キャラソンレビュー『スマイルプリキュア!』『ドキドキプリキュア!』『Go!プリンセスプリキュア』

プリキュアシリーズのネタバレあり。

 

 

スマイルプリキュア!

『スマイルプリキュア!』(以下スマプリ)は初めて全話観たプリキュアなので思い入れが強いです。おバカチームなスマプリが愛しい。

初めてキャラソンCDを手に取ったプリキュアでもあります。プリキュアのキャラソンってイイじゃん!と思えたのはスマプリのおかげ。

 

『ドキドキ!プリキュア』や『ハピネスチャージプリキュア!』のように過去に不幸を背負ったプリキュアがいないスマプリは、アニメ本編になぜか絶望の描写が多いとはいえ、けっこう平和だなーなんて思ってしまいます。キャラソンにもそれが表れていますね。

推しキュアはキュアマーチ!

 

『スマイルプリキュア!ボーカルアルバム1 〜ひろがれ!スマイルワールド!!〜』

キュアピース「100%ヒーロー」

やよいちゃんの憧れるヒーローものっぽい曲。

やよいちゃんがこの曲をもらったとき、めちゃくちゃ喜んだと思います。

キュアピースは必殺技を撃つ前に自身が雷撃を受けるのですが、それが最初は泣きながらだったのに、いつからか泣かずに耐えている表情に変わったのが印象に残っています。キュアピース、君は本物のヒーローだ!

 

キュアビューティ「あなたの鏡」

ですます口調で歌う、れいかさんらしい清らかで美しい曲。

 

 

『スマイルプリキュア!ボーカルアルバム2 〜みんな笑顔になぁれ!〜』

星空みゆき&日野あかね「友だち☆ジェットコースター」

「友だちって最高!」という正のパワーが半端ないので、心理状態によっては聴くとダメージを受けてしまう曲です。

掛け合いが楽しい。

 

バッドエンド王国三幹部「BAD END~未来を黒く塗れ~」

イントロでは誰が歌うかのケンカをして、マイクを奪い取ったマジョリーナの歌から曲が始まります。なんだかんだ言って仲の良い三幹部。

曲調や歌詞はちいさなお友達が怖がりそうな感じですが大丈夫だったのでしょうか。

 

キュアサニー「One ForAll」

スマプリのキャラソンのなかで一番好き。

関西弁で歌っているのにとても自然。キュアサニーの通った声が爽快です。

普段は表に出さないようにしているキュアサニーの一面を発見でき、より好感度アップです。

 

キュアピース「ピースフルデイズ♪」

YUKIさんの楽曲にありそうなサビのメロディがツボ。

キュアピースの仲間への思いが強く伝わってきます。

 

キュアマーチ「SMILE FOREVER」

「いざとなったら前に立つ」「壁になる」と歌っているキュアマーチ。こうやって仲間を支えているとき、同時に支えられて強くなっているんですね。

スマイルプリキュアの絆は強いです。

 

 

ドキドキ!プリキュア

『ドキドキ!プリキュア』(以下ドキプリ)では、アニメ本編でアイドルをやっている剣崎真琴(キュアソード)よりも、キュアロゼッタやキュアエース(CV:釘宮理恵)のほうが歌が上手いです。しかしアイドルだからといって歌が上手である必要はないのです! 歌が上手ではないのになぜか惹かれてしまうアイドルグループもいますしね。

また、本編で音痴キャラであるキュアハートがまともに歌っています。このキャラソン、ゴーストライターならぬゴーストシンガーなのでは…

推しキュアはキュアハート!

 

 

『ドキドキ!プリキュア キャラクターアルバム 〜SONGBIRD〜』

ドキプリではまこぴーこと剣崎真琴だけソロアルバムが出ています。アニメ本編で流れた2曲に加えてオリジナル曲が6曲収録されています。

わざわざ「アイドル剣崎真琴」としてソロアルバムを出すくらいなのですから、まこぴーがどんな思いでアイドルをやっているのか、というのを本編でもう少し深く描いてほしかったですね。

「~SONGBIRD~」

アニメ本編で何度も聴くことになる、「行くよっ? 1!2!3!4!フラアアァァァァァァァイ!」でおなじみ、アイドル剣崎真琴の代表曲。

アニメでは曲のラストであるこの部分ばかり流すものですから、どうしても笑ってしまうのですよね。

Aメロのテンポの良さ?が好きです。

 

「HOLY SWORD~勇気はキズナ~」

トランプ王国やアン王女を守ることができなかったキュアソードが、強くなって必ず助けてみせる、と歌う熱い曲。

 

「星空の帰り道」

アン王女や、アン王女と共に過ごした日々を思う悲しい曲。

これはアイドルとして発表した曲ではないと思いますが、彼女にこういった経緯があるからこそ彼女の歌は聴く人の心に響き、人気が出たということなのでしょうか。

まこぴーの曲には「悲しみを越えて前を向こう」といった趣旨の曲が多いですが、この曲では悲しみに沈んでいます。

 

「こころをこめて」

アニメ40話で挿入された歌。

アン王女に自分を見つけてもらうための手段としてのアイドルと歌だったはずが、いつの間にかまこぴー自身が「歌う」ということに勇気づけられていたんだろうな、と思える曲です。

 

 

『ドキドキ!プリキュア ボーカルアルバム1 Jump up, GIRLS!』

 キュアソード「COCORO◆Diamond」

マナへのラブソング。

「宝物達」と書いて読みは「あなた」。ごまかしきれてないですよ!

