困りました。

深くは描かれないけれど、精神科の閉鎖病棟というだけあって住人(?)が個性のある面々で面白かった。

 

 

『嫌われ松子の一生』

★★★★☆

 

人生が終わったと何度も松子自身が感じるほど、彼女は不幸すぎました。

いまの感じから考えると自分の末路もあんな感じになりそうでちょっと怖いです。自分を閉じてしまうと人間は社会的に死んでしまうのだと思います。松子がアパートを借りて自室に引きこもり、毎日食っちゃ寝できるお金を持っていたのは幸だったのか不幸だったのか。

松子と私の最大の違いは人を愛すかどうかということ。松子の不幸エピソードのほとんどに愛が関連していることから分かるように、強い愛がないと何かが起こっても大イベントっぽくはならないのだと思いました。

 

 

『ピッチ・パーフェクト』

★★★★☆

 

主人公役のアナ・ケンドリックさん目当て。やっぱりかわいいなー。

アナ・ケンドリックさんは日本人で言うと川島海荷さんタイプの顔だと思っていて、どうも惹かれてしまいます。

明るくて楽しい映画でした。アカペラも良かったです。

タイトルを『ビッチ・パーフェクト』だと思っていた人は私だけではないはず。

 

 

*1:Bio Organic Weaponの略で、基本的にはバイオハザードシリーズに登場するクリーチャー全般を指す。

最近観た映画『セトウツミ』『飯と乙女』など12本

ネタバレあり。

 

 

『セトウツミ』

 

原作の漫画を先に読んでいたので、序盤は実写に違和感アリアリでした。本編中の2話くらいから慣れてきて、「良いじゃん」と思えるように。

相手のことを不必要に気遣ったりしないで思ったことを言い合えて、基本的にテンションが低いまま会話が続くところが好きです。利害関係が一致して二人が一緒にいるのもいいですね。

 

 

『Mile Mile & A Half』

 

ロングトレイルのドキュメンタリー映画を観ました。カメラマンやスタッフが付くのではなく、歩く人たちが実際にカメラやマイク、録音機器を持って歩きます。映像や写真がとても綺麗でした。

 

 

『最高の人生の見つけ方』

 

ガンにかかって余命数ヶ月な二人のお話。お金があればいろいろできるよねって思っちゃいました。

本編に登場する「棺おけリスト」は「人生の100のリスト」と似ています。もうすぐ死ぬかもしれないってときじゃないとできないことを、そうでないときにもやっていけるといいですね。

 

 

『50/50 フィフティ・フィフティ』

 

同じくガンのお話。セラピスト役のアナ・ケンドリックさんがかわいくて、頭の中は後半そればっかりでした。

 

 

『マッドマックス』

 

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『マッドマックス2』、と来て1を観ました。そのせいかマッドマックスはシリーズを通して世界崩壊後を描いているものだと勘違いしていたので、いつになったら崩壊するんだろうと思いながら観ていました。1と2の間に、いつの間にか崩壊していたようです。私はゲーム『Fallout3』みたいな崩壊後の世界が好きなんですよね。

本編の残り15分になってもまだ敵討ちが始まらず「どうなるんだこの映画」と思っていたら15分以内で片付けちゃったので、ストーリーやマックスの行動よりも物語の進み方のほうがスリル満点でした。世界観的にはやはり2や怒りのデス・ロードのほうが好きです。

 

 

『ジェイソン・ボーン』

 

ボーンシリーズは過去にHuluか何かでイッキ見するほど好きでした。

本作はその最新作。しかしシナリオをほとんど忘れていて「主人公がすごい」という記憶しかなかったので、本作を観ていてもストーリーがよく分からず、重要っぽい人物が出てきても「見たことあるようなないような…」という感じで、やっぱり「主人公がすごい」としか思えないのでした。

 

 

『映画 体脂肪計タニタの社員食堂』

 

ぽっちゃりにするための特殊メイクが自然。

ダイエットの挫折シーンが多く、何よりもそこが印象に残ってしまいました。

本編に出てきたダイエットの極意は「自分を嫌いになるようなことはしないこと」。これは他にも応用できそうですね。

 

 

『宇宙人ポール』

 

友人が面白いと言っていたので観ました。既視感が強かったです。観たことがあるのかもしれません。

ポールがいいやつでした。

 

 

『飯と乙女』

 

「食」に関してふつうじゃない人にスポットがあたった物語。私も食に関してマイノリティなので楽しめました。

B級というのかイロモノというのか、こういう映画が好きっぽいです。

 

 

『阪急電車』

 

おばあちゃんがかっこいい。

人間は捨てたもんじゃないです。人との良い出会いは人生を変える。人生はどれだけおかしい人を回避して、どれだけ良い人と出会えるか、みたいなところがありますね。

 

 

『きっと、うまくいく』

 

人に薦められて。

こんなに面白い映画があるとは。映画というものをなめていました。今まで観た映画のなかで一番面白く観れました。3時間があっという間に過ぎ、まだ続いてもいい、と思ったくらいです。

人のおすすめは食わず嫌いせずに触れてみるものですね。

 

主人公の一人であるランチョーのように生きることは苦難の連続でしょうが、それでも彼のように生きていきたい。見ていてスカッとします。

 

こういったひとつの映画のなかに涙あり、恋愛あり、笑いあり、歌あり、ダンスありといった様々な要素がごちゃまぜになったものをマサラムービーというらしいです。

 

 

『PK ピーケイ』

 

『きっと、うまくいく』と同じラージクマール・ヒラニ監督の作品。ちょっと毛色は違いますが、こちらもマサラムービーです。

 

