投稿するタイミングを逃してしまった本・漫画・音楽の感想をまとめて放出します。
ちなみに加筆修正はしていないため当時の感想そのままです。
以下ネタバレあり。
読んだ本
2019年3月頃に読んだ本の感想です。
『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』
個人的評価:★★★★☆
『浪費図鑑』はオタク女たちの浪費事情を紹介する図鑑。
その尋常でない浪費具合が爽快です。読んでいて気持ち良くなります。
たくさん稼いで趣味にほぼ全額つぎ込む、という憧れを疑似体験できるからかもしれません。
ちなみに「浪費」という言葉はあえてチョイスされたもので、ネガティブな意味はあまりありません。
好きなものって絶対にあった方が楽しいし、対象物に良いところを見いだせるのは才能だと思います。例えば、ジャニヲタの人がジャニーズJr.の森田美勇人くんが好きだとしますよね。そういうひとつ軸になる対象がいると、美勇人くんの好きな「バンド」にも「着ている服」にも「舞台で共演した俳優さん」にも、いろんなものに枝分かれして興味を持てる。美勇人くんがいると、今まで見ることができる景色が変わっていく感じがする。それが何かを好きになることの醍醐味なのかなと思います。
好きなものから派生して興味が増え、景色(世界)が変わっていく、というのはよく分かります。
たとえばゲームだと、とある作品が面白ければ「他の似たような作品も遊んでみよう」ってなるし、世界観が共通だったりキャラクターがコラボしていたりと関係している作品にも手を出すこともあります。
好きなアニメキャラクターの好物は「あの子がそこまで好きというなら」と食べてみたくなるし、そのことがきっかけでいつの間にか自分自身の好物になっていることもあります。『らき☆すた』のこなたが好きなチョココロネはいまでも私の大好物です。
私は男性声優にはあまり興味がないのに、好きな人が好きな男性声優さんを注目していた時期もありました。
「自分の好きな人がソレを好きである」というのは自分がソレを好きになるきっかけに十分なり得るので、「自分の好きな人」がたくさんいれば世界は「好き」と「これから好きになるかもしれないモノ」で溢れかえるのです。
しかも「好きな人が好きなモノ」は自分の知らなかったジャンルであることが多いので、文字通り見えている世界が広がります。
人ではなく「自分の好きなモノ」であっても、そこから好きの枝葉が広がり、さらにその先からもどんどん新しい枝が伸びていくのです。
夢が広がりますね。
好きなもの語りを見聞きするのが大好きな私にとって、『浪費図鑑』は丸々一冊がそれなのでホクホクでした。
好きなものがあるって幸せなことだなーと改めて実感できる本です。
『発達障害グレーゾーン』
個人的評価:★★★★☆
発達障害だとは正式に診断されていないけれど、定型発達(健常者)とは言い切れず、障害によって生活に困難を抱えている層「発達障害グレーゾーン」を追ったルポ。
「結局、自分のことを知った後に、どう自分が対処するか」
その言葉にすべてが集約されているように思える。
私も結局最後はここにたどり着いてしまうんですよね。
発達障害だと診断されたからといって、何かが劇的に変わるわけではありません。
「自分の怠慢や甘えのせいじゃなかったんだ」と心が少し救われるかもしれませんが、生活の大変さはほとんど変わりません。
結局、障害が引き起こす生活上の問題にひとつひとつ対処していくしかない気がするのです。
私は発達障害に関して診察を受けたことはありませんが、自分は発達障害か、もしくは発達障害グレーゾーンではないかと思っています。特に ADHD の傾向が強いです。
ADHD に関してはストラテラやコンサータといった薬で症状が和らぐと聞くので、試してみたい気はします。
注意散漫への対処として魚油サプリメントを飲んでいますが、効いているかどうかの実感はありません。お守り程度ですね。
発達障害の症状は「注意散漫→アイデアをひらめきやすい」といった裏返すとメリットになるものもあるので、完全に治らないのならば開き直って上手に付き合っていきたいです。
こういった「発達障害の症状に具体的に対処していこう」という方向性の本では『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』もおすすめです。
余談ですが、Twitter で著者の姫野桂さんの姿や文章を読んでいて「雨宮処凛さんっぽい」と思っていたら、雨宮処凛さんの大ファンだったようです。
読んだ漫画
2018年12月頃に読んだ漫画の感想です。
『将来的に死んでくれ』1巻
「私は小槙ちゃんを抱けるなら10万も惜しくないの」
女子高生・菱川 俊が恋しているのは、同じく女子高生の刑部小槙! この恋心、お金を積んででも届けたい! たとえ手段は不純でも、小槙への想いは、純粋で一点の曇りナシ!!
