『ドラゴンエイジ:インクイジション』をクリアしました。
仲間たちとの関係性についてが多めのプレイ日記です。
以下ネタバレあり。
- 自分の顔をいじりまくる主人公
- 序盤がとっつきにくい
- せっせと山登り
- 未来のレッドクリフへ
- この世界を平和にしたい
- レリアナとジョゼフィーヌ
- ジョゼフィーヌとのロマンス
- 政治ゲームで心が折れかける
- モリガンとの再会
- 『ドラゴンエイジ』シリーズは読み物
- DLC
- コリーフィウスと最後の戦い
- おわりに
自分の顔をいじりまくる主人公
キャラメイクで最初に作った私がこちらです。
いざゲームが始まって動かしてみると、エルフの体のひょろ長さも相まってか、「ファンタジーものの序盤で死ぬ弱々しいモブキャラクター」にしか見えなかったので、黒のよろず屋の変身の鏡ですぐに顔を変えました。
私は黒髪が好きなんですが、黒髪で体が細身だとなんとなく威厳が感じられない気がしますね。
ゲームが始まると思ってたのと違う、というのはキャラメイクあるあるです。
そしてこちらがちょっとマシになった私です。
なんとか「RPG のメインキャラクター」くらいの印象にはなりました。服は体のラインを隠してくれるものが似合いますね。
基本形はここで完成しましたが、マイナーチェンジを繰り返しつつ、中盤にもうちょっと手を入れることになります。
ちなみに「エルフは弓でしょ!」という偏見からクラスはローグの射手にしましたが、これは正解でした。
基本的にあまり移動しなくても、ボタンを押しっぱなしにするだけでガンガン弓を引いて戦ってくれるのはありがたかったです。
序盤がとっつきにくい
序盤はなかなか世界観に入り込むことができませんでした。
突然 事件に巻き込まれて選択の余地がなく、選択肢でイヤだイヤだと言っても連れて行かれて、行ったら行ったで勝手に仕事を割り振られてしまいます。
サブクエストもどんどん解放され、住民のおつかいのようなストーリー性の低いサイドクエストをこなしていると、自分が何者だったか分からなくなってきます。
まだ自分のアイデンティティも確立できていないのに、最初からやれることが多すぎるのです。
その後、数時間プレイしてようやくハマってきました。
物語の始まり方や前作ありきっぽいストーリーがとっつきにくいものの、私は1作目の『Dragon Age: Origins』をクリア済みだったのでなんとかなっていた部分もあると思います。
面倒くさがりなので分からない単語が出てきても調べないで、勝手に自由に脳内補完していましたが…
本作は腰を据えてこの世界に入り込み、じっくり味わうべき作品ですね。
表面だけささっとなぞろうとするとつまらなくなりそうです。
余談ですが、フィールドでは夜にならないのが不思議な感覚です。無駄に昼夜制度を取り入れて視界が悪くなるのもイヤですが。
せっせと山登り
純アクションゲームってわけでもないのにジャンプを駆使した山登りをさせるのはやめてほしいですね…
ほかにも細い道を渡ったり、離れた足場に飛び移ったり。
本作で一番ストレスを感じたのがこの収集要素でした。取りにくい場所にばっかり置きやがってプンプン。
未来のレッドクリフへ
賢者アレクシウスの時空魔法によって時間移動し、未来のレッドクリフに囚われたときは、その超展開に心躍りました。
しかし拷問部屋でレリアナを見つけたときは考えを改めましたね。
レリアナ「だけど私は実際に苦しんだ。世界中の人々も。あれは現実だったわ」
私とドリアンは未来のレッドクリフに飛ばされただけだったけれど、他の人々はその未来までの時間を1日1日、苦しみながらも生きてきていたのです。
レリアナが怒る理由にも納得しかありません。
私にとってはフィクションの未来だったけれど、仲間や民は実際に絶望を味わったわけなので、それを考えると胸が痛いです。
二度とこんな目には合わせない、と心に誓いました。
この一件から私はレリアナに強く興味を持ったのですが、本作では彼女とはロマンスできないようです。
本作ではレリアナは既にジャスティニアに夢中で、彼女の話をしているときは楽しそうで、また悲しそうです。
レリアナのためにも、ジャスティニアを死なせたくはなかった。
こんなに好きになるのなら、1作目の『Dragon Age: Origins』でレリアナと仲良くしておけばよかった…。
1作目をプレイしたときは、なぜか全くといっていいほどレリアナに惹かれず、むしろ避けていたような記憶があります。
もう一度プレイしたいので PS4 か PS5 に移植してほしいです。どうかよろしくお願いします。
この世界を平和にしたい
私はどうもヒューマンドラマを重視するタイプなので、レリアナに感情移入したことがきっかけだったのか、ようやく世界観にも慣れ、この世界を平和にしたいという気持ちが生まれてきました。
そしてあんなにイヤだと思っていた審問会のリーダーも引き受けることに。
あと、この頃からジョゼフィーヌと仲良くするようになりました。
自分ひとりのためだったら戦えないけれど、大切な人のためだったら世界だって救える。
「審問官:
