昔の私はやたらとケチケチしていて、無料のものは素晴らしい! 奢ってもらえるならそれに乗っかりまくる! みたいな生き方をしていたんですが、最近は変わりました。
単純に自分の使えるお金が増えたのも大きな理由ですが、良いものにお金を払うことを厭わなくなりました。
何かを買うときに、払うのが自分のお金であれば、本当に必要かどうか、値段分の価値を感じられているかどうかをしっかりと判断して買うことができます。
それが他人のお金だと、不必要なものを買ってすぐに使わなくなったり、値段分の価値が感じられないものを選んだりしてしまうことがあります。
つまり自腹を切ることによる痛みが、慎重で正確な判断を手助けしてくれるのです。
また、買い物にちょっと失敗した、と思っても、自腹を切ったものならどうにかしてそのモノを有効活用しようと考えます。
そのため最初は使えないと感じたものが意外と使えることに気付いたり、今後はこういうものは買わないようにしようと心に決めたりと、何か学びを得て、失敗が成功に変わることもあります。
これが他人のお金だと、その意欲が湧いてこないことが多いのでぞんざいに扱ってしまったり、失敗したことを軽く考えてすぐに忘れてしまったりすることがあるのです。
本やゲーム、音楽といった情報に対して自腹を切ったときは、その吸収率が高まります。
せっかくお金を払ったのだからそこから何かを得よう、やり込んでやろう、マイナーなアルバム曲も聴き込もう、なんて思えるのです。
その結果、自腹を切らなければスルーしていたかもしれない素晴らしいものに出会えることがあります。
そんなこんなで自腹を切ったほうが、そしてお金を使わないより使ったほうが得だなーと思うようになりました。
ただしなんでもお金を使って解決するべき、なんにでもどんどんお金を使うべき、と思っているわけではありません。
感謝や謝罪をお金で簡単に表明するのはあんまり良くないと個人的に思っているし、自分のためになる投資と刹那的な浪費は分けて考えたほうが良いと思っています。
世の中には、お金を使うと生活や仕事がかなり効率的になったり、予想以上に思考や行動を変えてくれたりするナイスなモノがあります。
ガジェットやサービス、情報、コミュニティなど、自分がこれまでにお金を使ったことのない分野に初めて課金してみると、見ている世界がガラッと変わることがあって楽しいです。
具体的には、最近では Spotify のプレミアムプランへの課金ですね。新しい曲やジャンルに出会う頻度がバカ上がりしました。
無料版でも大体の機能は使えるので課金する必要はないと思っていましたが、プレミアムプランだと特定の曲を指名して聴けるし、広告がなくなるのでストレスフリーです。
あとは有料メルマガの購読です。
毎月数百円を払う価値が十分にあると思える情報が毎週送られてくるので、購読をやめる気が起きません。
良いと思ったものや、新しさを感じるものにはこれからもどんどんお金を使っていこうと思います。