ダンスシーンは『きっと、うまくいく』よりなんだか盛り上がりませんでした。

こちらも3時間弱の映画で、前半があるからこそ後半がより感動的になるといった構成なのですが、前半は本当に退屈です。前半で観るのを断念してしまったら、「駄作だった」という感想しか残らないでしょう。

全部観てこそ「ああ、良かった」と思えます。人には勧めにくいですが、いい作品でした。

 

主人公が無駄にムキムキで、裸で宇宙船から降りてくるシーンはターミネーターを彷彿とさせました。

 

 

ドラマ感想『山田孝之の東京都北区赤羽』自身の悩みと向き合うドキュメンタリー

『山田孝之の東京都北区赤羽』は山田孝之さんのドキュメンタリー。

毎回「えっもう30分経ったの?」と思うくらい面白く観られました。

 

以下ネタバレあり。

 

 

 

叱られるということ

赤羽の住人の一人、ジョージさんのお叱りの言葉にはけっこう心が動かされました。

自分(私)の考えはいつでも甘すぎて、だから叱られたときは「叱ってもらえるのは良いことだ」といつも思います。

世の中には「この人の言うことや考えていることはかなりの確率で正しい」と思えるような人がたまにいますが、どうしたらそんな風に良く考えられるようになるんでしょうか。

いろいろ考えて行動して変化して、自分では良くなったと思っていても、考えが足りなくて叱られることがあり、何をしてもダメダメでまた叱られる気がしてしまいます。

 

怒りに任せてではなく相手のことを思って叱ってくれる人は、その場では厳しく叱りつつも次に会ったときにはにこやかに話してくれたりします。

叱ってくれる人は相手が嫌いだから叱ってるんじゃないんだなーというのは、このドキュメンタリーを観て改めて実感しました。

叱られると「叱られた」ことばかりに意識がいってしまいがちだけれど、相手が私に対して持っている思いとか、これまでの接され方とか、そういうのにも冷静に目を向けられるようになりたいです。

 

 

他人の悩みを観察するのは刺激的

山田孝之さんのどこまでも内向的というか考えすぎてしまうというか、そういうところは自分と似ていると思いました。

だからか山田孝之さんが叱られたり考えたり、考えたことを基に行動しているところを見るのは楽しかったです。

言い方は悪いけれど、他人の悩みや、それに対しての思考や行動を深く観察できるのは刺激的ですね。

 

 

おわりに

ドキュメンタリーの締めくくり方について、私は消化不良というか腑に落ちなかったけれど、なんにせよ山田孝之さんの悩みが解決したようでよかったです。解決に無駄に10年かからなくてよかった。

うまくいかないときの解決策として、住む場所や会う人、時間の使い方を変えるというのはナイスアイディアでしたね。

 

山田孝之さんが多大な影響を受けたという原作漫画『ウヒョッ!東京都北区赤羽』も気になります。

映画感想『劇場版 魔法少女まどか マギカ[新編]叛逆の物語』

ネタバレあり。

 

 

『劇場版 魔法少女まどか マギカ[新編]叛逆の物語』

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版。

まどマギの劇場版は3部作となっており、2作はアニメを再編集した総集編ですが、3作目であるこちらは完全新作です。

 

平和な風景

本作では、アニメでおなじみの5人が仲良く笑いあって魔法少女をしている。そんな風景を観られることは幸せだけれど、まるで同じキャラクターを使った、「まどマギ」ではない違う物語を観ているような違和感がありました。
アニメが最終話を迎えたあと、私はニコニコ動画でまどかとほむらが二人で楽しく踊っている動画を観て癒やされました。

あのとき私が求めたそんな平和な風景を、公式が新作でやってくれたのは嬉しいです。特に杏子とさやかの和解は観ているだけで幸せでした。

 

▲まどかとほむらの二人が幸せそうで、それだけでとても嬉しかった記憶があります。

今この動画を観ると、ほむらは円環の理(ことわり)に導かれたほうが幸せだったんじゃないかと、他人事だからでしょうがそう思ってしまうのです。


変身シーンでは各キャラクターのテーマ曲がアレンジされていてかっこいいです。
「プエラマギホーリークインテット!」

この「きれいなだけじゃない(?)プリキュア」みたいなのを2クール以上のアニメで観てみたいです。
全員の技に名前がついているのは、「ティロ・フィナーレ」でおなじみマミさんの影響でしょう。

 

「人間の好奇心というものは理不尽だね」

しかしこの物語は一体全体どういう時系列なのでしょう?
これまでの彼女たちの物語を知っていると、いまのこの状態に違和感しかありません。

この平和を信じていたかった。疑いたくありませんでした。
だけれどやっぱり変で、どうしてもおかしいと思ってしまう。

 

インキュベーター「真実なんて知りたくもないはずなのに
それでも追い求めずにはいられないなんて
つくづく人間の好奇心というものは

理不尽だね」

 

総評としては、シナリオがすごかったです。

こんなシナリオや設定を考えられることがすごい。私の予想を裏切り、裏切り、そしてまた裏切る。数回観たほうがきちんと理解できそうです。

 

ほむらの強すぎた愛

ほむらのまどかへの愛は、どの時点であんなに強くなってしまったのでしょうか。

時間を巻き戻してやり直すたびに大きくなっていったのでしょうか。

それとも絶望すれば自分が魔女になってしまうかもしれず、まどかを救うどころか自分も死んでしまうことへの恐怖から救ってくれる愛に、いつの間にか依存せざるを得なくなっていき、いびつに膨らんでいったのでしょうか。望まない結末と、それを避けられず何度も繰り返してしまうことに絶望せずに再度時間を巻き戻すことで、ほんの少しでも確実に希望は生まれ、ほむらが魔女化することは避けられるはずですからね。

