ネタバレあり。
『どろろ』
引用元:TVアニメ「どろろ」第1弾アニメPV - YouTube
- 公式サイト:TVアニメ「どろろ」公式サイト
- 放送時期:2019年1月~6月(全24話)
- 原作:漫画
描かれている時代が古すぎるからか、百鬼丸やどろろの境遇が特殊すぎたからか、感情移入せず、最後まで他人事のように客観視しながら観ていました。
感情移入しなくても良作と思える作品だったのがすごい。
彼らの境遇はつらいものでしたから、感情移入して苦しい思いをしてしまうことなく淡々と観られたのはありがたかったかもしれません。
百鬼丸との戦いに破れた多宝丸は、一時は百鬼丸を憎もうとしていたものの考えを改め、最後には元々持っていた心優しさを表しました。
百鬼丸を完全に敵とみなしていた父・景光も、鬼神が欲しがるほどの生きる力を持っていた百鬼丸を跡取りにしていればよりよい世界が待っていたのでは、と後悔していました。本当にそうですよね…
これらの描写によって私のやるせない気持ちは救われました。
百鬼丸は自分の体を奪った者から取り戻しているだけなのに、生みの親や兄弟に憎まれ殺そうとされるというのはかなり苦しいものがあったと思います。
たとえこれから景光が百鬼丸とやり直そうとするにしても、百鬼丸が母と弟を失った状態で、すべての元凶である景光と仲良くやっていくのは難しいでしょう。
もし百鬼丸の命を鬼神に渡さず、そのあと多宝丸も産まれていたなら、障害はあったでしょうけれど良い国になっていたかもしれない、と思わずにはいられません。
百鬼丸とどろろには幸せになってほしいです。
余談ですが、主題歌に ASIAN KUNG-FU GENERATION、amazarashi、Eve、と個人的に好きなアーティストが起用されていたのも嬉しかったです。
『ボールルームへようこそ』
引用元:TVアニメ「ボールルームへようこそ」 第6弾PV - YouTube
- 公式サイト:TVアニメ「ボールルームへようこそ」公式サイト
- 放送時期:2017年7月~12月(全24話)
- 原作:漫画
競技ダンスについてほとんどまったく知らなかったので、なんとなく学べたのが良かったです。リーダーとパートナーの関係、姿勢やホールド、大会での採点方法などなど。
ダンスの際に歪む体と表情に最初は拒否反応がありましたが、4話くらいで慣れ、その歪みからは狂気に似た気迫が感じられるのでむしろ良い、と思うようになりました。
あと本作はいちいち顔が美しいです。特に女の子。
序盤に多々良がこのまま雫とカップルになるのか、と思ったら兵藤が復活するし、それじゃあ真子とカップルになるのか、と思ったら真子は賀寿とヨリを戻すし、最終的に多々良は高校生になって出会った千夏とカップルになるしで、意外な展開の連続で飽きませんでした。
多々良は雫や兵藤、真子から高評価を得ていたので、私は多々良はさぞダンスが上手いのだろうと序盤では勘違いさせられたものの、実際はヘタクソだったというのも良いです。
パッと出の素人主人公が、すぐに素晴らしい才能を発揮してしまうのはつまらないですからね。
アニメでの最後の大会では、「どうせ2位でしょ」なんて思っていたら優勝したので鳥肌が立ちました。
パートナーものだからスポーツものの感動だけでなくヒューマンドラマもあり、競技ダンスを通して関係性や個人の心が成長していくさまが描かれているのが良かったです。青春だなあ。
千石「自分とは別の存在がそこにいて、それを理解できないということを知ったとき、それはとんでもなく愛おしいものじゃないか」
恋愛と関係なく他人を人として好きになる、というのは本当に尊いことですね。
『慎重勇者 〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』
引用元:TVアニメ「慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜」本PV - YouTube
- 公式サイト:TVアニメ「慎重勇者」公式サイト
- 放送時期:2019年10月~12月(全12話)
