「ネカフェ難民」なんて言葉を昔はよく聞きましたが、ネカフェが泊まれる場所だという認識はありませんでした。ネカフェ泊に憧れて一度宿泊してみたら、かなり便利だということが分かりました。いまでは宿泊先を探す際の選択肢に真っ先に入ってきます。
初めてのネカフェ泊
初めてネットカフェで1泊したのは沖縄でのこと。
本州から鹿児島県の離島に安く行くために、いつも那覇を経由します。那覇から離島までのフェリーが朝にしか出ないので、那覇で1泊する必要が出てきます。
ネカフェのナイトパック受付開始時間の19時*1までは、必要があれば図書館などで時間をつぶします。私がよく利用していた店舗ではナイトパック9時間で税込み1550円。20時に入れば翌朝5時までいられます。5時に退店して港へ行けばいい感じの時間になります。
沖縄のゲストハウスはかなり安いという話を聞いているので、安く泊まりたいだけならネカフェもゲストハウスも大差ないでしょう。
しかし! ゲストハウスになくてネカフェにはあるもの…。24時間受付で予約不要なところ。快適なネット環境(アニメや映画も無料で観られる)や大量の漫画はもちろん、特筆すべきは個室です。2000円以下という値段で個室が用意されているゲストハウスは聞いたことがありません。
次の日にフェリーで6時間揺られることになるので、そこで寝ることを考えればネカフェで夜更かししたって問題ありません。ネットをしたり、漫画を読みふけったり、ヒトカラをしたり。特にカラオケは、普段カラオケ屋さんになかなか行こうとは思わないのでここぞとばかりに歌います。大体2,3時間で喉が枯れてきてブースに戻っちゃいますね。長く歌うためには大人しめな曲を最初に入れるのがポイントだと学びました。
その後のネカフェ泊
そんな感じで初めてのネカフェ泊で味をしめてから、その後何度も泊まっています。お店によって設備や個室の広さ、ドリンクバーの飲み物の種類などが違うので、そういうところも楽しめます。
最近は24時間パックという便利なシステムを利用することが多いです。入店から24時間滞在することができ、その間に外出もできるというものです。値段は3000円弱~3500円くらいですが、それでも予約不要で個室が与えられて素敵な娯楽があることを考えれば安いです。コインランドリーとロッカーもついているネカフェに、24時間パックで1週間くらい滞在したこともあります。
ただし24時間パックのない店舗が多いのと、そもそもある程度の都会にしかネカフェ自体がないのがネックです。慣れればグッスリ眠れますし、あちこちにネカフェがあればもうホテルなんていらないですね。
ネカフェの選び方
三大ネカフェチェーンは快活クラブ、自遊空間、コミックバスターだと思っているので、これらの会員カードがあると便利です。私は主に自遊空間を利用しています。
都会だと同じネカフェチェーンの店舗が近くに数軒ある場合があり、そのときはGoodle mapで簡単に口コミを見て選びます。利用したいパック(24時間パックなど)の有無や料金、必要であればソフトクリーム食べ放題やシャワーなどのサービスの有無も確認します。
自遊空間は公式LINEアカウントや公式アプリ、ホットペッパーなどで割引クーポンを配布していることが多いので必ずチェックします。これまで100~200円の割引クーポンを利用してきました。
ネカフェでの過ごし方
席の選択
自遊空間にいざ入店。まずはカウンターか入場端末で席を選び、受付を済ませて自分のブースへ。
私は一泊するときにはマットブースを選びます。寝るときにしっかり水平になって、たまに横を向いたりしたいからです。店舗によってはブースの対角線上に寝転んでも脚を伸ばすのがギリギリ、なんて狭いブースもありますが、荷物を置いて寝転がっても足先に余裕があるようなところもあります。口コミを見るか、一度利用してみないとどうなのかは分かりません。夜はマットブースが人気なのか席が埋まってしまうことが多いので、宿泊する際は早めに入店できるといいですね。
漫画を読むだけとかネットをするだけなら、座り心地がよく無理な姿勢になりにくいのでリクライニングチェアブースを選びます。リクライニングチェアで寝ようとすると、ブースが狭い場合は対角線上にイスをセットしても脚を伸ばして寝るのが大変だったり、チェアの機能的にだったり部屋の狭さだったりでどうしても水平になれなかったりするので注意が必要です。
ブース内にて
ブースでは私は基本的にパソコンでネットをしています。無料で観られる映画やアニメがあり、店舗によっては「ニコニコ@ネットカフェ 誰でもプレミアム」といってプレミアム会員としてニコニコ動画を視聴できるサービスがあります。ブログを書いたり、ネットサーフィンをしていることもあります。
私はなぜかネカフェで漫画に集中できないことが多いので、数冊手にとってブースに持ち帰っても放置してネットしていることが多いです。「漫画を読むぞ!」という感じで入店したらまた違うのかもしれません。
歌いたい気分だったらカラオケルームへ。受付で席を移動したい旨を伝えます。普通のカラオケ屋のような部屋ですが、一人でも入れるし何時間でも歌えます。一人での利用の場合、複数人の他のお客さんがカラオケを使いたい際に追い出されることがあります。追い出されるといってもスタッフの方が備え付けの電話で丁寧に教えてくれるので安心してください。
ドリンクバー
ドリンクバーは無料で、コーラやカルピスソーダなどの冷たい飲み物や、抹茶ラテやカフェオレなどの温かい飲み物、お湯や氷、オニオンスープやコーンポタージュといったスープまであります。店舗によってはドリンクバーの隣に紅茶やお茶、スープのパックが何十種類もずらりと並んでいるところもあります。
私はあまりソフトドリンクを飲みたくないのでコップに氷を入れてお湯を入れ、ちょっと冷たいくらいにして水を飲むことが多いです。
宿泊する際に便利な設備
一泊するなら必要であればシャワーやコインランドリーも使います。
シャワーはシャワーのみと、タオルやシャンプーなどとのセットがありますが、私は速乾タオルやシャンプーを持ち歩いていることが多いのでもちろんシャワーのみ。200円くらいで利用することができます。ドライヤーは今までいった店舗では用意されていました。
歯磨きや顔を洗うのは主にトイレの洗面所で行います。
24時間パックでの外出と延長
24時間パックで外出する際は荷物をブースに置きっぱなしにします。不安であれば小さめのコインロッカーを無料で貸し出している店舗もあるので、利用しましょう。私は荷物にダイヤルロックをかけて、さらにワイヤーロックで動かせないものに固定します。そして机の下など、なるべく見えないところに置きます。あとはスリッパを部屋の前に置いて「ブースに人がいますよ」アピールをしておきます。それでも外出から帰ってきたときは荷物がちゃんとあるかどうかちょっと心配になりますね。今のところ盗難にあったことはありませんが、荷物をブースに置いて出かける際は自己責任でお願いします。
24時間パックの延長は「24時間パックの入り直しをお願いします」と伝えるとスムーズです。同じブースのまま時間を延ばすことができます。なるべく24時間ギリギリまで更新をねばると、その分長くいられるのでお得ですね。
リスト達成日:2016/04/03
*1:受付開始時間は店舗によって異なります。