 

ここで少し、バーチャルな世界での私の体験を話します。私はとあるコミュニティで自分のアバターを消したあとに新しく別のアバターを作り、以前のアバターで仲の良かった人と接触する、ということを何度かしたことがあります。私は相手をよく知っていますが、当然、相手はこちらのことを知りません。「自分はあのアバターの人だよ」と言わないかぎり以前と全く同じ関係になることは不可能か、かなりの根気がいるように思えました。

別の話になりますが、タイムリープものでよくあるように、過去に戻ったとして、その過去で少しでも何かを変えてしまえばその後の出来事もがらっと変わってしまいます。ほんのささいなことを変えただけで世界が滅亡してしまったり、未来の世界では親友や恋人といった親しい関係になれた人相手でも、ファーストコンタクト次第で嫌われてその先の関係に進めなくなってしまったりします。

こういったことを考えると、ほむらのまどかに対する愛がどれほど強かったのかを分かった気になれます。ほむらは、自分のことを知らない、そして以前と全く同じ関係には確実になれないであろうまどかでも救いたかった。そんなまどかでもそばにいてほしかった。

 

ほむらの愛とはこんなに、こんなに強くて、苦しくて、ダメだと分かっていてもルールを破ってでも貫くことしかできない、そういったものだったのですね。

何度絶望しかけても時を越えて、まどかとの未来のシナリオを書き換えようとしてきたほむらが、こんなこと(円環の理に導かれること)で諦められるわけがありません。

世の中は杏子やさやかのように、最善を尽くしながらも不本意な結末を受け止められる(受け止めるしかないと思うことができる)人間だけではないのです。

 

やはりまどマギはほむらの物語だったのでした。

アニメ感想『Go!プリンセスプリキュア』 夢がテーマのプリキュア

プリキュアシリーズのネタバレあり。

 

 

『Go!プリンセスプリキュア』

アニメ『Go!プリンセスプリキュア』PVのスクリーンショット

引用元:3分でわかる GO!プリンセスプリキュア - YouTube

 

夢がテーマのプリキュア

自分の夢に迷ったらプリキュアの力が弱まったり、夢を失えば変身できなくなってしまったりと、今作では夢への思いがプリキュア自身の力となっています。当然、強い夢を持つ人がプリンセスプリキュアに選ばれています。

 

クローズ「だが夢はまたお前を追い詰めるぞ!」
フローラ「それでもいい! 自分で決めた夢だもん!
痛いのも、苦しいのも、全部受け止めて、私はプリンセスになる!」

夢を消せないのと同じように、絶望もまた消せない。喜びと悲しみは裏表。それでも、何度でも絶望を乗り越えて、自分の力で夢をかなえたい。努力しないで叶う夢なんて夢じゃない。キュアフローラは身をもってそう教えてくれました。

 

フローラ「終わりがない。そう、私の夢に終わりなんてないんだ。
私の夢は大地に咲く花のように強く優しく美しくあること。
たとえどんな苦しみや悲しみのなかにあっても、ずっとずっといつまでも強く優しく美しくあり続ける存在。
それが私のなりたいプリンセス。」

フローラにとって夢とは、"なる"ものではなく"ある"もの。
私も、夢とはそういうものだと思います。それになったら、叶ったら終わり、というものではないと思うのです。

たとえいま目標としているものが"なる"もの、例えばなにかの職業だったとしても、その先には別の夢があります。その職業につくことは夢を叶えるための手段でしかありません。

キュアフローラにとっての夢は「プリンセスになること」ではなくて、「人々の夢を守るだけでなく、希望を与えられるような強く優しく美しい存在であり続けること」だったのです。

 

 

キャラデザなど

絵柄、キャラデザ共にとても好みでした。

キュアマーメイドのへそが悩ましい…

グランプリンセスの戦闘形態(キュアフローラのみ)が衣装といい長いステッキといい、強大な魔法力といい、プリキュアっぽくなく魔法少女のようで新鮮で素敵でした。

 

日常回で化粧をする機会が何度かありました。

『ハピネスチャージプリキュア!』の面々の化粧には違和感がありましたが、姫プリは綺麗でした。元々中学生には見えないくらい大人っぽい絵柄で、題材が「プリンセス」ということでキャラクターに気品がある、というのもあるでしょう。はるかの化粧はひどかったですが…

 

26話以降のEDダンスは宮本浩史さんが監督しています。宮本さんのモデルはキュートで個人的にすごく萌えです。

 

(生徒会で仕事中のみなみをきららが呼び出して)

みなみ「緊急事態というのは嘘なのね。どういうつもり?」
きらら「嘘じゃないよ。みなみんが悩んでるなんて、緊急事態でしょ?」

やはりプリキュアは初期メンバーが2人か3人で、3クール目から1人追加されるくらいがちょうどいいですね。プリキュア全員の個性や絆がしっかり描かれますから。

 

 

プリキュア内での年齢差

みなみさんが中学二年生、他のプリキュアは中学一年生です。

はるかはみなみさんに最後まで敬語を使っていました。新鮮。中高生時代は一年の差がとても大きく感じるものですから、私が思っている以上にはるかはみなみさんを大人っぽく感じ、憧れていたかもしれません。

 

みなみさんの身長が高く、他のプリキュアと身長差があるのが個人的に萌えポイントでしたが、それも年齢差のせいかもしれませんね。中学生は成長期ですから。

 

 

麗しかわいいトワイライト様

トワイライト様、三銃士のことなんてなんとも思っていないくせに優しい口調なところが萌えます。敵なのに無駄にかわいい表情も見せます。トワイライト様のファンはかなり多かったはず。

パフュームを使った変身後の姿が全然麗しくないのは残念。後に見せるプリキュアの姿より美しかったらそれはそれで問題がありそうです。

 

トワイライト「私は、もう二度と、絶望しない!
一度犯した罪は二度と消えない。
でも、心から望めば…
なら私は、この罪と共に、この罪を抱いたまま、もう一度、グランプリンセスを目指す!」

操られていただけなのにもかかわらず、自らが犯した罪を重く受け止めるところは真面目ですね。

トワイライトは再び「グランプリンセスを目指す」という強い夢を持ち、プリキュアとなりました。

 

 

トワ復活

22話からトワ登場。

ゲームなどでキャラクターメイキングをするときはタレ目にするほどタレ目が好きなので、タレ目プリキュアが登場して嬉しい!