ダイヤモンドは傷つきにくいが壊れやすいということで少し心配になる歌詞です。

 

プリキュアになったのもほぼマナのためだと歌詞から推測できますね。

ここでも「ひと」を「友達」と書いてごまかしていますが、おそらくマナを第一に思っていることでしょう。

 

キュアロゼッタ「CLOVER~オトメの祈り~」

同じくマナへのラブソング。

ノリの良い80年代風の曲で何度も聴きたくなります。

六花とは違い、ありすは一歩引いた位置からマナを見守っています。

 

キュアソード「左胸Jewel」

キュアソードのソロ曲のなかで一番ウキウキした曲。ちょっとクサイけれどかわいらしい世界観の歌詞です。

 

『ドキドキ!プリキュア ボーカルアルバム2 〜100%プリキュアDAYS☆〜』

キュアロゼッタ「大切なタカラモノ」

この歌詞ではキュアロゼッタは何事にも動じずに超然とした態度で世界や仲間を見守り、包み込んでいるような印象を受けます。

そこにある種の怖さも感じてしまいます。

 

キュアソード「dance at dawn」

これもノリの良い80年代風の曲。こういうの好きです。

 

アイちゃん「きゅぴらっぱ~」

まさかアイちゃんのキャラソンがあるとは…苦笑いです。

これだけ歌ってしゃべれれば既に赤ちゃんではないですよね…

水森亜土さんの「アレアレアラレちゃん」っぽい。

 

 

Go!プリンセスプリキュア!

『Go!プリンセスプリキュア』は「Go!プリ」「プリプリ」「Go!プリプリ」など人によって略称がいろいろあるようですが、私は「姫プリ」派です。

推しキュアはキュアトゥインクル!

 

 

『Go!プリンセスプリキュア ボーカルアルバム1 つよく、やさしく、美しく。』

キュアトゥインクル「ハイエンド・スター」

さすがきららですね。夢への思いの強さ、だからこその努力の徹底ぶり。

努力は夢への愛の証し、そう考えると自分の夢がより愛しいものに思えてきます。

 

キュアスカーレット「赤のコンチェルト」

操られて心を閉ざしてしまってもずっと一人で弾いていた曲が、実はカナタと奏でたかった協奏曲(コンチェルト)だった、というのは今思いだしても鳥肌ものです。

 

イントロの悲しげなバイオリンのソロから一転、戦隊物の主題歌のような情熱的な曲へ。

キュアスカーレットの「二度と絶望しない」という思いが滲み出ています。

 

パフ&アロマ「Royal Fairy Courage」

妖精のパフとアロマのデュエット。ピュアな一生懸命さに和みます。

 

プリンセスプリキュア「つよく、やさしく、美しく。」

この歌詞の割り振りを見ると、「つよく」はキュアフローラ、「やさしく」はキュアマーメイド、「美しく」はキュアトゥインクルが担当しているように受け取れます。

そもそもアニメ本編の変身時のセリフもこの通りですしね。変身時のセリフではキュアスカーレットが「Go!」なのが納得できませんが…。

「やさしく」「強く」はその名の通りで、キュアフローラの「つよく」というのは力ではなく心の強さを表しているのでしょう。プリンセスになりたいというキュアフローラの夢への強い思いは誰もが認めるところです。

 

キュアフローラ「Dreamin' Bloomin'」

超前向きで痛みさえも力に変えていく。未来に希望を持ち続け、今も追いかけている夢を初めて持った過去の自分にも感謝している。

これだけよくできた人間の周りに人が集まらないわけがありません。キュアフローラがピンクキュアになったのは必然だったのです。

そんなキュアフローラの成長を追いかけられる『Go!プリンセスプリキュア』は良い作品でした。

 

 

『Go!プリンセスプリキュア ボーカルアルバム2 〜For My Dream〜』

クローズ&シャット&ロック「Perfect Dark」

メタル風。クローズの声がかっこいいです。

ディスダークのこの三人の間には友情なんて全く感じられず、最後まで個人行動をしていました。

三人、というより特にクローズとロックですね。クローズはディスピアへの忠誠心が強すぎてそれしか考えていないし、ロックは自分が王になることに夢中。唯一シャットは美しいものを愛でるなど、プリキュアの敵にしては豊かで柔軟な心を持っていたようで、ディスピアの呪縛から逃れようとし、それに成功しました。

このバラバラさからも、彼らが抱えていた「絶望」が伝わってきます。

 

プリンセスプリキュア「プリンセスの条件」

着飾った見た目ではなく、人間性や魂といった中身の輝きこそがプリンセスの条件。

涙や弱さまでも受け入れて成長していくことがプリンセスの証明。

力強い曲です。

 

カナタ&トワ「ストリングス」

曲の2番では、劇中で二人が奏でるバイオリンのメロディが再現されています。

予想していなかったので感動。よくぞやってくれました。

この部分は自身のバイオリンのメロディに合わせて、ほぼ同時にそれぞれの歌詞を歌っています。二人のこれまでの物語が想起され、何度聴いても鳥肌ものです。

 

姫プリ4人「Joyful!プリキュアクリスマス」

クリスマス(Hey!) クリスマス(Hey!)