百合コメディ漫画。
私が漫画を読むときはいつも、まずセリフを読んで、絵はストーリーのおおざっぱな状況を把握できる程度に流し見るくらいなんですが、百合漫画はその存在が貴重なので1コマ1コマじっくり見てます。
百合は心のオアシス。
小槙に対して、しょっちゅうちょっかいというか一途で不純な想いをぶつけている俊。
小槙は毎回ハッキリ拒否しつつも友達としてはいつも一緒にいるので、「まんざらではないのでは!?」なんて思ってしまいます。
小槙はかなりドライっぽいので、小槙にとって俊が単純にまあまあ面白いから一緒にいるだけで、他意がない可能性も十分にありますが。
Amazonのレビューを見ていたら、1巻で俊が求愛するときによく行われる札束パンチ(札束で小槙を買収しようとする)は2巻以降は全く出てこないらしい。
これからどうなるんだ、この二人! 気になる!
『ピーチボーイリバーサイド』1巻
原作がクール教信者さんということで、面白くないわけがないじゃないか、と思う「クール教信者」信者です。
1巻で登場する、セーラー服を着ているうさぎの亜人・フラウがかわいい。頭身が高くて、なぜか裸足なのも色っぽい。
今のところ主要登場人物っぽい二人、ミコトとサルトリーヌは「殺すことが楽しい」タイプとけっこうイカれているのでストーリー的には不穏。
そういう性質を持った「桃太郎」という存在が二人だけでなくもっといるとすれば、ますます不穏です。
しかしフラウがコマに登場するとそこだけ異世界のように感じられます。目に見えない花が舞っているようなフワフワオーラを放ってる。
そして読み終わって分かるタイトルの意味。
「ピーチボーイリバーサイド」ってまんま桃太郎ですね。
物語はサルトリーヌ視点ですが、サルトリーヌって「猿鳥犬」じゃん。桃太郎の家来じゃん。今気付いた。
『徒然日和』1巻
ゆる百合。
絵が上手くてものすごく安定しています。
漫画はけっこう絵を飛ばして読みがちなんですが、本作にはキャラクターみんなの豊かな表情や動きをじっくり見たくなる魅力があります。
クオリティが高いので、大人気によりアニメ化されたところまで容易に想像できてしまいました。
七椰と実里は幼馴染で、田舎出身だから中学時の同級生は自分たちだけでいつも一緒にいたため、今もナチュラルに同棲していて既に家族みたいな関係なのがとても良いです。
学校でのシーンばかりではなく、しっかり生活感を描写してくれるのも嬉しいですね。
どちらかと言うとガサツタイプな七椰のほうが胸が大きいのがとても良い! 実里は小さめ。ナイスバランス。
私はいつも顔ばかり見ていてキャラクター毎の胸のサイズの違いなんてほとんど気にしたことがなかったのですが、実里の発言によって気付けました。
実里は自分の胸のサイズをけっこう気にしてそうですね。七椰と比べちゃっていろいろと考えてそうな、そういうとこにも二人の関係性への妄想が捗って良いです。
『お兄ちゃんはおしまい!』1巻
天才妹によって美少女に変えられてしまった引きこもりオタク兄のドタバタ日常。
みはりが小さい頃に兄からもらった髪留めを今でも毎日付けているところに、兄への思いの強さを感じます。
兄にもっと褒めてほしくて運動も勉強も頑張った結果、逆に兄に疎ましく思われ、兄の人生をも狂わせてしまったのが切ない…
男性→女性のトランスセクシュアルモノって苦手意識があったんですが、絵が上手いし話もありきたりでなく面白いしこれは良いぞ。
『中村くんの金パは柔らかい』1巻
中村くんがパパッとかわいい小物を作るのを見ていると手芸欲が高まります。
傍から見ると変わっている者同士は惹かれ合うというか、自分が日頃偏見の目で見られている分、他人の「違い」を素直に受け入れられる力があるんでしょうね。
林さんと中村くん、どちらも一人で一作品の主役を張れそうなくらい個性の強い二人。
まだ両者ともどんな人かがすべて明らかにはされていないので、これからどんな顔を見せていってくれるのか楽しみです。
『少女巡礼』1巻
漫画家・東雲しおんの作品に心を救われた少女・アイコが、崇拝をこじらせて彼女に会うため上京する。
そしてなんと新居の隣人・マオが東雲しおんだった…!
