アニメ感想『ゾンビランドサガ』『実験品家族』など17作品



ネタバレあり。

 

 

『ゾンビランドサガ』

アニメ『ゾンビランドサガ』PVのスクリーンショット

引用元:オリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ」PV - YouTube

 

8話のリリィの「To My Dearest」で涙腺が緩みました。

amazarashi みたいな歌がナイス。ジャンルはなんていうんでしょう。エモロック?

 

9話のサキの「特攻DANCE」も良かったです。ワンナイトカーニバル。

個性のあるメンバーたちがそれぞれセンターになると、曲調がガラリと変わるのが楽しい。

サキ役の田野アサミさんは、『スマイルプリキュア!』のキュアサニーのときからファンです。田野アサミさんは関西出身ということで、スマプリではネイティブ関西弁が炸裂していましたが、佐賀弁もしゃべれるとは…トリリンガルか。

 

それにしても愛と純子が気付いたら隣合ってるの、決して百合百合しくないのに百合を感じてとても良い。二人はほんとに仲良しだなあ、良い。

関係ないけれど愛の髪に花飾りがいっぱいついてるのを見るといつも笑っちゃうんですけど、私だけでしょうか。

 

フランシュシュのメンバーの素性というか過去が分かり始める後半から、グイグイ引き込まれました。

幸太郎がさくらの同級生だったとかね。幸太郎はふざけた頭の持ち主だとしか思えなかったのに、あの回想を見せられてから一気にイイヤツに見えてきてしまいました。

ゆうぎりとたえのストーリーが深掘りできてないのが残念でしたが、たえは最終話でさくらへの想いが爆発したことで人間味が増して好感度アップ。

メンバーはみんな個性が強くてとってもキュート。それでもやっぱりたえちゃんが飛び抜けて気になってしょうがない。そんな私はたえ推しです。

 

最終話は2期が作れそうな終わり方だったので、期待大です。

 

 

『ウマ娘 プリティーダービー』

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』のスクリーンショット

引用元:TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」本PV - YouTube

 

 

最終話のレース、ウィンタードリームトロフィー(以下、WDT)が胸アツでした。

WDTは誰が勝ってもおかしくはない、最強のウマ娘たちが集まる夢のようなレース。

結果がまったく予想できなかったけれど、やっぱりストーリーの流れ的にはサイレンススズカとスペシャルウィークの一騎打ちか? と思ったらなんと全員同列1位。

ご都合主義なのに不思議とイヤじゃない。とても良い終わり方、まとめ方でした…!

 

WDTでは、トウカイテイオーの「シンボリルドルフと同じレースを走りたい」という夢、スペシャルウィークの「サイレンススズカと走りたい」という夢、そしてトレーナーの「チーム・スピカの全員が出場するレースが見たい」という夢が一度に叶っていました。

 

WDT後のウイニングライブでは18人のウマ娘が「Special Record!」を歌い踊り、「あれ? これなんのアイドルアニメだっけ?」ってくらい豪華でした。そのかわいさに胸キュン死にするかと思った。

WDTで物語が終わってしまうのではなく、トレーナーがまた新たなウマ娘を発掘しているのも良かったです。ウマ娘たちの戦いはこれからだ!

 

曲は最終話のED曲「うまぴょい伝説」が一番好きです。

歌っているウマ娘が総勢32人と多すぎてこれまた豪華。なぜこれをOPやED曲にしなかったのか不思議です。

 

それまでの12話が最終話に厚みを持たせ、最終話で個人的評価が怖いくらいうなぎのぼりした作品でした。

 

 

『アニマエール!』

 

笑顔で一生懸命チアリーディングをする女の子たちがかわいいアニメ。チアのシーンはとても笑顔になります。

百合要素も見どころのひとつ。

 

主要キャラクター5人のなかに百合キャラを2人もねじ込んでくるとは、さすがきらら系。

ちなみにきらら系とは、4コマ漫画雑誌『まんがタイムきらら』、またはその姉妹誌で連載されている漫画のことを指します。

男性の影が薄かったりそもそも影も形もなかったりして、女の子がキャッキャウフフしているきらら系の世界観が好き。愛してる。

 

サブキャラクターにも同性の家庭教師と交際を始めた子がいて、それを知った主要キャラクター達に抵抗感が見えなかったのもナイスです。

これは主要キャラクター同士の誰かが結ばれてもおかしくない伏線と期待していいんですかな?