アニメ挿入歌。

歌詞の「Hey!」のときの きららとトワがかわいいので、まだアニメを観ていない人は見るべし。

あのみなみさんも全く恥じらうことなく歌って踊っています。

 

 

アニメ感想『Go!プリンセスプリキュア』 夢がテーマのプリキュア

プリキュアシリーズのネタバレあり。

 

 

『Go!プリンセスプリキュア』

アニメ『Go!プリンセスプリキュア』PVのスクリーンショット

引用元:3分でわかる GO!プリンセスプリキュア - YouTube

 

夢がテーマのプリキュア

自分の夢に迷ったらプリキュアの力が弱まったり、夢を失えば変身できなくなってしまったりと、今作では夢への思いがプリキュア自身の力となっています。当然、強い夢を持つ人がプリンセスプリキュアに選ばれています。

 

クローズ「だが夢はまたお前を追い詰めるぞ!」
フローラ「それでもいい! 自分で決めた夢だもん!
痛いのも、苦しいのも、全部受け止めて、私はプリンセスになる!」

夢を消せないのと同じように、絶望もまた消せない。喜びと悲しみは裏表。それでも、何度でも絶望を乗り越えて、自分の力で夢をかなえたい。努力しないで叶う夢なんて夢じゃない。キュアフローラは身をもってそう教えてくれました。

 

フローラ「終わりがない。そう、私の夢に終わりなんてないんだ。
私の夢は大地に咲く花のように強く優しく美しくあること。
たとえどんな苦しみや悲しみのなかにあっても、ずっとずっといつまでも強く優しく美しくあり続ける存在。
それが私のなりたいプリンセス。」

フローラにとって夢とは、"なる"ものではなく"ある"もの。
私も、夢とはそういうものだと思います。それになったら、叶ったら終わり、というものではないと思うのです。

たとえいま目標としているものが"なる"もの、例えばなにかの職業だったとしても、その先には別の夢があります。その職業につくことは夢を叶えるための手段でしかありません。

キュアフローラにとっての夢は「プリンセスになること」ではなくて、「人々の夢を守るだけでなく、希望を与えられるような強く優しく美しい存在であり続けること」だったのです。

 

 

キャラデザなど

絵柄、キャラデザ共にとても好みでした。

キュアマーメイドのへそが悩ましい…

グランプリンセスの戦闘形態(キュアフローラのみ)が衣装といい長いステッキといい、強大な魔法力といい、プリキュアっぽくなく魔法少女のようで新鮮で素敵でした。

 

日常回で化粧をする機会が何度かありました。

『ハピネスチャージプリキュア!』の面々の化粧には違和感がありましたが、姫プリは綺麗でした。元々中学生には見えないくらい大人っぽい絵柄で、題材が「プリンセス」ということでキャラクターに気品がある、というのもあるでしょう。はるかの化粧はひどかったですが…

 

26話以降のEDダンスは宮本浩史さんが監督しています。宮本さんのモデルはキュートで個人的にすごく萌えです。

 

(生徒会で仕事中のみなみをきららが呼び出して)

みなみ「緊急事態というのは嘘なのね。どういうつもり?」
きらら「嘘じゃないよ。みなみんが悩んでるなんて、緊急事態でしょ?」

やはりプリキュアは初期メンバーが2人か3人で、3クール目から1人追加されるくらいがちょうどいいですね。プリキュア全員の個性や絆がしっかり描かれますから。

 

 

プリキュア内での年齢差

みなみさんが中学二年生、他のプリキュアは中学一年生です。

はるかはみなみさんに最後まで敬語を使っていました。新鮮。中高生時代は一年の差がとても大きく感じるものですから、私が思っている以上にはるかはみなみさんを大人っぽく感じ、憧れていたかもしれません。

 

みなみさんの身長が高く、他のプリキュアと身長差があるのが個人的に萌えポイントでしたが、それも年齢差のせいかもしれませんね。中学生は成長期ですから。

 

 

麗しかわいいトワイライト様

トワイライト様、三銃士のことなんてなんとも思っていないくせに優しい口調なところが萌えます。敵なのに無駄にかわいい表情も見せます。トワイライト様のファンはかなり多かったはず。

パフュームを使った変身後の姿が全然麗しくないのは残念。後に見せるプリキュアの姿より美しかったらそれはそれで問題がありそうです。

 

トワイライト「私は、もう二度と、絶望しない!
一度犯した罪は二度と消えない。
でも、心から望めば…
なら私は、この罪と共に、この罪を抱いたまま、もう一度、グランプリンセスを目指す!」

操られていただけなのにもかかわらず、自らが犯した罪を重く受け止めるところは真面目ですね。

トワイライトは再び「グランプリンセスを目指す」という強い夢を持ち、プリキュアとなりました。

 

 

トワ復活

22話からトワ登場。

ゲームなどでキャラクターメイキングをするときはタレ目にするほどタレ目が好きなので、タレ目プリキュアが登場して嬉しい!

 

トワさん、こちらの世界にきた途端にポンコツで笑っていまいました。幼少期にディスピアに連れ去られ、世間から離れ、絶望の中で育ったから仕方ないのでしょう。

 

トワ復活後、1話ずつ使ってトワときららちゃん、トワとみなみさんの親交を描いたのが良かったです。さっきも書いたようにトワは真面目すぎるほど真面目なので、彼女たちもすぐにトワを受け入れられたことでしょう。

 

(トワが「お前は絶望のプリンセスだ、お前と一緒にいたらみんな不幸になる」と言われて)
フローラ「笑おう、スカーレット!
嬉しいこと、楽しいこと、夢とか希望とか、そういうあったかい気持ち、みんなでいっぱい作ろうよ。
あいつらに何言われても笑い飛ばせるくらい、いっぱい、作ろう。
一緒に強くなろう。ね?」

この状況のトワ以外にも当てはめることができますね。

自分にとって大切でない人に言われたひどい言葉なんて気にしなくていいのです。

しかしピンクキュア*1は本当に人間できてますね…。ピンクキュアとお友達になりたいです。そしてあわよくば強い影響を受けて、ピンクキュア的人格を手に入れたい。

 

 

今後プリキュアでやってほしい展開

プリキュアシリーズはお決まりの部分も多いですが、予想外の展開もしてくるので楽しいです。

今作も、敵がプリキュアとなり味方になる、敵の幹部がボスを裏切る×2連発、プリキュアじゃない仲間が自力で自分にかけられた封印(?)を破る、などがありましたね。

 