 

トワさん、こちらの世界にきた途端にポンコツで笑っていまいました。幼少期にディスピアに連れ去られ、世間から離れ、絶望の中で育ったから仕方ないのでしょう。

 

トワ復活後、1話ずつ使ってトワときららちゃん、トワとみなみさんの親交を描いたのが良かったです。さっきも書いたようにトワは真面目すぎるほど真面目なので、彼女たちもすぐにトワを受け入れられたことでしょう。

 

(トワが「お前は絶望のプリンセスだ、お前と一緒にいたらみんな不幸になる」と言われて)
フローラ「笑おう、スカーレット!
嬉しいこと、楽しいこと、夢とか希望とか、そういうあったかい気持ち、みんなでいっぱい作ろうよ。
あいつらに何言われても笑い飛ばせるくらい、いっぱい、作ろう。
一緒に強くなろう。ね?」

この状況のトワ以外にも当てはめることができますね。

自分にとって大切でない人に言われたひどい言葉なんて気にしなくていいのです。

しかしピンクキュア*1は本当に人間できてますね…。ピンクキュアとお友達になりたいです。そしてあわよくば強い影響を受けて、ピンクキュア的人格を手に入れたい。

 

 

今後プリキュアでやってほしい展開

プリキュアシリーズはお決まりの部分も多いですが、予想外の展開もしてくるので楽しいです。

今作も、敵がプリキュアとなり味方になる、敵の幹部がボスを裏切る×2連発、プリキュアじゃない仲間が自力で自分にかけられた封印(?)を破る、などがありましたね。

 

今後観てみたいのは

  • 一旦決まったプリキュアのメンバーチェンジ
  • 途中でメンバーの一人が不在な状態が続く
  • ピンクキュア以外のプリキュアが中ボスレベルの敵を倒す
  • 必殺技だけでなく、身体能力での強い個性(「体力がありあまるカベ役」など)

観てみたい展開はいろいろありますが、プリキュアに相応しいか、と考えると実現可能そうなのはこれくらいでしょうか。

 

『スマイルプリキュア!』のれいかさんや、今作のきららちゃんみたいに最初はプリキュアになることを拒否するキャラ、意外で面白かったです。

きららちゃんのように一度変身して戦ってから変身アイテムを返す展開があるくらいですから、途中でメンバーチェンジがあってもよさそうなものです。

二人が一つの変身アイテムを使える状態なんかも面白そうですね。『ハピネスチャージプリキュア!』ではキュアテンダーが行動不能になっていたとはいえ、その変身アイテムをキュアフォーチュンが使うことができていましたし。

あとはプリキュアであれば他の誰の変身アイテムを使っても変身できるとか…

 

今後もプリキュアがどういう風に予想を越えてくれるのか楽しみです。

 

 

映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪

ものっすごい豪華なお祭りです。

スマプリ以降のプリキュアオールスター映画で一番好き。笑顔なしでは観られません。

 

歴代プリキュア全員にスポットが当たるので、プリキュアシリーズを全く知らない人も本作を見て気になったプリキュアがいたシリーズを観てほしいです。

(映画内にプリキュアシリーズの若干のネタバレはありますが、若干なのできっと大丈夫です)


歴代プリキュア達がシリーズでチームとなってそれぞれの主題歌を歌って踊ります。

アニメで使われていたEDムービーの垂れ流しなんかではなく、書き下ろしのアニメーションが追加されています。

しかもなんと過去にCGでのダンスが存在しなかったシリーズにもCGのダンスが付いています!

これらを豪華と言わずになんというのでしょう。

 

ギャグ要素もちらほら入っていて楽しめます。雑魚敵を魅了するキュアハートにダイアモンドが一言「ハートったら愛を振りまきすぎ」とか、牢屋に囚われていた王様たちを救うシーンで「ハニーキャンディはいかがですか」と問うキュアハニー(しかも誰も突っ込まない)、セリフの途中で敵の攻撃に邪魔されて怒るキュアマリンなど。


ちょっとドキッとするシーンもありますが絶望する場面はなく、悪役もお馬鹿なので安心して何度も観られる映画です。
作画が大変だったのか、若干不安定。あと悪役の声が素人だなーと思っていたらお笑い芸人だった、というイマイチな点はありましたが、それを補って余りある魅力が本作にはあります。

ぜひぜひ、プリキュアシリーズのアニメを観たことがないという方も観てみてください!