 

アニメ『アニマエール!』の有馬ひづめ

引用元:TVアニメ『アニマエール!』PV - YouTube

 

普段は目がちゃんと開いていないのにチアになるとおかしいくらい笑顔になっちゃうひづめや、一見 男勝りなのに実は乙女で幼馴染に恋しちゃってる宇希が特に良かったです。

 

虎徹はキャラデザがシンプルで、ありがちな没個性オドオドキャラかと思いきや、人に優しく自分に対してはネガティブなのに思ったことはハッキリ口に出してしまうという、他のメンバーに負けない個性の強いキャラクターでした。

個人的に虎徹って名前、すごくかわいいと思う。

 

花和(かな)はチアの技術が高く、神ノ木高校チア部のレベルを底上げしてくれています。

OPや回想でひづめと一緒にチアをしている過去の姿を見ると、どんな気持ちでチアしていたんだろう、などと想像が捗って感慨深いです。ちなみにそのシーンには根古屋姉妹もバッチリ登場しています。

 

こはね は『ハピネスチャージプリキュア!』の白雪ひめの色違い。

 

 

『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』

アニメ『実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-』のスクリーンショット

引用元:TVアニメ「実験品家族-クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-」 DVD 2018年11月14日発売決定! - YouTube

 

  • 公式サイト:実験品家族
  • 放送時期:2018年4月~6月(全11話)
  • 原作:漫画

 

マッドサイエンティストの両親によって遺伝子改造され、人の心を読めたり、植物やクモ、犬化してしまった子ども達の物語。

子ども達は自分が改造されていることを誇りに思ったり受け入れたりしている設定だと思っていたのに、違いました。

子ども達はただただ純粋で、その両親は彼らを実験品としか思っていないとんだクソ人間だったのである。

ただ、どうもみんな両親を憎んでいないようなのです。アニメ本編では明かされなかった秘密がまだあるのかもしれません。

 

スノーは「超」を複数付けられるほど心が綺麗で優しく、たくさんの女の子たちを知らないうちに泣かせてしまいそうなお兄さん。

アシスとアイスリの姉妹愛は最高です。特にアイスリのアシスへの執着がかわいい。アシスは普段は穏やかだけれど、いざ怒ると怖いくらい声と顔が変わっちゃうギャップがナイス。

スイシは感情を表に出すのが不得意なだけで、感情自体は持っていることが、9話での大家に対しての「勝った!」の吹き出しから分かります。善悪問わず他人の心を読めてしまうのだから、必然的に無邪気のままではいられなかったのでしょう。

末っ子のタニスは一般的な常識と、家族を導く責任感、天才的な頭脳を持っていますが、恋に振り回されて自分を見失ってしまうところを見ると幼さを感じずにはいられません。

 

遺伝子改造されたという設定と、家族愛の描写はとても良かったです。

ちなみに家族内に僕っ娘(スイシ)、俺っ娘(アイスリ)を完備。

制作会社が中国だということで、舞台が香港なのも斬新でした。

会話のやりとりが一部意味不明だったり最終話がガッカリな出来だったりと、細かいところがイマイチだったのが残念です。

 