今後観てみたいのは

  • 一旦決まったプリキュアのメンバーチェンジ
  • 途中でメンバーの一人が不在な状態が続く
  • ピンクキュア以外のプリキュアが中ボスレベルの敵を倒す
  • 必殺技だけでなく、身体能力での強い個性(「体力がありあまるカベ役」など)

観てみたい展開はいろいろありますが、プリキュアに相応しいか、と考えると実現可能そうなのはこれくらいでしょうか。

 

『スマイルプリキュア!』のれいかさんや、今作のきららちゃんみたいに最初はプリキュアになることを拒否するキャラ、意外で面白かったです。

きららちゃんのように一度変身して戦ってから変身アイテムを返す展開があるくらいですから、途中でメンバーチェンジがあってもよさそうなものです。

二人が一つの変身アイテムを使える状態なんかも面白そうですね。『ハピネスチャージプリキュア!』ではキュアテンダーが行動不能になっていたとはいえ、その変身アイテムをキュアフォーチュンが使うことができていましたし。

あとはプリキュアであれば他の誰の変身アイテムを使っても変身できるとか…

 

今後もプリキュアがどういう風に予想を越えてくれるのか楽しみです。

 

 

映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪

ものっすごい豪華なお祭りです。

スマプリ以降のプリキュアオールスター映画で一番好き。笑顔なしでは観られません。

 

歴代プリキュア全員にスポットが当たるので、プリキュアシリーズを全く知らない人も本作を見て気になったプリキュアがいたシリーズを観てほしいです。

(映画内にプリキュアシリーズの若干のネタバレはありますが、若干なのできっと大丈夫です)


歴代プリキュア達がシリーズでチームとなってそれぞれの主題歌を歌って踊ります。

アニメで使われていたEDムービーの垂れ流しなんかではなく、書き下ろしのアニメーションが追加されています。

しかもなんと過去にCGでのダンスが存在しなかったシリーズにもCGのダンスが付いています!

これらを豪華と言わずになんというのでしょう。

 

ギャグ要素もちらほら入っていて楽しめます。雑魚敵を魅了するキュアハートにダイアモンドが一言「ハートったら愛を振りまきすぎ」とか、牢屋に囚われていた王様たちを救うシーンで「ハニーキャンディはいかがですか」と問うキュアハニー(しかも誰も突っ込まない)、セリフの途中で敵の攻撃に邪魔されて怒るキュアマリンなど。


ちょっとドキッとするシーンもありますが絶望する場面はなく、悪役もお馬鹿なので安心して何度も観られる映画です。
作画が大変だったのか、若干不安定。あと悪役の声が素人だなーと思っていたらお笑い芸人だった、というイマイチな点はありましたが、それを補って余りある魅力が本作にはあります。

ぜひぜひ、プリキュアシリーズのアニメを観たことがないという方も観てみてください!

 

 

*1:ピンク色のプリキュア。基本的にピンク色のプリキュアがチームのリーダー的存在である。純粋で清い心、敵を説き伏せられるほどの愛や包容力を持つことが多い。

キャラソンレビュー『魔法つかいプリキュア!』『キラキラ☆プリキュアアラモード』

プリキュアシリーズのネタバレあり。

 

※レビューしている曲は一部です。

 

魔法つかいプリキュア!

私が初めてリアルタイムで最後まで観たプリキュアです。

プリキュア2人に追加戦士1人。人数が少ないからこそアニメ本編で彼女たちの絆を深く描くことができ、キャラソンでもそれが感じられます。

まほプリは普段の姿と大人っぽくなる変身後とのギャップが大きく、それが歌声にも表れているので要チェックです。一キャラでニ度美味しい。

私の推しキュアはキュアマジカル!

 

『魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ』

朝日奈みらい「夢までふたり乗り♪」

リコへ向けた曲。

魔法に対するワクワクな気持ちや、リコと一緒にいられて本当に嬉しい、大好きだっていう気持ちが歌い方からもダイレクトに伝わってきます。

アニメ本編22話までプリキュアはみらいとリコの2人だったので、2人の間には強い絆が感じられます。

アニメ本編でも二人がそれぞれお互いを尊敬している描写がありましたが、そういう関係って素敵ですね。

 

モフルン「ないしょ♡のゆめワルツ」

パステルカラーでふわふわメルヘンな世界に癒やされます。

 

花海ことは「キラキラしちゃえ!」

毎日をめちゃくちゃ楽しんでいるはーちゃんの姿が目に浮かびます。

歌詞にはみらいとリコへの「好き」が詰まっています。

みらい、リコ、はーちゃんは深く大きな愛で、もはや親子のようにつながっていますね。

余談ですがプリキュアショーに行ったときにキュアフェリーチェ(はーちゃん)の対応が神がかっていて、はーちゃんの屈託のない笑顔も含めて本当に天使だと思いました。

 

バッティ&スパルダ(&ガメツ)「beauty of truth」

バッティとスパルダがどちらが美しいかという勝負をしています。何やってるんですか…

プリキュアの敵キャラソンっぽくなくて新鮮。お二人ともいい声してます。

 

北川理恵「リンクル☆メロディーズ」

このファンタジーというか魔法やおとぎ話の世界、みたいな曲調。なんというのか分かりませんがすごく好きです。

 

十六夜リコ「憧れは魔法にのせて」

自分の夢に向かって努力を惜しまないリコ。

みらいの「夢までふたり乗り♪」とはペアのような印象。

 

 