 

 

*1:ピンク色のプリキュア。基本的にピンク色のプリキュアがチームのリーダー的存在である。純粋で清い心、敵を説き伏せられるほどの愛や包容力を持つことが多い。

アニメ感想『ハピネスチャージプリキュア!』恋愛(愛)と幸せがテーマのプリキュア

ネタバレあり。

 

 

アニメ『ハピネスチャージプリキュア!』

ハピネスチャージプリキュア! 【Blu-ray】 Vol.1

『ハピネスチャージプリキュア!(以下ハピチャ)』は恋愛(愛)と幸せがテーマ。

モチーフは「おしゃれ」です。(ナチュラルメイクという意味ではなく)ナチュラルに化粧をしていました。ハピチャはプリキュアの第二形態でも化粧をしています。

 

恋愛要素は3クール目から表に出てきます。

私はプリキュアに恋愛要素は不要派。恋愛がダメってわけではなく、アニメプリキュアの限られた約50話を違うことに使ってほしいのです。友情とか、幸せとか、成長とか、(広義の)愛とか。

どうせやるならその作品のプリキュア全員が主要キャラクターたちとそれぞれ幸せに恋愛をして、それによる愛の力で世界を守る、くらいのことはしてほしいです。今作ではプリキュアで恋愛していたのはほぼめぐみ一人だけでしたしね。ブルーに失恋しためぐみの本気泣きの印象が強いです。中学生なのにすごい恋愛(相手は恋人のいる神様、など)してますよね…

 

実はハピチャは中盤まで面白くないなーと思いながら観ていました。

ツッコミどころが満載で、絵柄も苦手(絵柄は2クール強を過ぎたくらいから慣れました)。

しかし22話でいおなとひめが仲直りしたあたりから面白くなってきました。私のハピチャでの推しキュア(好きなプリキュア)は、いおな(キュアフォーチュン)です。

 

今作は名前の付いている技がたくさんあって見ていて楽しかったです。

技名は自分たちで付けているようで、アホの子が多いハピチャでは「パンチングパンチ」やら「爆弾ボンバー」やらおかしな名前の技が炸裂していました。

一部の技はそれ用にEDと同じモデルでのCGもついて演出が豪華でした。EDでダンスするプリキュアも本当に本当にかわいい。

2つめの合体技「プリキュアイノセントプリフィケーション」は技を出す前に毎回みんなで歌うという、つっこまないではいられない技でした。

 

キュアラブリーのダークプリキュアであるアンラブリーの絶望感は薄かったですね。

ダークプリキュアといえば私は『スマイルプリキュア!』の印象が強いですが、あれぐらいの絶望感、そして絶望の表情でないともはや満足できません。

ただアンラブリーにせよ、悪堕ちキュアテンダーにせよ、1話で元に戻ってよかったです。

 

中ボス、ラスボスとほぼ最終的にはキュアラブリー一人で戦い、勝利しました。ラスボス戦終盤ではキュアラブリー以外はプリキュアの姿ですらなかったです。キュアラブリー強すぎ&贔屓すぎませんか?

決戦を除いても、めぐみとひめのキャラが強すぎて、ゆうこといおなが薄くなってしまっていた気がします。

 

敵が元プリキュアだったということ、幹部が元プリキュアの妖精だったこと、キュアフォーチュンは囚われたキュアテンダー(姉)の変身道具でプリキュアをしていた点などは予想外で面白かったです。

ラスボス戦が43話で始まり、全49話あるのにこれからどうするんだと思ったらなんと中ボスでした。意外。

そして神様の壮大な痴話喧嘩だった、と思ったら兄弟喧嘩だったというオチ。神様も万能ではないのですね。

そういえば「アクシア」という箱についての説明がほとんどありませんでした。疑問がたくさんあります。あれは一体なんだったのでしょう。

 

本作はワールドプリキュアといって世界中のプリキュアの一部が登場*1し、「プリキュア」を職業のように扱っていると思わせるようなシーンもありましたが、プリキュアは何歳までなのでしょうか。

『サクラ大戦』や『ストライクウィッチーズ』のように、霊力や魔力が尽きて引退するということはないのでしょうか。プリキュアのオールスター映画では何年経っても皆さん歳をとっていないのでそのへんは分かりませんよね。

 

めぐみ「私は届かない思いも全部、全部受け入れて、みんなと一緒に幸せを探していきたい!」

めぐみ「私ね、プリキュアになってからいろんなことがあって、いろんな人に出会ってわかったんだ。
愛って、好きになったりとか、助け合ったりとか、そういう特別なことだけじゃないんだって。
一緒に学校へ行くこと、一緒にご飯を食べること、一緒に星を眺めたり、おしゃべりしたりすること。
そんな何気ないことも、みんなみんな愛なんだって」

愛がテーマといえば前作の『ドキドキ!プリキュア』の主人公マナ。

マナは1話目から愛に溢れたよくできた人間でしたが、今作の主人公めぐみはプリキュアをやっていくなかで愛を知っていきました。

さすがピンクキュア*2に選ばれただけのことはあります。終盤での彼女を見たら、見直すしかないです。

めぐみは本当に成長しました。感慨深いです。

 

成長したといえば、めぐみだけでなく、ひめもでした。

中学生という多感な時期に1年間プリキュアをやり、たくさんの愛や希望、悲しみや絶望に触れたわけですから、成長せざるを得ないですよね。

苦しい目にあっても最後までプリキュアであり続けて、世界を守ることができた彼女たち(特にめぐみとひめ)ですから、きっとこれから何があっても大丈夫でしょう。

(ゆうこはそもそも大丈夫そうな人間ですが、いおなはまだちょっと心配です)

 

 

『映画プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち』

「どうしてですか?楽に夢が叶うなら、それでいいじゃないですか」
「ううん。夢は叶えばいいってものじゃないよ。」

ハピネスチャージプリキュアが主人公である『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』のセリフより。

 

 

「自分の描いた夢だから、自分の力で羽ばたきたい!」

この気持ちは私にもあって、尊敬する人やかっこいいと思う人と入れ替わりたいかと聞かれたらノーと答えます。

なりたい自分には自分の力でなりたい。それにそっちのほうがきっと楽しいと思うんです。

 

夢は自分でつかまえる

前に歩けばいい

夢の道は 自分の道 ゴールデンウェイ

 サクラ大戦の楽曲『ゴールデンウェイ』でも歌われています!

