キャラソンレビュー『スマイルプリキュア!』『ドキドキプリキュア!』『Go!プリンセスプリキュア』



プリキュアシリーズのネタバレあり。

 

 

スマイルプリキュア!

『スマイルプリキュア!』(以下スマプリ)は初めて全話観たプリキュアなので思い入れが強いです。おバカチームなスマプリが愛しい。

初めてキャラソンCDを手に取ったプリキュアでもあります。プリキュアのキャラソンってイイじゃん!と思えたのはスマプリのおかげ。

 

『ドキドキ!プリキュア』や『ハピネスチャージプリキュア!』のように過去に不幸を背負ったプリキュアがいないスマプリは、アニメ本編になぜか絶望の描写が多いとはいえ、けっこう平和だなーなんて思ってしまいます。キャラソンにもそれが表れていますね。

推しキュアはキュアマーチ!

 

『スマイルプリキュア!ボーカルアルバム1 〜ひろがれ!スマイルワールド!!〜』

キュアピース「100%ヒーロー」

やよいちゃんの憧れるヒーローものっぽい曲。

やよいちゃんがこの曲をもらったとき、めちゃくちゃ喜んだと思います。

キュアピースは必殺技を撃つ前に自身が雷撃を受けるのですが、それが最初は泣きながらだったのに、いつからか泣かずに耐えている表情に変わったのが印象に残っています。キュアピース、君は本物のヒーローだ!

 

キュアビューティ「あなたの鏡」

ですます口調で歌う、れいかさんらしい清らかで美しい曲。

 

 

『スマイルプリキュア!ボーカルアルバム2 〜みんな笑顔になぁれ!〜』

星空みゆき&日野あかね「友だち☆ジェットコースター」

「友だちって最高!」という正のパワーが半端ないので、心理状態によっては聴くとダメージを受けてしまう曲です。

掛け合いが楽しい。

 

バッドエンド王国三幹部「BAD END~未来を黒く塗れ~」

イントロでは誰が歌うかのケンカをして、マイクを奪い取ったマジョリーナの歌から曲が始まります。なんだかんだ言って仲の良い三幹部。

曲調や歌詞はちいさなお友達が怖がりそうな感じですが大丈夫だったのでしょうか。

 

キュアサニー「One ForAll」

スマプリのキャラソンのなかで一番好き。

関西弁で歌っているのにとても自然。キュアサニーの通った声が爽快です。

普段は表に出さないようにしているキュアサニーの一面を発見でき、より好感度アップです。

 

キュアピース「ピースフルデイズ♪」

YUKIさんの楽曲にありそうなサビのメロディがツボ。

キュアピースの仲間への思いが強く伝わってきます。

 

キュアマーチ「SMILE FOREVER」

「いざとなったら前に立つ」「壁になる」と歌っているキュアマーチ。こうやって仲間を支えているとき、同時に支えられて強くなっているんですね。

スマイルプリキュアの絆は強いです。

 

 

ドキドキ!プリキュア

『ドキドキ!プリキュア』(以下ドキプリ)では、アニメ本編でアイドルをやっている剣崎真琴(キュアソード)よりも、キュアロゼッタやキュアエース(CV:釘宮理恵)のほうが歌が上手いです。しかしアイドルだからといって歌が上手である必要はないのです! 歌が上手ではないのになぜか惹かれてしまうアイドルグループもいますしね。

また、本編で音痴キャラであるキュアハートがまともに歌っています。このキャラソン、ゴーストライターならぬゴーストシンガーなのでは…

推しキュアはキュアハート!

 

 

『ドキドキ!プリキュア キャラクターアルバム 〜SONGBIRD〜』

ドキプリではまこぴーこと剣崎真琴だけソロアルバムが出ています。アニメ本編で流れた2曲に加えてオリジナル曲が6曲収録されています。

わざわざ「アイドル剣崎真琴」としてソロアルバムを出すくらいなのですから、まこぴーがどんな思いでアイドルをやっているのか、というのを本編でもう少し深く描いてほしかったですね。

「~SONGBIRD~」

アニメ本編で何度も聴くことになる、「行くよっ? 1!2!3!4!フラアアァァァァァァァイ!」でおなじみ、アイドル剣崎真琴の代表曲。

アニメでは曲のラストであるこの部分ばかり流すものですから、どうしても笑ってしまうのですよね。

Aメロのテンポの良さ?が好きです。

 

「HOLY SWORD~勇気はキズナ~」

トランプ王国やアン王女を守ることができなかったキュアソードが、強くなって必ず助けてみせる、と歌う熱い曲。

 

「星空の帰り道」

アン王女や、アン王女と共に過ごした日々を思う悲しい曲。

これはアイドルとして発表した曲ではないと思いますが、彼女にこういった経緯があるからこそ彼女の歌は聴く人の心に響き、人気が出たということなのでしょうか。

まこぴーの曲には「悲しみを越えて前を向こう」といった趣旨の曲が多いですが、この曲では悲しみに沈んでいます。

 

「こころをこめて」

アニメ40話で挿入された歌。

アン王女に自分を見つけてもらうための手段としてのアイドルと歌だったはずが、いつの間にかまこぴー自身が「歌う」ということに勇気づけられていたんだろうな、と思える曲です。

 

 

『ドキドキ!プリキュア ボーカルアルバム1 Jump up, GIRLS!』

 キュアソード「COCORO◆Diamond」

マナへのラブソング。

「宝物達」と書いて読みは「あなた」。ごまかしきれてないですよ!