商人王達と結んだ契約は十二分に満足できるものでした。ご確認される場合はこちらの写しをご覧ください。但し3日間の予定と、ロウソク20本以上をご用意されることをお勧めいたします。
ー大使モンティリエ」
任務報告ではこういうユーモアのあるところもかわいい。
大使としての仕事なんてコミュ力のない私には不向きすぎるので、彼女の仕事には感服するばかりです。
レリアナとジョゼフィーヌ
レリアナ「ジョゼフィーヌは宮廷の陰謀のことなら分かっているわ。でも恋は? その点では世間知らずよ
彼女はあなたが真剣に興味を持っていることなど全く分からないわ。本当にそうだとしてもね
あなた達の間に何があろうと、彼女を親切に扱って。彼女のためにも、あなたのためにも」
レリアナがジョゼフィーヌのことをめちゃくちゃ大事に思っているのが尊い。なんていいヤツなんだ…
そのことをジョゼフィーヌに話したら、ジョゼフィーヌがプンスカし始めてかわいい。
しかし、ジョゼフィーヌもレリアナを妹のように思っており、また一番大切な友人だとも思っているようです。
ジョゼフィーヌについては、レリアナがめっちゃ見張っているので付き合ったら最後、二度と別れられないでしょう。
もしもジョゼフィーヌを悲しませるようなことをしたら、世界を救ったあとにレリアナに暗殺されそうです。怖い。
そもそも、とても真面目で純粋で美しくかわいらしいジョゼフィーヌを悲しませるつもりなんてありませんけどね!
ジョゼフィーヌとのロマンス
ロマンスイベントは最初の1回で終わりかと思ったら、第2弾が来て嬉しすぎました。
ありがとうドラゴンエイジ! ありがとう!
私はジョゼフィーヌのいるこの世界をきっと平和にしてみせる!
付き合ったらめでたしめでたしハイ終わり、な作品が多いなか、付き合い始めたあとにも進展やイベントがあると嬉しいですね。
政治ゲームで心が折れかける
メインストーリーのクエスト「邪悪な目と邪悪な心」には心が折れかけました。
本当にもうこれ以上続けるのは無理だと思ったくらいです。私はこんな政治ゲームがしたくて審問会のリーダーになったんじゃない。
マップは広いし、時限要素はあるし、隠しアイテムは多いし…完璧に動こうとすると作業すぎます。
せっかくここまで来たし、世界を平和にしなきゃならんし、どうにかこなしました。疲れた。
こんなことを毎日のようにやっているレリアナとジョゼフィーヌには頭が上がりません。
すべてが終わったご褒美に、ジョゼフィーヌとのワルツが待っていたのだけは評価したい!
モリガンとの再会
政治ゲームで誰を信じたらいいのか分からなくなったときにモリガンが登場したので、彼女を信じ、彼女が仕えていたセリーンを信じることにしました。
1作目でお世話になったし、多分いいヤツだと思っています。
もし本作で初めて出会っていたら、なんだこの怪しいやつ!と警戒していたかもしれませんが。
何か大きな選択をしなければならない場合に、自信に満ち、常にすべてを把握していそうな彼女を頼りたくなってしまいますが、彼女も何を考えているか分からないところがあるんですよね。
人類なんかより、世界というか人以外の自然的なものを重要視していそうです。世界が良くなるためには人類が滅んでもいい、というような思想を持ってそう。
そういう点では、人類の一人として地に足をつけてこの世界で生きていて、私が個人的にとても信頼しているレリアナとジョゼフィーヌの、それぞれの意見が聞けるととてもありがたいです。
私がコーデックスをあまり読んでいないせいで確信を持った選択ができないものだから、政治ゲームでは仲間に頼りまくりでした。脳筋ですまん、みんな。
モリガンが仲間となって、また一緒に旅ができたのは嬉しかったです。
『ドラゴンエイジ』シリーズは読み物
仲間と立ち話をしているだけで気付いたら1時間くらい経っています。『ドラゴンエイジ』シリーズは読み物。
文章を読む量が多くて億劫に感じることもありますが、世界観にどっぷりと浸かるための助けになるので楽しくもあります。
審問会の仲間たち
カサンドラが序盤で唯一の女性仲間キャラクターだったので、「この子とロマンスするぞ!」と意気込んでいたんですが、彼女の騎士道精神と全然反りが合わなかったので諦めました。
そして気付けば男性キャラクターばかりのパーティーに。
私の連れているメンバーが悪いのか、いつも大体言い合いをしているので殺伐とした気分になります。
仲良くイチャコラ掛け合いするのが聞きたいんですけど。
また、本作には仲間とより親密になれるイベントが用意されているのが嬉しいです。
ブラックウォール
ブラックウォールのイベントには困惑しましたが、より親密になれたような気がして嬉しかったです。
彼は改心したし、今では根は超いい人なのだ。
以前はつかみどころのないキャラクターでしたが、今は心から信頼しています。
カサンドラ
カサンドラがかわいすぎる。
しかし私のやることなすことがカサンドラの好感度を下げるので、なかなか仲良くなれません。
好感度が足りなくて最後の個別クエストが始まらないから、カサンドラのタロットだけ絵柄が初期のままなんですけど!
