以下ネタバレあり。
初音ミク&中村獅童「花街詞合鏡」
NHKのEテレで6月9日に放送された超歌舞伎「花街詞合鏡(くるわことばあわせかがみ)」を観ました。
ニコニコ動画のイベントであるニコニコ超会議2017で行われた、初音ミクさんと中村獅童さんが共演する歌舞伎です。
キャッチコピーの「愛したのは、向こう側の人でした。」という言葉が「吉原の内と外」「二次元と三次元」の二つの意味にかかっていて、気付いたときにはゾワッとしました。
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歌舞伎にはあまり親しみはありませんが、サクラ大戦関係で何度かそれっぽいものに触れたことがあるので拒絶反応はありませんでした。
画面いっぱいにニコニコ動画のコメントが流れ、みんなと観ている感がテレビでも再現されていて楽しかったです。コメントのおかげで場面の状況や小ネタも分かりやすかったです。
コメントの「恋に落ちる音が聞こえた」(初音ミクオリジナル曲「メルト」の歌詞)だとか、「意訳:ミクさんは俺の嫁」だとか…私は君たちが大好きです。
まずOPで流れる曲が、歌舞伎なのにジャズ。重音テトオリジナル曲「吉原ラメント」をジャズ・アレンジしたものです。
無知な私はなぜここでテトの「吉原ラメント」なんだろう、と思いましたが、「花街詞合鏡」は吉原の物語だったのです。出演者に重音テトの名前もあり、バッチリ出演していました。
ミクさんが演ずるミクダユー、じゃなかった、花魁「初音太夫」はとても綺麗でした。愛しい…
VOCALOIDは現代語をしゃべるより、歌舞伎っぽくしゃべるほうが違和感がないかもしれません。
伊達男に一目惚れする初音太夫さん。ミクさんがいるだけで歌舞伎に親近感が湧きます。
戦闘シーンではオーラが出たりビームを放ったり分身したりと、最新技術が使われた激しい戦いを繰り広げます。
文字通り青龍と白狐が登場するシーンでは不覚にも鳥肌が立ちました。
初音太夫「さぁニコニコユーザーよ、我らに力を与えたまえ」
ミクさあああああああああああああああああああああああああああん! また鳥肌が。
大詰めでは「吉原ラメント」のインストがかかり、客席を煽る中村獅童さん演じる紋三。最新の技術と文化が取り入れられた超歌舞伎はかっこよすぎました。
「吉原ラメント」
劇中で流れる「吉原ラメント」を聞いて、超歌舞伎「花街詞合鏡」を観る前に聴き込んでいなかったことを後悔したので、急いで聴き込みました。
重音テトが歌う「吉原ラメント」が収録されているアルバムは、私の知っている限り2つあります。
『EXIT TUNES PRESENTS UTAUSEKAI』は重音テトを含む歌声合成ソフト、「UTAU」で生まれたキャラクターたちを使った楽曲が収録されているコンピレーションアルバムです。
『吉原ラメント~UTAU盤~』は「吉原ラメント」を作曲したボカロP、亜沙さんによる楽曲が収録されているアルバムで、ボーカルは全て重音テトが担当しています。
亜沙さんについて調べていて知りましたが、亜沙さんは「和楽器バンド」のベーシストでもあったんですね。
重音テトを含むUTAUのキャラクターたちの個性的な歌声が好きなら前者を、亜沙さんの楽曲が好きなら後者を選べばいいでしょう。私はどちらも持っています。