ダイヤモンドは傷つきにくいが壊れやすいということで少し心配になる歌詞です。

 

プリキュアになったのもほぼマナのためだと歌詞から推測できますね。

ここでも「ひと」を「友達」と書いてごまかしていますが、おそらくマナを第一に思っていることでしょう。

 

キュアロゼッタ「CLOVER~オトメの祈り~」

同じくマナへのラブソング。

ノリの良い80年代風の曲で何度も聴きたくなります。

六花とは違い、ありすは一歩引いた位置からマナを見守っています。

 

キュアソード「左胸Jewel」

キュアソードのソロ曲のなかで一番ウキウキした曲。ちょっとクサイけれどかわいらしい世界観の歌詞です。

 

『ドキドキ!プリキュア ボーカルアルバム2 〜100%プリキュアDAYS☆〜』

キュアロゼッタ「大切なタカラモノ」

この歌詞ではキュアロゼッタは何事にも動じずに超然とした態度で世界や仲間を見守り、包み込んでいるような印象を受けます。

そこにある種の怖さも感じてしまいます。

 

キュアソード「dance at dawn」

これもノリの良い80年代風の曲。こういうの好きです。

 

アイちゃん「きゅぴらっぱ~」

まさかアイちゃんのキャラソンがあるとは…苦笑いです。

これだけ歌ってしゃべれれば既に赤ちゃんではないですよね…

水森亜土さんの「アレアレアラレちゃん」っぽい。

 

 

Go!プリンセスプリキュア!

『Go!プリンセスプリキュア』は「Go!プリ」「プリプリ」「Go!プリプリ」など人によって略称がいろいろあるようですが、私は「姫プリ」派です。

推しキュアはキュアトゥインクル!

 

 

『Go!プリンセスプリキュア ボーカルアルバム1 つよく、やさしく、美しく。』

キュアトゥインクル「ハイエンド・スター」

さすがきららですね。夢への思いの強さ、だからこその努力の徹底ぶり。

努力は夢への愛の証し、そう考えると自分の夢がより愛しいものに思えてきます。

 

キュアスカーレット「赤のコンチェルト」

操られて心を閉ざしてしまってもずっと一人で弾いていた曲が、実はカナタと奏でたかった協奏曲(コンチェルト)だった、というのは今思いだしても鳥肌ものです。

 

イントロの悲しげなバイオリンのソロから一転、戦隊物の主題歌のような情熱的な曲へ。

キュアスカーレットの「二度と絶望しない」という思いが滲み出ています。

 

パフ&アロマ「Royal Fairy Courage」

妖精のパフとアロマのデュエット。ピュアな一生懸命さに和みます。

 

プリンセスプリキュア「つよく、やさしく、美しく。」

この歌詞の割り振りを見ると、「つよく」はキュアフローラ、「やさしく」はキュアマーメイド、「美しく」はキュアトゥインクルが担当しているように受け取れます。

そもそもアニメ本編の変身時のセリフもこの通りですしね。変身時のセリフではキュアスカーレットが「Go!」なのが納得できませんが…。

「やさしく」「強く」はその名の通りで、キュアフローラの「つよく」というのは力ではなく心の強さを表しているのでしょう。プリンセスになりたいというキュアフローラの夢への強い思いは誰もが認めるところです。

 

キュアフローラ「Dreamin' Bloomin'」

超前向きで痛みさえも力に変えていく。未来に希望を持ち続け、今も追いかけている夢を初めて持った過去の自分にも感謝している。

これだけよくできた人間の周りに人が集まらないわけがありません。キュアフローラがピンクキュアになったのは必然だったのです。

そんなキュアフローラの成長を追いかけられる『Go!プリンセスプリキュア』は良い作品でした。

 

 

『Go!プリンセスプリキュア ボーカルアルバム2 〜For My Dream〜』

クローズ&シャット&ロック「Perfect Dark」

メタル風。クローズの声がかっこいいです。

ディスダークのこの三人の間には友情なんて全く感じられず、最後まで個人行動をしていました。

三人、というより特にクローズとロックですね。クローズはディスピアへの忠誠心が強すぎてそれしか考えていないし、ロックは自分が王になることに夢中。唯一シャットは美しいものを愛でるなど、プリキュアの敵にしては豊かで柔軟な心を持っていたようで、ディスピアの呪縛から逃れようとし、それに成功しました。

このバラバラさからも、彼らが抱えていた「絶望」が伝わってきます。

 

プリンセスプリキュア「プリンセスの条件」

着飾った見た目ではなく、人間性や魂といった中身の輝きこそがプリンセスの条件。

涙や弱さまでも受け入れて成長していくことがプリンセスの証明。

力強い曲です。

 

カナタ&トワ「ストリングス」

曲の2番では、劇中で二人が奏でるバイオリンのメロディが再現されています。

予想していなかったので感動。よくぞやってくれました。

この部分は自身のバイオリンのメロディに合わせて、ほぼ同時にそれぞれの歌詞を歌っています。二人のこれまでの物語が想起され、何度聴いても鳥肌ものです。

 

姫プリ4人「Joyful!プリキュアクリスマス」

クリスマス(Hey!) クリスマス(Hey!)

アニメ挿入歌。

歌詞の「Hey!」のときの きららとトワがかわいいので、まだアニメを観ていない人は見るべし。

あのみなみさんも全く恥じらうことなく歌って踊っています。