『魔法つかいプリキュア! ドラマ&キャラクターソングアルバム ドリーム☆アーチ』

キャラソン以外に、アニメを補完するような内容のドラマパートが5話収録されています。

 

ドラマ第1話「Dokkin!魔法界はじめての夜!」

みらいとリコが初めて会った日の夜のお話。

出会ったばかりで会話が続かず、モフルンの提案でしりとりを始める二人。初々しいです。

 

ドラマ第2話「マジヤバ!変身ができない日!」

痴話喧嘩するお話。

そしてキュアフェリーチェに怒られる二人。親子逆転ですね。

みらいとリコは2人そろって変身するプリキュアです。アニメ本編で2人が一緒にいるときに変身できなかったことはありませんでしたが、信頼し合って意気投合しないと変身できないのですねー。

 

変身に使える宝石が4種類もあるのに、毎回、変身前に示し合わさないで同じ1つの宝石を言うって確かに難しいですよね…。それができるのは二人の間に強い絆があるからでしょう。

 

余談ですが、私がプリキュアになるなら、自分を含めて仲間が5人以上いるチームに入りたいです。

まほプリのようにプリキュアが2人しかいない*1と、関係が危うくなったときに気まずそう。

そういうときも5人いたらなんとかなりそうじゃないですか。

仲間は多いほうが逃げ場所が増えていいです。

4人チームの『Go!プリンセスプリキュア』では数人が不在な状態でも敵をやっつけることができていましたし、多いに越したことはないでしょう。

 

 

私がまほプリのように、2人が揃ってさらに信頼しあえないと変身できないプリキュアになってしまったら、変身できずに世界を滅亡させてしまいそうです。

そう考えるとやっぱりみらいとリコの絆はすごい。

 

ただたとえ仲が悪くてもプリキュアが2人だけしかいなかったら、なんやかんやで覚悟とか一体感が出て上手くやっていけちゃうものなのかもしれないです。

そもそも素質のある人しかプリキュアになれないだろうし、世界を守るという小中高生には大きすぎる使命感を背負わされるわけですしね。

 

ドラマ第5話「月夜のふたり乗り」

十六夜リコと朝日奈みらい。

このドラマを聴くまで気が付きませんでしたが、二人の名字は夜・朝と対照的になっていたのですね。

 

まほプリOP曲にも、みらいとリコが対照的であるといった内容の歌詞があります。

まほプリのテーマは、性格や住む世界など「違い」を持つ人同士がお互い理解し合うこと、みたいな感じだったのでしょうか。むしろ「違いが素敵」ということですね。

 

 

『みんなで歌おうプリキュアパーティー! 〜ハロウィン・盆おどり・おたんじょう会・たいそう・クリスマス〜』

吉田仁美「プリキュアたいそう」

なんですか、この脳みそが溶けてしまいそうな平和な曲は! 

プリキュアプリキュア! キュッ! キュッ! キュッ!

 

 

『「映画魔法つかいプリキュア!」オリジナルサウンドトラック』 

映画オリジナルのボーカル曲が3曲もあります。

 

五條真由美「鮮烈!キュアモフルン」

キュアモフルンの戦闘曲。

プリキュアの曲とは思えないほど、英語の歌詞でおしゃれ感がものすごいです。

ペルソナシリーズのゲームの戦闘曲で流れても違和感がありません。

 

朝日奈みらい&モフルン「ふたつのねがい」

みらいとモフルンがお互いを思う気持ちが歌詞になっており、聴くとうるっとしてしまいます。優しい歌い方がとても好き。優しさをより表現するためか、歌詞はひらがなが多いです。

フルバージョンは『映画「魔法つかいプリキュア! 」挿入歌シングル「キラメク誓い」』に収録されています。

 

まほプリ3人&キュアモフルン「キラメク誓い」

まほプリ3人に加えて、キュアモフルンも歌います。

決戦で流れる曲なのでとっても熱いです。イントロも震えるほどかっこいい。

フルバージョンは『魔法つかいプリキュア! ボーカルベストアルバム 手のひらのおくりもの』に収録されています。

 

 

キラキラ☆プリキュアアラモード

今やっているプリキュア。

OP、ED曲に加えてキャラソンにもダンスがついていて必見です!

各アルバムに収録されている「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」のソロバージョンは、キャラクターによって歌い方はもちろん、歌詞も一部異なります。コーラスや合いの手までそのキャラ一人で担当。手が込んでます。

ただお財布の事情的に、まとめて一つのアルバムにしてもらえるとありがたいです…

推しキュアはキュアショコラ!

 

 

『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 2 キュアカスタード プティ*パティ∞サイエンス』

「プティ*パティ∞サイエンス」

キュアカスタードの裏返ったような声はクセになります。

 

 

『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 3 キュアジェラート 青空Alright』

「青空Alright」

さすがロックバンドのボーカル(アニメ内設定)、普段の声より低く強い歌声です。

1番と2番のAメロのメロディが違うのもいいですね。

「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム〜キュアジェラート・バージョン〜」でもそうですが、元気さが溢れています。

 

 

『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 4 キュアマカロン CAT MEETS SWEETS』

「CAT MEETS SWEETS」

ミステリアス&クール&セクシー。もはやゆかりさんのトリコです。

ダンスもレベルが高いので要チェック。

 

「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム〜キュアマカロン・バージョン〜」

ゆかりさんが好んで歌うような曲ではないので、そのギャップがかわいい。合いの手「なんてこった!」は声がかわいすぎます。

サビのキーが高いからか、ちょっと辛そう。一生懸命感があります。この曲でゆかりさんらしさを出すのはさぞ難しかったことでしょう。

 

どうでもいい人に「好きだ」と言われて「またか」って感じで蔑んで、内心真顔でにっこりしている様子が容易に想像できてしまう。

本命でどっきりしてにっこりしていたら萌え死にます。

 

 

『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 5 キュアショコラ ショコラ・エトワール』

ショコラ・エトワール

麗しい…

 

「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム〜キュアショコラ・バージョン〜」

このあきらさん、ノリノリである。

あきらさんのキャラソンだったかな?と錯覚してしまうほどです。

 

優しすぎて押しが弱いあきらさんはゆかりさんに引っ張られて(振り回されて?)そう。

 

 

*1:追加戦士を入れて最終的に3人になります。

キャラソンレビュー『ハピネスチャージプリキュア!』

ネタバレあり。

 

ハピネスチャージプリキュア!