- 原作:小説
豊崎愛生さん、こんな多才な演技もできるんですね。
勝手に「ゆるふわキャラの人」だと思っていたら、なんでもできる人でした。すごい。
完全にギャグアニメだと思って大笑いしながら安心して観ていました。
作画崩壊風の演出が最高に好きでした。リスタルテの顔芸よ。
あとエンディングのリスタルテの顔が無機質で怖い。
最後までギャグ的展開で魔王をあっけなく倒してくれると思っていたところに、あの展開はずるいです。
アリアドネが視聴者には理解できない意味深な振る舞いをしたり、聖哉がやたらと慎重で序盤に魔物を繰り返し焼き切ったり、意外にも仲間を大切にしていたりしたのはすべて伏線だったのですね。
聖哉とリスタルテにはこれから攻略する SS ランクの世界で頑張ってほしいです。
リスタルテは SS ランクを救い終わったら女神をやめて人間に戻り、(救い終わる予定の)元の世界で暮らし始めるかもしれませんね。
そのとき聖哉は異世界に残り、一緒に暮らすのでしょう。
前回召喚されたときに異世界で子どもを作った、ということは、リスタルテを選び異世界に残る覚悟を決めていたってことですもんね。
ギャグのクオリティの高さといい、伏線回収やヒューマンドラマといい、総合的に素晴らしい作品でした。
『異世界かるてっと2』
引用元:『異世界かるてっと 2』 PV第2弾 - YouTube
- 公式サイト:TVアニメ「異世界かるてっと2」オフィシャルサイト
- 放送時期:2020年1月~4月(全12話)
- 原作:オリジナルアニメ
ED で歌うメンバーが1期から変わったのが新鮮でナイス。
2期では『盾の勇者の成り上がり』のキャラクターが初登場しますが、アニメは未視聴だったのでネタバレ回避のために急いで『盾の〜』を観ました。めっちゃ良かった…
『慎重勇者』も出てきて、こちらも過去に3話切りしていたので急いで視聴。こちらも予想以上に面白かったです。観てよかった。
『幼女戦記』は3話まで、『オーバーロード』は1期だけしか観ていないので、これらも続きを観ていきたいと思います。
そういえば悠木碧さんにハマって Spotify で彼女の曲を聴きまくるようになったのも、『異世界かるてっと』でターニャの声を聞いているうちに、悠木碧さんの声を聴くと気持ちいいと感じる脳の回路ができてしまったせいでした。
素晴らしい出会いをたくさんくれた『異世界かるてっと』シリーズ、マジでありがとう。
『未確認で進行形』
引用元:TVアニメ『未確認で進行形』PV第2弾 - YouTube
- 公式サイト:『未確認で進行形』TVアニメ公式サイト
- 放送時期:2014年1月~3月(全12話)
- 原作:漫画
PSVITA の音ゲーである『ミラクルガールズフェスティバル(以下、MGF)』がきっかけで、過去に途中で断念していた本作を観始めました。
ラブコメが苦手なため以前は切ったのですが、今回は本作の女の子たちがとてもかわいいということを『MGF』で既に知っていたおかげで、あまり気にしすぎずに観られました。
小紅がかわいすぎません?
容姿は好みだわ、聖人のような性格の良さだわ、それらに似合わぬ飾らない言葉遣いがギャップでナイスだわ、こんなに素敵な女の子が存在していいのでしょうか。
とにかくかわいい小紅を愛でるアニメでした。
ああ白夜になりたい…
白夜が犬系っぽいことを匂わせているのに特に進展がないから私の思い過ごしだろうか、と序盤にソワソワしていたら、やっぱり人間でなかったので安心しました。
小紅を助けて自身も大怪我をしたから許嫁云々、というのはさすがに大袈裟で変だと思っていたんですよ。
日常系の皮を被ったファンタジーもので面白かったです。
季節が冬でみんなが基本的に厚着なのも、着衣至上主義の私としては嬉しかったです。
短めなアニメ感想まとめ
300字以下くらいの短めな感想はこちらにまとめました。
『へやキャン△』(2020年)
実写ドラマ版『ゆるキャン△』を観たあとに『へやキャン△』を観ると、なでしこが落ち着いていてまともに見える不思議。
実写版なでしこはオーバーリアクションすぎるのかな?