余談ですが、カサンドラとジョゼフィーヌの訛り(に聞こえる)が愛おしいです。
セラ
翻訳に問題があるのか私の理解力が乏しいのか、セラの言っていることが理解できなくて衝突ばかりしてしまいました。
何か起こるたびにセラを審問会から脱退させる選択肢が出るのですが、私だけでしょうか。
ルックスはわりと好みなんですけどね。
DLC
コリーフィウスと戦う前に、DLC に手を付けました。
「地底世界」
クリア時間は4時間25分。
本編のすべての地域を攻略し終わって、あとはコリーフィウスを倒すだけだし、もはや敵なしだろうと思って DLC を始めたら、ザコ敵が自分と同じレベルで驚きました。
主人公と同じレベルになる仕様なのでしょう。
敵が強力なので、ここまで一緒に戦ってきた仲間と力を合わせて探検する感じがあって良かったです。これでこそ DLC。
ストーリー自体はよく分からないうちに終わってしまいました。
よく分からないので記録官のヴァルタに丸投げです。君に任せた!
強くてゴツい装備品が手に入ったのは嬉しかったです。
「ハコンの顎」
クリア時間は7時間23分。
こちらもストーリーはまあまあでした。
個人的に本作に求めているものは冒険自体ではなく、仲間との深い関係性なので、DLC にはそれがなかったため退屈に感じたのでしょう。
ストーリー中に仲間はしゃべるけれど、誰を連れて行ってもいいわけなので特に何か関係が進展したりはしないのです。
前の審問官も私と同じエルフだったことにはびっくり。何かの因果なのでしょうか。
コリーフィウスと最後の戦い
DLC で力を付けすぎたせいか、コリーフィウス戦があっけなかったです。
クエストの推奨レベルが 16~19 なのに対して、コリーフィウスはレベル23だったので、制作側としてはプレイヤーに苦戦させたかったんでしょうね。
すでに私はレベル27になっていたので、対コリーフィウスの最終クエスト自体は19分でクリアしてしまいました。
おわりに
私が仲間たちと、特にレリアナやジョゼフィーヌと築いた関係性や親密さが嬉しくて、終盤では物語が終わってしまうことが辛く感じました。
仲間たちと離れたくない。ずっとこの世界にいたかったです。
本作の感想をまとめると、メインストーリーとメインキャラクター関連のクエスト、あとドラゴン退治は面白かったけれど、他は退屈で作業に感じました。
また、DLC はメインキャラクターが深く絡んでこないので、ほぼ蛇足に感じました。
クリア後 DLC の「招かれざる客」は、メインキャラクターの出番が多いので少しは楽しめそうですが、時限要素や隠し要素が多く、トロフィーも複雑そうなのでやる気が出ずに途中で放置中です。
88時間弱、私は『ドラゴンエイジ:インクイジション』の世界にいました。
本作はやり込もうと思うととにかくボリュームが大きいですね。お腹いっぱいです。
不満な点もあったけれど、「世界観にどっぷりと浸かり、その世界の住人として生きる」という体験がまたできたことがとても嬉しいです。
久々に数十時間遊ぶゲームをやって、まだ自分にはゲームを遊ぶ体力があったことに安心しました。体力があっても時間はないですけどね…
追記:DLC「招かれざる客」クリアしました
クリア時間は4時間27分。
まさか自分の腕がなくなるとは…
ソラスの件も解決までは行かなかったので、続編に超期待です。
続編までにしっかりと予習しておきたいので、1作目と2作目を最新ハードに移植してくださいお願いします。
世界がより良くなるように考えて動いたつもりでしたが、難しいものですね。
ちっぽけな自分にどうこうできるものではありませんでした。
コリーフィウスという大きな脅威を取り除けただけでもまあ良しとします。
最後の『ファイアーエムブレム』のような後日談を読むのが面白かったです。プリントアウトして何度も読み返したいくらい。
審問官はアンティヴァにあるジョゼフィーヌの家で安らかに過ごすことができたのですね。
ゲームプレイ中は主人公=自分だったけれど、クリア後は私の手から離れてしまったので、他人事のように嬉しいです。
ジョゼフィーヌもとても幸せそうで良かった。どうかジョゼフィーヌと末永く幸せに暮らしてほしいです。
エンディングのカサンドラの独白、というか朗読も面白かったです。セリフによって声色を変えているのがかわいい。
自身はヴァリックに変なふうに書かれているのに、それに怒るのではなく喜んでいるなんて、そんなにヴァリックの書くものが好きだったんですね。
カサンドラかわいすぎるだろ…
より良い世界とは、という方向性では私と反りが合わなかったけれど、人間的にはカサンドラにはとても惹かれているんですよね。
DLC のストーリー自体はやっぱりよく分からなかったのですが、真のエンディングが見られたのでプレイして良かったです。
むしろこれをやらないと審問官の物語は終われないだろう、って感じの終わり方でした。感動。
良い作品でした。ありがとう『ドラゴンエイジ:インクイジション』!