いじめ描写やすげーイヤなヤツの登場、漫画制作の黒い裏側など、ただのオタク系日常漫画かと思いきやそうではありませんでした。
そもそも表紙のアイコの恍惚っぽい表情が狂気を感じて怖いですしね。
作品内では東京で災害が多くなっているようですし、ファンタジー要素も匂わせています。
いやーアイコとマオは百合に発展するんですかね。どうなんですかね。
関係ないけどマオの赤髪ロング美形で暗いものを心に抱えているようなビジュアル、めっちゃ好みです。
作品の続きが気になりますが、今後もイヤーなことがいろいろ起こるんでしょうね。想像すると今から胃が痛いです。
聴いた音楽
2019年2月頃に聴いた音楽の感想です。
『あいまいみー オリジナルサウンドトラック+』

- アーティスト: 愛(C.V.大坪由佳)麻衣(C.V.内田彩)ミイ(C.V.内田真礼)ヤムー(C.V.天津向)
- 出版社/メーカー: studio CHANT
- 発売日: 2014/06/03
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「妄想アイロニー 完全版」の中毒性が強くて何度も聴いてしまいます。
原作漫画では最初の2文くらいだけだったようで、アニメ本編ではその部分に音楽がついて放送されました。
のちにこの1分26秒の完全版が爆誕。
歌詞を書いたちょぼらうにょぽみ先生も、作曲したいまざきいつきさんも、歌っているミイ役の内田真礼さんも天才だと思う。
アニメ版はSEや意図的にズレてるシンバルの音のおかげでただの下位互換にはなっておらず、ダブルで中毒性を発揮しています。謎のダンスも付いてますし。アニメ版も収録してほしいです。
『TVアニメ「BanG Dream!」キャラクターソング 市ヶ谷有咲「す、好きなんかじゃない!」』

TVアニメ「BanG Dream!」キャラクターソング 市ヶ谷有咲「す、好きなんかじゃない!」
- アーティスト: 市ヶ谷有咲(CV.伊藤彩沙)
- 出版社/メーカー: ブシロードミュージック
- 発売日: 2017/08/02
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有咲のツンデレ心を歌った「す、好きなんかじゃない!」に胸キュンが止まりません。
「キミは『ゆるゆり』の杉浦綾乃か!」って突っ込みたくなるくらいのツンデレ。歌詞でも口が悪いのが照れ隠し感が増してまたかわいいです。
おそらく Poppin'Party のみんなのことを歌っているんだと思うけれど、百合ソングに聞こえてニヤニヤしてしまいます。お相手は香澄かな?
『Catch me if you can!/そばにいるから』

- アーティスト: 片倉恵一(CV:島?信長)/直江剛(CV:内山昂輝)
- 出版社/メーカー: TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS
- 発売日: 2016/05/18
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『虹色デイズ』の主要キャラクター、片倉恵一と直江剛のキャラクターソングです。
「そばにいるから」は剛の彼女であるゆきりんへの思いを歌った歌なんですが、そのお相手のゆきりんが曲中に登場しないので、人前で聞くとすごい恥ずかしい。
女の子が男の子への気持ちを歌う曲は平気なのに、逆だとこっ恥ずかしいのはなぜなんだろう…
せめてデュエットにしてくれないと人前で聞けません。
『Poppin'on!』
『ガールズコード』までのシングル曲からセレクトした17曲(+5曲)を収録。
キャラソンアルバムにもあったアコースティックバージョンが5曲収録されていますが、ボーカルは新規撮りおろしで、歌っているキャラも変わっています。
「ティアドロップス」は『Poppin'on!』でも香澄が歌っていますが、キャラソンアルバムのほうがねっとり歌っていて好き。
▼キャラソンアルバム版はこちら

【Amazon.co.jp限定】TVアニメ「BanG Dream! 」キャラクターソング 戸山香澄(オリジナルL版ブロマイド付き)
- アーティスト: 戸山香澄(愛美)
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『あんハピ♪キャラクターソングシリーズ5 ヒビキ&レン』
『あんハピ♪』のヒビキの声優さん、『Go! プリンセスプリキュア』のキュアトゥインクル役の山村響さんじゃないか… キャラソン聴くまで気づかなかった!