最近読んだ漫画『ニーナとうさぎと魔法の戦車』『鉄楽レトラ』など6作品



ネタバレあり。

 

 

『ニーナとうさぎと魔法の戦車』1巻

ニーナとうさぎと魔法の戦車 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ニーナとうさぎと魔法の戦車 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

原作ラノベ、そして百合とはまったく知らずに読み始めたら百合百合しくて大歓喜。

ストーリーは熱い少年漫画という感じで、ほとんど女の子しか登場しないのがナイスです。

 

主要キャラクターである私立戦車隊「ラビッツ」のメンバーのキャラが立っていてみんなかわいいし百合だしで非の打ち所がありません。

百合としては「キキ→ドロシー」「クー←→エルザ」が有力。

原作も気になります。

 

 

『鉄楽レトラ』1~2巻

鉄楽レトラ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

鉄楽レトラ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

 

 

1巻は控えめに言って最高でした。

主人公は一見 真面目系クズっぽくて共感できるのだけれど、実際は全然クズじゃなく、むしろ純粋。

自分に自信を持てないところとか、周りにいる人からの自分への想いに全く気付かないところとか、知らない間に他人の人生を良い方向に変えてしまっていることを自覚していないところとか、変わろうとしているところとか、共感ポイントが多すぎてお話にのめり込まないではいられませんでした。

 

主人公のお母さんの

「お前が自分に自信を持てない分、私が持っててやるから、怖がらずに生きな。」

という言葉にも感動。

主人公は自己責任ながらも散々な目に合っているのですが、主人公の周りにいる人々がいいヤツらで温かくてうるっとしてしまいます。

ちゃんと見ててくれているんですね。

 

2巻は1巻に比べると重大イベントが少なく、主人公が変わろうと思ったきっかけであるフラメンコに関してもあまり進展はありませんでした。

 

『鉄楽レトラ』はヒューマンドラマとしてめちゃくちゃ面白いです。

今後主人公がフラメンコを本格的に始めればスポ根要素っぽいものが増えて、ますます面白くなりそうです。

 

 

『トニカクカワイイ』1巻

 

作者は『ハヤテのごとく!』の畑健二郎さん。

 

『トニカクカワイイ』というタイトル通り、ヒロイン・司さんがとにかくかわいい。

無表情クールなのに少し照れ屋なところとか、ロングヘアで前髪が目にかかっているところとか、目がちゃんと開いてないところとか大好き。

素直さが増した戦場ヶ原ひたぎ*1、という感じ。

 

どうして司さんは主人公と結婚してくれたのか? 彼女は何者なのか?

司さんのミステリアスさがまた魅力ですね。

そしてやっぱりかわいいので先を読みたくなります。

ちなみに一巻では司さんは謎の人のままでした。たぶん月の人とか宇宙人とかなんでしょうけれど。

 

また、人生において大事なのは行動力なのだと本作に教えられました。

トラックに轢かれて重傷でも自分が大事だと思ったこと=司さんに声をかけるために踏ん張ったり、「結婚してくれるなら付き合ってあげる」という不審な言葉に対して瞬間的にイエスと答えたり。

それだけでこんなにもかわいい子がお嫁さんになってくれるんですからね…!

やはり「バカさ」と「行動力」はドラマチックな人生を送るために必要な要素なのです。

 

 

『違国日記』1巻

 

人見知りで自称「ダメな大人」「クズ」な35歳の主人公・槙生が、亡くなった姉の娘を引き取ることになり、同居生活を通して槙生がどう変わっていくかに興味があります。

 

槙生は小説家なので、クリエイターの生活を覗き見るのが好きな私にとってはナイス。

槙生のか細い感じのルックスも好みです。

 

 

『ボクはイケメン』1巻

 

非イケメンな主人公・獅子丸(ししまる)の体に、事故で死んでしまったけれど心残りのあるイケメンな同僚・犬養(いぬかい)が幽体となって乗り移ってしまい、二人でひとつの体を共有することになる話。

 

イケメンが非イケメンの体で生活することによって絶望する場面見たさで続きを読んでいたのだけれど、逆に獅子丸がどんどん惨めになっていくのが辛かったです。

犬養が体をコントロールしているときに上手くいっているのを見ると、「イケメン」の良さとは見た目ではなくて中身のことなのだろうなーと思います。

 

その「中身イケメン」も、犬養が生前にイケメンとして生活をしてきたなかで、自然と自信をつけていきているからできることでもあると思えば、やっぱりかなりの高確率で非イケメンは不利なのかもしれません。

不利ではあるけれど、中身がイケメンになれれば覆すことは可能という感じですね。

 

 

『青野くんに触りたいから死にたい』1巻

 

主人公・優里から告白して付き合い始めた次の日に死んでしまった青野くんが幽体となり、優里にだけ見えるようになる、という幽霊ものラブコメ。

ラブコメというのはちょっとウソで、たまに絵柄に狂気を感じるなーと思っていたらやっぱりホラーでした。

 

ラブコメパートとホラーパートの雰囲気に差があるので一作で二度美味しい。

謎の多い青野くんの幽体事情だけでなく、メンヘラっぽい優里の一途さも不安や恐怖を煽るのに一役買っています。

 

 

*1:『化物語』のヒロインの一人。