 

映画『NewStage3』は、1と2の伏線を回収していたのが良かったです。キュアエコーかわいい。

オールスターズの映画を観ていて気付いたんですがプリキュアもサザエさん方式なんですね。先輩プリキュアが歳を取っていない…

 

 

『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』

普段のアニメの絵柄より好きでした。なんでだろう、目元が違うのかな?
ドレス姿に変身しためぐみがかわいくてびっくりしました。普段と何が違うのかよくわかりませんでしたが…。もみあげの形? それとも後ろの髪にボリュームあって顔の輪郭が目立たなくなっているからでしょうか。とにかくかわいかったです。

いおなとゆうこのドレス姿は言うまでもなく綺麗。ヒメは…いつもどおり?

 

ドール王国のつむぎがアニメ本編の最終話にちらっと登場していて、バレリーナの格好で元気に走っている姿に嬉しくなりました。

 

 

*1:そういえばワールドプリキュアとして登場するキュアサンセット、キュアウェーブの声はそれぞれハピチャの主題歌を歌う吉田仁美さん、仲谷明香さんが演じているということはキャラソンアルバムを聴いて初めて知りました。

*2:ピンク色のプリキュア。ピンク色のプリキュアはリーダーになることが多い。

アニメ感想『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』『憑物語』『終物語』『暦物語』『傷物語Ⅰ、Ⅱ』

ネタバレあり。

 

 

『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』

物語シリーズ セカンドシーズンBlu-ray Disc BOX(完全生産限定版)

相変わらず、私は戦場ヶ原さんが好きすぎる。

本作1,2話の戦場ヶ原さんの話を聞いているだけで、もう萌えアニメもギャグアニメも必要ないなーなんて思ってしまいました。

以前の冷たさや蛋白さも好きでしたが今では薄れ、鬱陶しかわいくなりましたね。


一瞬パッと画面に出てくるあの文字、コマ送りして読むのがめんどくさくなったので読むのをやめました。もったいないですが。

ちょっとしたギャグとか、その場の説明やしゃべっているキャラクターの心情などが書かれていますが、基本的に読まなくても問題ありません。読んだほうが楽しめます。

 

今期はこれまでの総集編が何話か差し込まれており、それで久々に1期を観ました。気付きませんでしたが、現在とけっこう作画が違ってますね。

総集編Ⅱで阿良々木君がちゃっかり惚気けていてこいつめ、と思いました。今期はあまり活躍(登場)していなかったので、総集編以外での影が薄かったです。

 

私にとって「僕はキメ顔でそう言った」の印象しか残ってない斧乃木 余接ちゃんが、今期もやらかしていました。イェーイ ピースピース。あのシュールさがたまりません。

「僕はキメ顔でそう言った」は黒歴史になったようです。後の『憑物語』で告白したように、彼女にも羞恥心があったのですね。それを微塵も表出しない余接ちゃん…蕩れ*1

 

23話からのOPが80~90年代アニメ風で、レトロで最高。貝木さんの歌の垢抜けなさも雰囲気とマッチ。3回とも飛ばさずに観てしまいました。

 

貝木さんはイヤなやつだと思っていたけど、全然違ったのですね。

物語シリーズには月火ちゃんや貝木さんなど、きちんと自分の頭で考えることができて、さらに頭の切れる人が多いです。彼らは人の心情や言動の理由、そして自己欺瞞をあっさり見抜きます。そして落ち着いている。本当に憧れます。

 

物語シリーズはいつも私の予想を超える展開をしてくるので楽しいです。

そして人の心の深奥を描くこと、伏線をしっかり回収して風呂敷を綺麗にたたむところが本当に素晴らしい。気持ちよく観ることができます。


アニメ版物語シリーズは何期も続いていて、しかも基本的に話数が多い。それだから「世界を滅ぼす」なんてものすごいことをしても、きちんと風呂敷をたためるんだなーと思いました。

そもそも原作、いや著者である西尾維新さんがすごいんですね。

 

 

『憑物語』

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全4話。

「エキセントリックな言動で周囲を楽しませてくれる無表情な子ども」斧乃木 余接ちゃんがメインのお話。

 

「僕はキメ顔でそう言った」

私もその言葉が大好きだったんですよ! 待ってました!

 

この物語が存在するのは「阿良々木 暦と斧乃木 余接との間に亀裂を入れるため」だと阿良々木君は理解していました。説明されるまで私は、この物語になんの意味があるのか全く分かっていませんでした。

それは私がこの物語を傍観者のように観ていたというのもかなり影響しているでしょう。傍観者である限り、何が起こっていても「見たまま」でしか受け取れないのかもしれません。

薄っぺらい表面しか見えていない。そして私自身がこれまでに経験したことのある感情でしか、他者の心情や言動の理由を推測できていない。

「斧乃木 余接が人を殺した」現場を目撃しても、なんとも思わなかったのです。ちょっと悔しかったです。

 

 

『終物語』

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忍野 扇ちゃんのキャラソン、声がかわいすぎません? 誰か分からんぞ!