キュアラブリー(CV:中島愛)の歌が上手すぎて、いつものアホの子なキュアラブリー感がないです。

プリキュアだけでなく、仲間や敵にもキャラソンがあるのが嬉しいですね。

私の推しキュアはキュアフォーチュン!

 

 

※レビューしている曲はアルバムの一部です。

 

『ハピネスチャージプリキュア! ボーカルアルバム1 〜Hello!ハピネスフレンズ!〜』

キュアラブリー「ドデカ・ラブ」

プリキュアにしては珍しい、ガチで恋愛を歌った曲。

『ハピネスチャージプリキュア!』(以下ハピチャ)は恋愛(愛)がテーマですし、めぐみはアニメ本編でもしっかり恋愛していましたからね。

しかし誰に向けた曲なのでしょうか?

 

キュアプリンセス「New arrival」

大人びていて、キュアプリンセスっぽさはないですね。

仲間や愛を知って新しい私になった、という成長の曲。

 

キュアハニー「しあわせごはん愛の歌」

アニメ本編で何度も流れるこの曲を持つにもかかわらず、キュアハニーは残念ながらボーカルアルバムに織り込まれてしまいました。『ドキドキプリキュア!』のキュアソードはソロアルバムを作ってもらえたのに…

この曲の登場時は「なんだこの曲は…」という気持ちで聞いていましたが、劇中で何度も何度も聞かされているうちに、今ではむしろ「良い曲じゃないか」と思えてしまった恐ろしい曲。

本編での歌を歌っているイメージが強いため、キュアハニーの他の曲でもキャラソンにありがちな違和感がありません。

 

キュアフォーチュン「Holy Lonely Justice」

かっこいい曲です。さすがキュアフォーチュン!

歌詞からほんのり中二病のニオイがしますが…

 

ブルー「カレイドスコープは知っている」

プリキュア(歌詞の内容からすると特にキュアラブリーか?)を優しく見守る歌。

歌声も温かいです。

 

クイーンミラージュ「イミテーションWORLD」

さすが悪の女王、「Sound Horizen」や「ALI PROJECT」系のかっこいい曲です。

 

ハピチャ4人「幸せの合い言葉 ~Yes!ハピネスチャージ!~」

聴いていると幸せで胸が満たされるような感覚になります。

「曲が」「歌詞が」というよりは、ハピチャの4人が歌っているから、ですね。ハピチャの4人が作る空気が幸せを生み出しているのです。

 

 

『ハピネスチャージプリキュア! ボーカルアルバム2 〜シャイニング☆ハピネスパーティ〜』

氷川いおな「スターライト」

悪が封印されている「アクシス」を開けてしまったひめ、いおなの姉であるキュアテンダーを囚われの身にしたファントム、最悪の世界を作り出そうとしたクイーンミラージュ、地球を破壊しようとしたレッド。それらをすべて許したキュアフォーチュンは本当にすごいと思います。

特にクイーンミラージュ以降はなんの描写もなくあっさりと許していましたが、そこにはキュアフォーチュンの成長と強さがあったということなのでしょう。

 

ハピチャの活躍によって復活したキュアテンダーはその後の戦いで、自らを封印したファントムに負けないほどの強さを見せました。つまりファントムとの戦いで幼いいおなを助けようとしなければ、キュアテンダーは囚われの身になることなんてなかったのです。

そのことを知っていたからこそ、キュアフォーチュンはずっと苛まれ、必要以上に自分を苦しめていたのかもしれません。初期のひめに対するきつい態度には、そこからくる八つ当たりのようなものも含まれていたと思います。

 

キュアプリンセス&キュアフォーチュン「I believe, We believe.」

キュアプリンセスとキュアフォーチュンの2人は、特にキュアプリンセスは明るく振る舞っていても、本当は辛かったはずです。

2人が分かり合えて、友達になれたことが本当に嬉しいです。

 

ハピチャ4人「イノセントハーモニー」

問題曲。

これ単体で聴くとなんてことはないのですが、アニメ本編での合体技前に毎回これを歌うのですよ。イノーセーンートー♪ イノーセーンートー♪

…シラけてしまうのは私だけでしょうか。

 

しかし単体で聴くと若干中毒性があるのが悔しい。「合体技で勝負を決める!」という盛り上がりが最高潮のときに流れる曲ということで、そのときの状況が思い出されるのか不覚にも気分が高まってしまうのです。

 

ファントム「Phantom Shadow 〜絶望という名のもとに〜」

メタルです。熱い!

 

 

『ハピネスチャージプリキュア! ボーカルベスト』

ハピチャ4人「勇気が生まれる場所」

映画挿入歌。ハモりもあり、とても盛り上がる曲です。

一人一言ずつ担当する歌詞も、4人の絆が感じられて熱い。

 

キュアサンセット&キュアウェーブ「ふたりでアロ~ハ!」

ワールドプリキュアとして登場したキュアサンセットとキュアウェーブの姉妹。彼女たちの声はなんとハピチャ主題歌を担当している吉田仁美さんと仲谷明香さんが演じています。

そのお二人によるキャラソン。陽気なメロディも合わさり、耳が幸せ!

