VITA版の『アマガミ』をプレイしました。
PS2版が発売されたのは2009年で、その後に二回のアニメ化も行われた大人気恋愛ADVです。
- 公式サイト:アマガミ 公式サイト
- 発売元:(株)角川ゲームス
- 機種:PSVita
- ジャンル:恋愛シミュレーション
- 発売日:2014年1月30日
以下ネタバレあり。
良かった点
- 体型や髪色などがリアルな設定の女の子がかわいい。
- 表情がよく動く。
視線を一瞬そらすようなところまで描かれている。 - 主人公が変態紳士。
- 各ヒロインが似たようなストーリーをなぞったり、序盤を除いてルートが被ったりといったことがないので新鮮な気持ちでプレイできる。
- 慣れればシンプルで分かりやすいシステム。
レールに乗ったりやらされている感があったりではなく、頭を使って自分でストーリーを進めている感がある。 -
バックログ、セーブ&ロード、既読スキップといった基本的なシステムが備わっている。
その日の最初からやり直せる「今朝に戻る」機能が親切。
その他にメインメニューから既読の好きなシーンを再生できる機能もある。 - サブキャラクターの女の子たちもかわいい。
残念だった点
- 特になし
個人的にイマイチだった点
- アニメ二作をすでに観ていたため、展開が分かってドキドキ感が薄れた。
やっぱりアニメより先に原作をプレイしたほうがいい。
今後はギャルゲのアニメ化は観ないようにしよう。
輝日東高校生活日記
棚町 薫
今回は出会いイベントでビビッときた薫から。
アニメ視聴時は薫が一番好きでした。
薫の声優の佐藤利奈さんが好きというのも大きいです。癒やされる。
前述したようにアニメ二作をすでに観て展開が分かっているので、ストーリーでは若干退屈なときもあったけれど、やはりベストエンドは素敵でした。
難易度高めの逢ちゃんをクリアしたあとで考えてみると、薫は強制イベントでテンションゲージがもらえたり、会話もヒントがあったりと攻略しやすかったですね。
薫の攻略が簡単なのは、通常簡単であるはずのメインヒロインの絢辻さんがアレだからなのかも。
絢辻さんルートで、絢辻さんのピンチに颯爽と駆けつける薫。
惚れてまうやろ!
森島 はるか
美人で素敵な先輩に見えて、塚原先輩いわく実は行動力や決断力があんまりないのはエンドまで見たら納得です。
デートに誘ったときなどに毎回「うーん」と考え込むのは決断力が低かったからだったんですね。
森島先輩にただ憧れていたときには分かりませんでしたが、付き合ってみると「この人、将来は大丈夫だろうか」と不安に思えるほどに非常識人であることに気付きます。
そういうところも含めてかわいいんですけどね。
七咲 逢
好みの会話のヒントが一切なかったり、会話でアタックを成功させないと好感度レベルアップに必要な星が手に入らなかったり、テンションゲージが埋まるのが最終週だったりで、攻略中にハラハラさせられました。
ストーリーの展開もそうですが、もしかしたらベストエンドに行けないかもという緊張感からの吊り橋効果もあいまって無駄にドキドキして楽しかったです。
終盤からラストにかけてのストーリーはグッと来ました。
逢ちゃんが水泳の自由形の選考に落ちて、その後の背泳の選考にも落ちたときはバッドエンドに進んでしまったかと早とちりしてショックを受けました。
しかしあれが本来のストーリーとは…やりますね。
もし背泳の選考に受かっていたらありきたりなストーリーになっていたので、ここは評価したいです。
逢ちゃんの焦りや落ち込み、それでも泳ぐのが好きだから投げ出したりせずに今後も頑張って次こそは、という決意。
一生懸命な姿に心が打たれます。
主人公に感情移入じゃないけれど、盛り上がるシーンでは実際に「うおおおおお!」ってなってしまいました。
心が大きく揺り動かされたからか、今ではアマガミヒロインのなかで絢辻さんと1,2を争うくらい好きです。
余談ですが、寝る直前に逢ちゃんのエンドを迎えて興奮したせいか、アマガミのシステムで進行する悪夢を見てしまいました。
何度目覚めてまた眠っても同様の悪夢だったのが辛かった…。
ひたすら□ボタンを押していたことだけはしっかりと覚えています。
