アニメ感想『ハピネスチャージプリキュア!』恋愛(愛)と幸せがテーマのプリキュア



ネタバレあり。

 

 

アニメ『ハピネスチャージプリキュア!』

ハピネスチャージプリキュア! 【Blu-ray】 Vol.1

『ハピネスチャージプリキュア!(以下ハピチャ)』は恋愛(愛)と幸せがテーマ。

モチーフは「おしゃれ」です。(ナチュラルメイクという意味ではなく)ナチュラルに化粧をしていました。ハピチャはプリキュアの第二形態でも化粧をしています。

 

恋愛要素は3クール目から表に出てきます。

私はプリキュアに恋愛要素は不要派。恋愛がダメってわけではなく、アニメプリキュアの限られた約50話を違うことに使ってほしいのです。友情とか、幸せとか、成長とか、(広義の)愛とか。

どうせやるならその作品のプリキュア全員が主要キャラクターたちとそれぞれ幸せに恋愛をして、それによる愛の力で世界を守る、くらいのことはしてほしいです。今作ではプリキュアで恋愛していたのはほぼめぐみ一人だけでしたしね。ブルーに失恋しためぐみの本気泣きの印象が強いです。中学生なのにすごい恋愛(相手は恋人のいる神様、など)してますよね…

 

実はハピチャは中盤まで面白くないなーと思いながら観ていました。

ツッコミどころが満載で、絵柄も苦手(絵柄は2クール強を過ぎたくらいから慣れました)。

しかし22話でいおなとひめが仲直りしたあたりから面白くなってきました。私のハピチャでの推しキュア(好きなプリキュア)は、いおな(キュアフォーチュン)です。

 

今作は名前の付いている技がたくさんあって見ていて楽しかったです。

技名は自分たちで付けているようで、アホの子が多いハピチャでは「パンチングパンチ」やら「爆弾ボンバー」やらおかしな名前の技が炸裂していました。

一部の技はそれ用にEDと同じモデルでのCGもついて演出が豪華でした。EDでダンスするプリキュアも本当に本当にかわいい。

2つめの合体技「プリキュアイノセントプリフィケーション」は技を出す前に毎回みんなで歌うという、つっこまないではいられない技でした。

 

キュアラブリーのダークプリキュアであるアンラブリーの絶望感は薄かったですね。

ダークプリキュアといえば私は『スマイルプリキュア!』の印象が強いですが、あれぐらいの絶望感、そして絶望の表情でないともはや満足できません。

ただアンラブリーにせよ、悪堕ちキュアテンダーにせよ、1話で元に戻ってよかったです。

 

中ボス、ラスボスとほぼ最終的にはキュアラブリー一人で戦い、勝利しました。ラスボス戦終盤ではキュアラブリー以外はプリキュアの姿ですらなかったです。キュアラブリー強すぎ&贔屓すぎませんか?

決戦を除いても、めぐみとひめのキャラが強すぎて、ゆうこといおなが薄くなってしまっていた気がします。

 

敵が元プリキュアだったということ、幹部が元プリキュアの妖精だったこと、キュアフォーチュンは囚われたキュアテンダー(姉)の変身道具でプリキュアをしていた点などは予想外で面白かったです。

ラスボス戦が43話で始まり、全49話あるのにこれからどうするんだと思ったらなんと中ボスでした。意外。

そして神様の壮大な痴話喧嘩だった、と思ったら兄弟喧嘩だったというオチ。神様も万能ではないのですね。

そういえば「アクシア」という箱についての説明がほとんどありませんでした。疑問がたくさんあります。あれは一体なんだったのでしょう。

 

本作はワールドプリキュアといって世界中のプリキュアの一部が登場*1し、「プリキュア」を職業のように扱っていると思わせるようなシーンもありましたが、プリキュアは何歳までなのでしょうか。

『サクラ大戦』や『ストライクウィッチーズ』のように、霊力や魔力が尽きて引退するということはないのでしょうか。プリキュアのオールスター映画では何年経っても皆さん歳をとっていないのでそのへんは分かりませんよね。

 

めぐみ「私は届かない思いも全部、全部受け入れて、みんなと一緒に幸せを探していきたい!」

めぐみ「私ね、プリキュアになってからいろんなことがあって、いろんな人に出会ってわかったんだ。
愛って、好きになったりとか、助け合ったりとか、そういう特別なことだけじゃないんだって。
一緒に学校へ行くこと、一緒にご飯を食べること、一緒に星を眺めたり、おしゃべりしたりすること。
そんな何気ないことも、みんなみんな愛なんだって」

愛がテーマといえば前作の『ドキドキ!プリキュア』の主人公マナ。

マナは1話目から愛に溢れたよくできた人間でしたが、今作の主人公めぐみはプリキュアをやっていくなかで愛を知っていきました。

さすがピンクキュア*2に選ばれただけのことはあります。終盤での彼女を見たら、見直すしかないです。

めぐみは本当に成長しました。感慨深いです。

 

成長したといえば、めぐみだけでなく、ひめもでした。

中学生という多感な時期に1年間プリキュアをやり、たくさんの愛や希望、悲しみや絶望に触れたわけですから、成長せざるを得ないですよね。

苦しい目にあっても最後までプリキュアであり続けて、世界を守ることができた彼女たち(特にめぐみとひめ)ですから、きっとこれから何があっても大丈夫でしょう。

(ゆうこはそもそも大丈夫そうな人間ですが、いおなはまだちょっと心配です)

 

 

『映画プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち』

「どうしてですか?楽に夢が叶うなら、それでいいじゃないですか」
「ううん。夢は叶えばいいってものじゃないよ。」

ハピネスチャージプリキュアが主人公である『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』のセリフより。

 

 

「自分の描いた夢だから、自分の力で羽ばたきたい!」

この気持ちは私にもあって、尊敬する人やかっこいいと思う人と入れ替わりたいかと聞かれたらノーと答えます。

なりたい自分には自分の力でなりたい。それにそっちのほうがきっと楽しいと思うんです。

 

夢は自分でつかまえる

前に歩けばいい

夢の道は 自分の道 ゴールデンウェイ

 サクラ大戦の楽曲『ゴールデンウェイ』でも歌われています!

 

映画『NewStage3』は、1と2の伏線を回収していたのが良かったです。キュアエコーかわいい。

オールスターズの映画を観ていて気付いたんですがプリキュアもサザエさん方式なんですね。先輩プリキュアが歳を取っていない…

 

 

『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』

普段のアニメの絵柄より好きでした。なんでだろう、目元が違うのかな?
ドレス姿に変身しためぐみがかわいくてびっくりしました。普段と何が違うのかよくわかりませんでしたが…。もみあげの形? それとも後ろの髪にボリュームあって顔の輪郭が目立たなくなっているからでしょうか。とにかくかわいかったです。

いおなとゆうこのドレス姿は言うまでもなく綺麗。ヒメは…いつもどおり?

 

ドール王国のつむぎがアニメ本編の最終話にちらっと登場していて、バレリーナの格好で元気に走っている姿に嬉しくなりました。

 

 

*1:そういえばワールドプリキュアとして登場するキュアサンセット、キュアウェーブの声はそれぞれハピチャの主題歌を歌う吉田仁美さん、仲谷明香さんが演じているということはキャラソンアルバムを聴いて初めて知りました。

*2:ピンク色のプリキュア。ピンク色のプリキュアはリーダーになることが多い。