 

「不幸や不遇に甘んじていることを、頑張ってると思っちゃってるんじゃないの?
そういうのを世間では、何もしていないっていうんだよ
不幸なぐらいで許されると思うな
ハッピーエンドを目指すべきだ

不幸で居続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ」

扇ちゃんの言葉。

 

 

『暦物語』

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1話が15分と短いです。

基本的に1話完結の取るに足らない小さな怪談や日常、といった感じ。作画がちょっと残念。

時系列は話によってぐちゃぐちゃです。やっぱり物語シリーズは、『化物語』を観た後は時系列で観たほうが楽しめると改めて思いました。


「どっちに騙されてくれたんだろうな」という7話のオチに考えさせられました。神原、アホのように見えてとても頭がいいんですね。

 

 

映画『傷物語 Ⅰ 鉄血篇/Ⅱ 熱血編』

映画『傷物語 Ⅱ熱血篇』のスクリーンショット

引用元:傷物語〈Ⅱ熱血篇〉本予告(8/19全国ロードショー) - YouTube

 

アニメ映画。

やっと阿良々木君が吸血鬼になった顛末を知ることができました。

ストーリー、音楽、作画、キャラクター、すべてが最高です。最高傑作。

本作だけでも楽しめるかもしれませんが、何十話も存在するこれまでの物語シリーズをすべて観ているとその良さが何倍にもなるでしょう。

 

作画が凄すぎます。

アニメの劇場版でよくある「いつもより作画の良いアニメ」なんてもんじゃないです。

阿良々木君がフツーのイケメンになっちゃって、良い意味でも悪い意味でもアニメ版とはもはや別物に見えます。中身は阿良々木君なんですけどね。

時系列的に登場しないとの分かっているけれど、この作画で動いている戦場ヶ原さんがものすごく観たい!

 

「吸血鬼になれば、そりゃ体つきも変わるわい

回復力は肉体を最も健康的な状態に保とうとするからの」

阿良々木君のあの肉体は、鍛えてできていたわけではなかったのですね…

忍もプロポーションが良いですし、吸血鬼って素敵。


なぜ阿良々木君が忍のことをあんなに愛しているのかが理解できました。

羽川さんへの思いも。羽川さんの良さ、私はこれまでずっと分からなかったのですが、これは好きになるわ…と納得してしまいました。逆も然り。羽川さんかわいすぎるでしょう。

本当に阿良々木君は後先考えないで行動しますね。そこが相手思いで非常にかっこよくも見えますが、それが悪い方向に働いてしまったときは迷惑でしかないのですが。

 

一人ずつ強敵(?)を倒していくストーリーも良かったです。


阿良々木君が吸血鬼になった経緯の話は本当にこの最終話(なのか?)で良かったと思います。もし物語シリーズの1期1話目でこの話があったのなら、ここまでの感動はなかったはず。私だったら「ありがちなラブコメ」と片付けていたかもしれません。

長い物語シリーズで読者(つまり私)の「どうして? どうして?」という疑問と共に、積み重ねてきたキャラクターたちへの信頼が、この物語にとんでもない奥行きを出したのです。

 

早く『傷物語Ⅲ 冷血編』が観たいです! DVDは今年7月12日発売! 楽しみです。

 

 

*1:『化物語』での作中で戦場ヶ原さんが作り出した、「萌え」より一段階上の言葉。

最近観た映画『塔の上のラプンツェル』『百円の恋』など6本

ネタバレあり。

 

 

『パプリカ』

 

アニメ映画。

主人公の声が素敵。林原めぐみさんが好きなので耳が心地よかったです。

主題歌の『白虎野の娘』を初めて聞いたのはニコ動ででした。

 

これこれ。2008年に投稿されたものです。何回聴いたことか。

 

内容はSFサイコホラーでした。とにかく怖かった。

劇中での夢の中のような雰囲気のごちゃっとしたレトロなお店がたまにありますが、そのセンスを否定はしませんが理解し難い。不気味です。

夢に出てきませんように。

 

夢の中というだけあって、ぶっ飛んでいて先が読めないのが面白かった。そのぶん怖くもありました。 

劇中に出てくる意味の分かるようで分からない口上のようなものが、最近よく見かける「ちょっと意味の分からない歌詞の曲」みたいだなーと思いました。聴いてて気持ちよかったらオッケーです!

 

 

夢の中の世界はPSのゲーム『LSD』みたいだと思いました。あれも夢の中ですもんね。

 

[PS1] LSD [OP付き]

プレイ画面。

ほんのちょっとの間、夢中で遊びました。

PS時代のこういった奇妙なゲームは好きです。

ソフトはプレミアがついて2万円くらいになっていますが、PSストアでダウンロード版を買えば600円でプレイすることができます。

 

 

『塔の上のラプンツェル』

 

友人の子どもがラプンツェル大好きっ子だったので観ました。

一緒にラプンツェルの話をしたいですからね!

原作はグリム童話らしい。

 

主人公であるラプンツェルの声優さんがしょこたんと聞いて、序盤~中盤までほとんどそのことばっかり考えてしまっていました。

ラプンツェルを見ているとしょこたんが頭に浮かんで物語に集中できない。

『怪盗グルーの月泥棒』での鶴瓶さんみたいな。あれほどではありませんでしたが。

有名人を声優として起用するとこういうことが起こってしまうので大変です。

 

アナ雪とくらべるとなんだかパッとしませんでした。

ミュージカルシーンが盛り上がっていないように見えたのと、印象的なシーンが特にないからでしょうか。

ラプンツェルが髪を切ったシーンくらいしか印象に残っていません。酒場で騒ぐシーンと、船から光を見るシーンも少々。

お姫様なのによくある王子様とではなく、元盗賊と結婚するというのが良かった。

 

髪を切ってショートカットになったラプンツェルがかわいい。

ゲーム『アイドルマスター』の星井美希がすぐに頭に浮かびました。

通常は金髪ロングなのですが、ある条件を満たすと茶髪ショートになるのです。

THE IDOLM@STER 星井美希 覚醒ver. (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

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ショートカットになったラプンツェルそっくり。かわいい!