 

 

アニメ感想『ハピネスチャージプリキュア!』恋愛(愛)と幸せがテーマのプリキュア

ネタバレあり。

 

 

アニメ『ハピネスチャージプリキュア!』

ハピネスチャージプリキュア! 【Blu-ray】 Vol.1

『ハピネスチャージプリキュア!(以下ハピチャ)』は恋愛(愛)と幸せがテーマ。

モチーフは「おしゃれ」です。(ナチュラルメイクという意味ではなく)ナチュラルに化粧をしていました。ハピチャはプリキュアの第二形態でも化粧をしています。

 

恋愛要素は3クール目から表に出てきます。

私はプリキュアに恋愛要素は不要派。恋愛がダメってわけではなく、アニメプリキュアの限られた約50話を違うことに使ってほしいのです。友情とか、幸せとか、成長とか、(広義の)愛とか。

どうせやるならその作品のプリキュア全員が主要キャラクターたちとそれぞれ幸せに恋愛をして、それによる愛の力で世界を守る、くらいのことはしてほしいです。今作ではプリキュアで恋愛していたのはほぼめぐみ一人だけでしたしね。ブルーに失恋しためぐみの本気泣きの印象が強いです。中学生なのにすごい恋愛(相手は恋人のいる神様、など)してますよね…

 

実はハピチャは中盤まで面白くないなーと思いながら観ていました。

ツッコミどころが満載で、絵柄も苦手(絵柄は2クール強を過ぎたくらいから慣れました)。

しかし22話でいおなとひめが仲直りしたあたりから面白くなってきました。私のハピチャでの推しキュア(好きなプリキュア)は、いおな(キュアフォーチュン)です。

 

今作は名前の付いている技がたくさんあって見ていて楽しかったです。

技名は自分たちで付けているようで、アホの子が多いハピチャでは「パンチングパンチ」やら「爆弾ボンバー」やらおかしな名前の技が炸裂していました。

一部の技はそれ用にEDと同じモデルでのCGもついて演出が豪華でした。EDでダンスするプリキュアも本当に本当にかわいい。

2つめの合体技「プリキュアイノセントプリフィケーション」は技を出す前に毎回みんなで歌うという、つっこまないではいられない技でした。

 

キュアラブリーのダークプリキュアであるアンラブリーの絶望感は薄かったですね。

ダークプリキュアといえば私は『スマイルプリキュア!』の印象が強いですが、あれぐらいの絶望感、そして絶望の表情でないともはや満足できません。

ただアンラブリーにせよ、悪堕ちキュアテンダーにせよ、1話で元に戻ってよかったです。

 

中ボス、ラスボスとほぼ最終的にはキュアラブリー一人で戦い、勝利しました。ラスボス戦終盤ではキュアラブリー以外はプリキュアの姿ですらなかったです。キュアラブリー強すぎ&贔屓すぎませんか?

決戦を除いても、めぐみとひめのキャラが強すぎて、ゆうこといおなが薄くなってしまっていた気がします。

 

敵が元プリキュアだったということ、幹部が元プリキュアの妖精だったこと、キュアフォーチュンは囚われたキュアテンダー(姉)の変身道具でプリキュアをしていた点などは予想外で面白かったです。

ラスボス戦が43話で始まり、全49話あるのにこれからどうするんだと思ったらなんと中ボスでした。意外。

そして神様の壮大な痴話喧嘩だった、と思ったら兄弟喧嘩だったというオチ。神様も万能ではないのですね。

そういえば「アクシア」という箱についての説明がほとんどありませんでした。疑問がたくさんあります。あれは一体なんだったのでしょう。

 

本作はワールドプリキュアといって世界中のプリキュアの一部が登場*1し、「プリキュア」を職業のように扱っていると思わせるようなシーンもありましたが、プリキュアは何歳までなのでしょうか。

『サクラ大戦』や『ストライクウィッチーズ』のように、霊力や魔力が尽きて引退するということはないのでしょうか。プリキュアのオールスター映画では何年経っても皆さん歳をとっていないのでそのへんは分かりませんよね。

 

めぐみ「私は届かない思いも全部、全部受け入れて、みんなと一緒に幸せを探していきたい!」

めぐみ「私ね、プリキュアになってからいろんなことがあって、いろんな人に出会ってわかったんだ。
愛って、好きになったりとか、助け合ったりとか、そういう特別なことだけじゃないんだって。
一緒に学校へ行くこと、一緒にご飯を食べること、一緒に星を眺めたり、おしゃべりしたりすること。
そんな何気ないことも、みんなみんな愛なんだって」

愛がテーマといえば前作の『ドキドキ!プリキュア』の主人公マナ。

マナは1話目から愛に溢れたよくできた人間でしたが、今作の主人公めぐみはプリキュアをやっていくなかで愛を知っていきました。

さすがピンクキュア*2に選ばれただけのことはあります。終盤での彼女を見たら、見直すしかないです。

めぐみは本当に成長しました。感慨深いです。

 

成長したといえば、めぐみだけでなく、ひめもでした。

中学生という多感な時期に1年間プリキュアをやり、たくさんの愛や希望、悲しみや絶望に触れたわけですから、成長せざるを得ないですよね。

苦しい目にあっても最後までプリキュアであり続けて、世界を守ることができた彼女たち(特にめぐみとひめ)ですから、きっとこれから何があっても大丈夫でしょう。

(ゆうこはそもそも大丈夫そうな人間ですが、いおなはまだちょっと心配です)

 

 

『映画プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち』

「どうしてですか?楽に夢が叶うなら、それでいいじゃないですか」
「ううん。夢は叶えばいいってものじゃないよ。」

ハピネスチャージプリキュアが主人公である『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』のセリフより。

 

 

「自分の描いた夢だから、自分の力で羽ばたきたい!」

この気持ちは私にもあって、尊敬する人やかっこいいと思う人と入れ替わりたいかと聞かれたらノーと答えます。

なりたい自分には自分の力でなりたい。それにそっちのほうがきっと楽しいと思うんです。

 

夢は自分でつかまえる

前に歩けばいい

夢の道は 自分の道 ゴールデンウェイ

 サクラ大戦の楽曲『ゴールデンウェイ』でも歌われています!