30分枠ですが、アニメ本編は短め。

前回のあらすじが1分、次回予告が30秒。OP・EDそれぞれ1分半ずつを含むアニメ本編が16分。残りは声優さんのトークです。トーク部分は飛ばしてしまいました。

30分1クールアニメに見えて、アニメ本編の尺としてはショートアニメに近いですね。

そのためアニメ本編を十分に描ききれなかったのかもしれません。

最終話の最後では家族愛的なものを間接的に描きたかったのでしょうが、それにしてもあの終わり方には呆気にとられました。

 

もっと家族一人ひとりの内面を覗きかったです。

本作は、好きなんだけれど人におすすめしにくい作品でした。

 

以下、アニメ本編での名言を引用します。

アイスリ「俺たちは普通じゃねえ。だがそれが何だ? 何でお前の言う普通にならなきゃいかんのか? お前の言う普通ってのはそもそも何だ?」

アシス「アイスリそのものが、神様が私たちにくれた贈り物なの」

 

 

短めなアニメ感想まとめ

300字以下くらいの短めな感想はこちらにまとめました。

 

『ステラのまほう』(2016年)

高校の部活動で同人ゲームを制作する女の子たちの物語。

すべての出来事の先が読めてしまって退屈なのに、思考停止しながらダラダラ観続けてしまう不思議な作品。たぶん私が創作というジャンルに興味があるからなんでしょうね。

「しー」こと椎奈がネガティブコミュ障かわいい。ちゃんと開いていない目のキャラクター、好きです。

 

『アンゴルモア 元寇合戦記』(2018年)

仲間たちが最後にバタバタと死んでいくのはリアルでした。蒙古・高麗のあの軍勢に勝てたらファンタジーすぎます。

終盤で鹿乃が輝日姫を殺していなかったのは予想外だったので、最終話での輝日姫と朽井迅三郎の再会は胸アツでした。鹿乃の最期を思うと辛さしかありません…

 

『たまこまーけっと』(2013年)

動きがコミカルで楽しく、サブキャラクターもキャラが濃いのがナイスでした。

 

みどりからたまこへの百合の香りがプンプンします。

が、本作の続編である劇場版『たまこラブストーリー』のあらすじを見て萎える。たまこ、なんでもち蔵とくっついてしまうん… もち蔵はいらない子。

 

アニメのあとにたまこがどうなってしまうのかが分かっていると、アニメ本編での みどりに対して切なさしか感じなくなってしまうよね。つらい。

みどりの苦しむ姿はこれ以上見たくないので、映画は絶対に観ないぞ!多分!

『たまこアフターストーリー(仮)』とか『たまこ TRUE ROUTE(仮)』とかで たまことみどりがくっついたりしませんかね。

 

『ARIA The ANIMATION』(2005年)

良い雰囲気、良い人、良い話。

ゆっくり流れる時間と、ファンタジーな世界観が好き。

心が洗われる癒やしアニメ。ずっとこの世界を観ていたいです。

ギャグシーンでデフォルメ顔になるところもかわいい。

 

『撲殺天使ドクロちゃん』シリーズ

『撲殺天使ドクロちゃん』(2015年)

かわいい女の子が登場するコメディ作品にしては、規制されないのが不思議なくらいのドギツいグロ描写。

エロ・グロ・コメディ、どの要素もぶっ飛んでいて爽快です。

 

『撲殺天使ドクロちゃん2』(2007年)

2期のOP曲はどんなだろーと思っていたら、1期と同じ「撲殺天使ドクロちゃん」だったので大いに笑わせてもらいました。

アレンジされているし、しかも歌がめっちゃ垢抜けてる。1期と2期の間の2年でここまで上手くなれるんですね。

 

『Hi☆sCoool! セハガール』(2014年)

ED曲の「若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-」での、歴代セガハード登場の後の「夢を繋いで! ドリームキャスト」で鳥肌が立ってしまいます。

こういう歌詞に名前が入っている歌、好きなんです。アイドルマスターの「オーバーマスター」とか、ももいろクローバーの「ピンキージョーンズ」とか。

セガの壮大な歴史を感じます。

 


Hi☆sCoool! セハガール EDテーマ「若い力 -SEGA HARD GIRLS MIX-」(TVサイズ)PV

TVバージョンで歌い上げる名前は、アニメ主役の「メガドライブ」「セガサターン」「ドリームキャスト」だけですが、この部分は毎回飛ばさずに一緒に手をグルグルしながら聴いていました。

OPの振付は一部、『サクラ大戦』のゲキテイです。

いつもは恥ずかしがっているメガドライブも12話だけ一緒に踊っていたのもナイス!

