最近読んで面白かった漫画『灼熱カバディ』『やがて君になる』など8作品



ネタバレあり。

 

 

『灼熱カバディ』1巻

 

カバディというスポーツを題材にした漫画。

カバディってスポーツだったんだ、というくらい、カバディについて何も知りませんでした。

 

カバディという単語をハッキリ認識したのは「ビバハピ」の歌詞でだと思います。

 

カバディの特性上、筋力があるほうが有利なので、登場キャラクターのガタイが良く、筋肉バカもいて好印象です。あと低身長ガチガチ(notガチムチ)もいます。実に良いです。

 

主人公はカバディを知らないところから始まったので、主人公と一緒に少しずつ学んでいくことができます。1巻はほとんどチュートリアルな感じでした。

次巻以降は1巻で顔を見せなかったカバディ部の他のメンバーが登場したり、他校との試合なんかもあったりするはずなので、これからの展開が楽しみです。

 

 

『鳴沢くんはおいしい顔に恋してる』1巻

 

女の子がご飯を美味しく食べる顔に恋をしてしまう、料理上手な主人公のお話。

ヒロインの陣馬冬子さんがご飯を食べるときの顔が死ぬほどかわいい。そのあと読み進めていても、気になってページを戻して何度も見てしまうほどです。

 

主人公が『結界師』の主人公である墨村良守とちょっとかぶって見えます。ルックスも似てる気がするし、良守もケーキ作りが趣味ですし。

 

 

『うちのクラスの女子がヤバい』1巻

 

「無用力」と呼ばれる、思春期だけしか使えない超能力を持っている女の子が集まる1年1組のお話。1話ずつ一人の女の子にスポットが当たります。

息が上がると透視能力が勝手に発動してしまう女の子とか、イライラすると手がイカになる女の子とか、眠っているときに見る夢の内容が空に浮かび上がっちゃう女の子とか。

微亜人といった感じでそれぞれ個性が強くてヘンテコで、SFっぽくて面白いです。

 

自分の能力に気付いていたり気付いていなかったり、気付いている場合は悩んだり、能力があることで他の人との関係性に影響を与えたり、というヒューマンドラマも良い。

 

 

『孤食ロボット』1巻

 

とある飲食店でのポイントが貯まると交換できる、単身者専用のアンドロイド、孤食ロボット。食生活に口出し、もといサポートしてくれます。

彼らの仕事は持ち主の健康をサポートすることと、売上ノルマを達成すること。アンドロイドを使うのは無料ではありますが、アンドロイド一人ひとりにノルマが課せられており、系列の飲食店で食事をしたり出前をとったり、食材の宅配サービスをおすすめしてきたりします。

 

まず孤食ロボットが小さくて見た目がかわいいのが良いですね。牧場物語のコロボックルみたいです。一人ひとりに個性もあります。かわいらしいから「お醤油のかけすぎです」「また唐揚げですか?」「外食ばかりですね」なんて言われても許せそう。

体が小さいので食事を作ってもらうことはできませんが、DSのソフト『しゃべる!DSお料理ナビ』みたいに料理をサポートしてもらえます。外食時は最適なメニューを選んでもらうこともできます。あとは日常生活での話し相手になってもらえたり。

 

最近自炊する必要のある職場に行くことが増え、「健康的な食事とは」なんて考えていたので、このアンドロイドにぜひともウチに来てほしいところです。私はあんまりお金を落としませんが…。

「また卵かけご飯と納豆ですか?」「野菜や肉も食べてください」とか言われそうですね。

 

一話ごとにスポットの当たる持ち主が変わる、一話完結っぽい感じです。

持ち主×孤食ロボットのやりとりだけでも面白いですが、孤食ロボットにスポットを当てても面白い話ができそうです。彼らは何を考えているのかとか、持ち主が死んだらどうなるのかとか。

 

 

『やがて君になる』1巻

 

誰も好きになったことがない、誰に対してもドキドキしたことがない主人公、侑。

そんな自分と同じである燈子に出会い、共感を覚える。が、あることで橙子は侑のことを好きになってしまいます。侑は燈子に幻滅したり憎しみを感じたりつつも、まんざらでもない部分もあるように見えました。

 

久々に悶えながら読みました。百合になりそうな雰囲気もあるので、今後二人がどうなるか気になります。

 

私自身もそうですが、誰のことも好きにならない、という感覚は共感してもらえたことがありません。そんななかで燈子のような人物が現れれば興味を持ってしまうだろうし、憧れるというか崇拝してしまうでしょうね。

それなのに、裏切られてしまう。憎みたくなる気持ちがよく分かります。そうでなくても私くらいにこじらせると、私にとってわりとどうでもいい人でも恋愛をしているのを見るとほんのり憎しみが湧いてくることもありますし…

 

もし私が侑の立場だったら、相手が相手だというのもあり(燈子は美人で傍から見ると完璧人間のような感じ)、そっけなく対応しても自分のことを好きでい続けてくれる存在は気になってしまうし、恋愛感情を持たない身からすれば恋愛感情を真っ向からぶつけられるというのは腹が立ちつつもちょっと面白くはありますね。

侑からすれば燈子に対してからかいがいを感じているようにも見えるし、複雑な気分なんでしょうね。マイノリティな恋愛感情が絡んだヒューマンドラマはだからこそ面白い。

 

 

『落語心中』1巻

 

表紙の感じからして、お堅い文字だらけの漫画だと思っていました。読んでみてびっくり、面白かったのでいつの間にか持っていた2巻も読もうと思います。

寄席に行ってみたくなりました。

 

 

『猫のお寺の知恩さん』1巻

 

まったりとした雰囲気で、セリフが少ないのも心地良いです。

主要登場人物 二人の雰囲気がなんとなく『結界師』の主人公である良守とヒロインの雪音っぽいです。10代の年下男の子と年上女の子。

 

 

『13月のゆうれい』1巻

 

男と女と女装男子(うち二人は二卵性の双子)の三角関係もの。好意の矢印の向きがそれぞれバラバラなやつ。こういうの大好物です!

単純に「恋愛として好き」と割り切れないような複雑な感情なのもいいですね。

 

 

『ヒメゴト』もそんな感じで複雑だったので好きでした。かわいい女の子と、男っぽい女の子と、女装男子。

男っぽい女の子と女装男子は一応相思相愛ではあるんだけれど、男っぽい女の子は女装男子のことを男性として好きで、女装男子は男っぽい女の子に自分を女性として好きになってもらいたい。とかとか。