 

茶髪の親から金髪の子が生まれるのは変だなーと思ったのですが、魔法の力でああなっていたんですね。

そして魔法の力を失ったら元の茶色に戻る、と。

茶髪のほうが断然好みだったので、最初から茶髪ショートだったらもっと物語に入り込めていたはず(物語が破綻する)。

 

魔法の力を失ったにも関わらず、ユージーンの怪我が治せたのはなぜなんでしょうか。

髪だけでなく涙などにも魔法の力が宿っているのだとしたら、今後も治癒魔法が使えるのでしょうか。

魔法の力を使うときにただ髪が光っていただけで、髪自体に特に意味はなかったのかもしれません。切ったら元の髪に戻ったというのは不思議ですが…

 

 

『思い出のマーニー』

 

この作品について事前に情報を仕入れていなかったので、新鮮な気持ちで観ることができました。

ちょっとミステリーな描き方をしているので、ネタバレなしで観たほうが面白いはずです。

 

主人公アンナとマーニーの愛の物語。

マーニーが消えたり現れたりする様子を見ていてちょっとしたホラーだと感じましたが、アンナの妄想で良かった。(ホラーが苦手)

ジブリ制作、原作は児童文学作品ということで、不安になる必要はなかったのです。

 

アンナの妄想癖はとても気になりました。アンナは絵を描くのが好きです。表現力や感受性の豊かさも影響しているはず。ただ発症したのが村に来てからなのと、マーニーが誰なのか分かったので今後は問題ないはずです。

これまですっかり忘れていたとしても、マーニーの記憶と彼女からの愛、または彼女への愛はとても強かったのでしょう。

私としてはマーニーが祖母ではないほうが面白かったですが、予想できないラストも刺激的なのでこれでよかったです。

 

 

『ペット』

 

飼い主が出かけている間、ペット達は何をしているのか…という内容。

『けものフレンズ』のように、動物たちがちょっとおバカなところもかわいいです。

 

恋するポメラニアンの女の子、ギジェットがたまらなくかわいい。パッケージだと左下にいる白い犬です。

白くてふわふわの丸っこい体にちんまりとした足、という姿も愛くるしいですが、一番のポイントはその声。

私は字幕版で観ましたが、ハスキーでクセになる声です。ハスキーさを増した友近という感じ。私にはギジェットが友近に見えて仕方ありませんでした…

吹替版もちらっと観ましたが、初見なら字幕版がおすすめ。

私がギジェットを好きすぎたからかもしれませんが、本作で一番キャラが立っているのが彼女。ほぼ主役です。

 

主人公(犬)マックスを飼っているケイティはかなり良い飼い主だと思いました。

しかし動物がペットとして飼われるのは本当に幸せなことなのかどうか。

人にもいろんな人がいるように、動物の中にも人に飼われて嬉しい動物がいるのかもしれません。

劇中でペットとして飼われている彼らは飼い主のことが大好きで、幸せそうに見えました。

ただ、人間の描いた物語だから人間に都合の良い解釈をしているだけかも、と考えることもできます。

動物園や水族館にいる動物たちも、本当は何を感じ何を思っているのか。この問題はいつか解決されることがあるのでしょうか。

 

 

 

 

『シザーハンズ』

 

1990年のアメリカ映画です。手がハサミの人型人形、エドワードのお話。

監督のティム・バートン氏は、個人的に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の印象が強いですが、本作はそれよりも前の映画なんですね。

 

ちょっとしたことで切ってしまうくらいの切れ味のある刃物が手についているのに、なぜハサミにキャップを付けるという発想に至らなかったのかが不思議です。

 

一人ひとりのエドワードによるヘアカットシーンは全て映らなかったけれど、街の人が全員集合したシーンでヘンテコな髪型の女性が大勢いたのが笑えました。とぐろをまいた蛇とか、箱のように角ばった髪型とか。

 

みんな不幸になった終わり方が悲しかったです。一概に不幸だとも言い切れませんが…

人形である彼は歳をとりません。たとえ愛する人と一緒になることがあったとしても、その人は自分より先に寿命で死んでしまう。人間でないものと人間との恋とは難しいものですね。

彼は自分を作った博士との思い出や、愛した人(キム)への愛を胸に、これからも生きていくのでしょうか。その体が朽ちるまで。

 

 

『百円の恋』

 

主人公、一子(いちこ)役の安藤サクラさんの演技が上手い。リアルすぎてドキュメンタリー映画を観ているようでした。

なんと本作で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。うーんやっぱり。

 

前半、一子があんな環境で正気を保っていられたのが信じられません。鈍感なのか、メンタルが強いのか。それとも諦めているのか。
自分も人のことは言えないけれど、ものすごくだらしなく見えました。

 

実家を出て一人暮らしをし、居場所を変えたあとも散々な目に合っていました。

しかしその後ボクシングをするようになって、一子自身が変わっていきます。

打ち込めるものがあるとか、体を鍛えることってやっぱり良いですね。でも一子はそんなんじゃなくて、それがなんなのかは分かりませんが、もっと純粋なもののためにボクシングをやっているように見えました。

 

最後には一子がかわいく見えました。

劇中ではラスト以外、一子の心理描写がほとんどなかったのですが、もっともっと彼女のことを知りたかったです。

終わってみると一子にとても惹かれている自分がいました。

 

全体的に綺麗さとか綺麗事とかは全くなく、リアルで泥臭い感じです。

主題歌もそういった雰囲気にとっても合っていて、心に響きました。

終わったのは始まったから
負けたのは戦ってたから
別れたのは出会えたから
ってわかってるけど

(クリープハイプ「百八円の恋」)

 


クリープハイプ「百八円の恋」MUSIC VIDEO