イベントを検索していたのでしょうか…。
中多 紗江
引っ込み思案で大人しいキャラクターが苦手で、アニメを観たときも中多さんに興味を持てなかった私。
それでも攻略を始めて「おや、かわいいかも」と思ったのもつかの間、好感度「アコガレ」以上になると積極的すぎて怖くなりました。
中多さんルートでの主人公はうじうじしていて好きではないけれど、主人公の深く傷付いた心が中多さんと一緒にいることで癒やされたのだと思うとちょっと感動。
他のヒロインと比べると地味なストーリーですが、主人公とヒロインとの絆というか幸福感は確固たるものです。
しっかし美也は中多さんに何を吹き込んでいるんだ…けしからん。
それを鵜呑みにして行動する中多さんは最後まで純粋で一生懸命で、そんな彼女だったからこそ主人公は救われたのです。
中多さんのあまりの一途さに、攻略中に「この子いつヤンデレ化するんだろう」なんて考えてしまっていた私は謝罪しなければいけません。
ごめんなさい。
絢辻 詞
絢辻さんは好感度「アコガレ」からが本編。
黒辻さん*1に胸キュンしすぎて心臓が壊れそうになりました。
猫をかぶった絢辻さんよりも黒辻さんのほうが絶対にかわいい。
絢辻さんの手帳を拾って罵られたいだけの人生でした。
桜井 梨穂子
過去にPSP版で梨穂子のスキエピローグBESTを見ましたが、もう一度攻略。
梨穂子のスキルートは特に事件もなく進むので和みます。
いいなあ幼馴染…。
居心地がいいというか、一緒にいて楽です。
逢ちゃんルートのような興奮はないけれど、梨穂子は地味に、でもちゃんとかわいいんですよね。
梨穂子はかわいいなあ!
上崎 裡沙
笑顔がかわいい裡沙ちゃん。隠しヒロインです。
事情を聞いたらいい子で、ぽっと出のわりに意外とグッと来て好きになってしまいました。
裡沙ちゃんの主人公に対する個人的な気持ちだけで、クリスマスイヴ事件を起こしたわけではなかったんですね。
ベストエンドではヤンデレ臭は残ったものの、裡沙ちゃんの心が救われて良かったです。
しかしそのあと裡沙ちゃんのバッドエンドめぐりをしてみたら、怖すぎました。
主人公が流されすぎていて不安になります。
もうちょっとしっかりしてくれ。
二度目の待ち合わせに行かなかったら主人公に社会的な嫌がらせをしてくるあたり、裡沙ちゃんはターゲットと社会との縁を切って私物化しようとする孤立誘導型ヤンデレの気がありますね。
裡沙ちゃんに主人公にとっての中多さんのような存在が現れてくれることを願うばかりです。
今回の攻略で裡沙ちゃんルートに入るために、初めて好感度「テキタイ」を体験。
テキタイした森島先輩が地味にいじめてきて辛かった。
テキタイになった女の子が顔アイコンからお花アイコンになるところに、サイコホラー的な怖さを感じます。
その他キャラクター
アマガミヒロインとサブキャラクターが逆転した恋愛ADVがやりたいです。
ただし蒔原さんは除外。
蒔原 美佳
なんと蒔原さんのご登場。
ここで会話をした時点では、主人公と蒔原さんのどちらもクリスマスイヴ事件の被害者だと思っていたけれど、裡沙ちゃんの話を聞いたあとだと許せない。
諸悪の根源。
夕月 琉璃子
夕月先輩の貴重な照れシーン。
夕月先輩はアマガミの世界では美人の分類に入るそうです。
そ、そうだったのか。
二次元世界の美醜感覚は難しい。
伊藤 香苗
伊藤さんがかわいい。
どうして彼女を攻略できないんですか。
塚原 ひびき
塚原先輩は冗談で言っているのですが、塚原先輩にデートに誘われて断る意味が分かりません。
花園くんの目は節穴決定。
おわりに
アマガミのヒロインたちはとても魅力的です。
ストーリーを進めるだけでなく、会話でヒロインたちの好きそうな話題を選んで、その結果に一喜一憂するのも楽しかったです。
今回のプレイでは逢ちゃんへの評価がかなり上がりました。
個人的な好感度は絢辻さん≧逢ちゃん>薫>梨穂子>森島先輩>>中多さん>裡沙ちゃん、という感じ。
余談ですが、アニメ『アマガミSS+ plus』では、ゲーム本編にはないヒロインの女の子たちの絡みが見られるのでおすすめです。
*1:ブラック絢辻さん。つまり本当の絢辻さん。