 

『あんハピ♪』(2016年)

10話挿入歌の「ミチノチモシーキミノキモチ」に中毒になる人が続出。

私も何度もリピートして聴いてしまい、しかも口ずさまずにはいられませんでした。

チモシーのラップが頭から離れない…!

 


TVアニメ「あんハピ♪」キャラクターソングシリーズ2 ぼたん&チモシー

問題のチモシーのラップは1分20秒から。

 

『ひもてはうす』(2018年)

過去の石ダテコー太郎さんの作品にも出演した、西明日香さん、明坂聡美さん、三森すずこさん、荻野可鈴さん、水原薫さんが続投なのが嬉しい。

アドリブの内容自体が面白いかは置いておいて、声優さんたちが素で笑っているのにつられてつい笑顔になってしまいます。

『ひもてはうす』は同じシェアハウスに住む女の子たちの物語なので、文字通りアットホームでハンパない仲良し感に癒やされます。アドリブパートをずっと見ていたい。

 

『あまんちゅ!』(2016年)

主人公たちの通う学校の女子生徒の制服が『ARIA』のウンディーネの制服っぽいなーと思ったら、原作者が同じ天野こずえさんでした。

『ARIA』同様、時間の流れの感じ方がゆっくりな作品。

アリア社長がプリントされた服を着ている人がいたり、校長の飼い猫の名前が「ありあ」だったり、『ARIA』の主人公・水無灯里とそっくりな人(声優さんも同じ)がいたりと、『ARIA』関係の小ネタが多いため知っているとニヤリとできます。

 

『たまゆら』シリーズ

『たまゆら~hitotose~』(2011年)

『たまゆら』アニメ版の第1期。

雰囲気は『ARIA』に近いですね。時間がゆっくりと流れている感じがします。

舞台が広島県なので、「お好み焼き」といえば当たり前のように広島のお好み焼き。広島「風」お好み焼きではないのである。

前作の OVA から観ていますが、やっと麻音の口笛の意味が半分くらい理解できるようになってきました。

 

『たまゆら〜もあぐれっしぶ〜』(2013年)

楓が『hitotose』の最後の「私達展」で見せたアグレッシブさが、『もあぐれっしぶ』ではさらにパワーアップ。「もあぐれっしぶ」の副題通りでした。

そのせいか『たまゆら』の日常系ゆるゆる感は薄れたけれど、主人公の成長譚として見ると感慨深いです。

 

『たまゆら〜卒業写真〜』(OVA)

『たまゆら』が日常系であるのに、心を空っぽにして観られるような作品ではないのは、その日常の裏に父を亡くした楓の喪失感があるからです。

あとは穏やかな日常の終焉である別れ(学校の卒業)までが、作品内でバッチリ描かれているから。

作品全体にどこか寂しさや暗さが常に漂っているように思えました。

 

『卒業写真』はまさに完結編で、『たまゆら』を少しでも観始めた人には、ぜひぜひ最後まで観てほしいと思います。

『もあぐれっしぶ』まで観て『卒業写真』を観ていない人はもったいなすぎるので今すぐ観たほうがいいです。

 

『たまゆら』の、楓、かおる、のりえ、麻音たち4人のくっつきすぎず離れずな関係性が、私にはとても健全で眩しく見えます。

中高生時代にろくに友人を作ろうとせず、将来のことも全然考えていなかった私にとって、彼女たちこそが青春の正解だ、と思えるほどでした。