 

映画『NewStage3』は、1と2の伏線を回収していたのが良かったです。キュアエコーかわいい。

オールスターズの映画を観ていて気付いたんですがプリキュアもサザエさん方式なんですね。先輩プリキュアが歳を取っていない…

 

 

『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』

普段のアニメの絵柄より好きでした。なんでだろう、目元が違うのかな?
ドレス姿に変身しためぐみがかわいくてびっくりしました。普段と何が違うのかよくわかりませんでしたが…。もみあげの形? それとも後ろの髪にボリュームあって顔の輪郭が目立たなくなっているからでしょうか。とにかくかわいかったです。

いおなとゆうこのドレス姿は言うまでもなく綺麗。ヒメは…いつもどおり?

 

ドール王国のつむぎがアニメ本編の最終話にちらっと登場していて、バレリーナの格好で元気に走っている姿に嬉しくなりました。

 

 

*1:そういえばワールドプリキュアとして登場するキュアサンセット、キュアウェーブの声はそれぞれハピチャの主題歌を歌う吉田仁美さん、仲谷明香さんが演じているということはキャラソンアルバムを聴いて初めて知りました。

*2:ピンク色のプリキュア。ピンク色のプリキュアはリーダーになることが多い。

アニメ感想『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』『憑物語』『終物語』『暦物語』『傷物語Ⅰ、Ⅱ』

ネタバレあり。

 

 

『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』

物語シリーズ セカンドシーズンBlu-ray Disc BOX(完全生産限定版)

相変わらず、私は戦場ヶ原さんが好きすぎる。

本作1,2話の戦場ヶ原さんの話を聞いているだけで、もう萌えアニメもギャグアニメも必要ないなーなんて思ってしまいました。

以前の冷たさや蛋白さも好きでしたが今では薄れ、鬱陶しかわいくなりましたね。


一瞬パッと画面に出てくるあの文字、コマ送りして読むのがめんどくさくなったので読むのをやめました。もったいないですが。

ちょっとしたギャグとか、その場の説明やしゃべっているキャラクターの心情などが書かれていますが、基本的に読まなくても問題ありません。読んだほうが楽しめます。

 

今期はこれまでの総集編が何話か差し込まれており、それで久々に1期を観ました。気付きませんでしたが、現在とけっこう作画が違ってますね。

総集編Ⅱで阿良々木君がちゃっかり惚気けていてこいつめ、と思いました。今期はあまり活躍(登場)していなかったので、総集編以外での影が薄かったです。

 

私にとって「僕はキメ顔でそう言った」の印象しか残ってない斧乃木 余接ちゃんが、今期もやらかしていました。イェーイ ピースピース。あのシュールさがたまりません。

「僕はキメ顔でそう言った」は黒歴史になったようです。後の『憑物語』で告白したように、彼女にも羞恥心があったのですね。それを微塵も表出しない余接ちゃん…蕩れ*1

 

23話からのOPが80~90年代アニメ風で、レトロで最高。貝木さんの歌の垢抜けなさも雰囲気とマッチ。3回とも飛ばさずに観てしまいました。

 

貝木さんはイヤなやつだと思っていたけど、全然違ったのですね。

物語シリーズには月火ちゃんや貝木さんなど、きちんと自分の頭で考えることができて、さらに頭の切れる人が多いです。彼らは人の心情や言動の理由、そして自己欺瞞をあっさり見抜きます。そして落ち着いている。本当に憧れます。

 

物語シリーズはいつも私の予想を超える展開をしてくるので楽しいです。

そして人の心の深奥を描くこと、伏線をしっかり回収して風呂敷を綺麗にたたむところが本当に素晴らしい。気持ちよく観ることができます。


アニメ版物語シリーズは何期も続いていて、しかも基本的に話数が多い。それだから「世界を滅ぼす」なんてものすごいことをしても、きちんと風呂敷をたためるんだなーと思いました。

そもそも原作、いや著者である西尾維新さんがすごいんですね。

 

 

『憑物語』

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全4話。

「エキセントリックな言動で周囲を楽しませてくれる無表情な子ども」斧乃木 余接ちゃんがメインのお話。

 

「僕はキメ顔でそう言った」

私もその言葉が大好きだったんですよ! 待ってました!

 

この物語が存在するのは「阿良々木 暦と斧乃木 余接との間に亀裂を入れるため」だと阿良々木君は理解していました。説明されるまで私は、この物語になんの意味があるのか全く分かっていませんでした。

それは私がこの物語を傍観者のように観ていたというのもかなり影響しているでしょう。傍観者である限り、何が起こっていても「見たまま」でしか受け取れないのかもしれません。

薄っぺらい表面しか見えていない。そして私自身がこれまでに経験したことのある感情でしか、他者の心情や言動の理由を推測できていない。

「斧乃木 余接が人を殺した」現場を目撃しても、なんとも思わなかったのです。ちょっと悔しかったです。

 

 

『終物語』

終物語 第一巻/おうぎフォーミュラ  (完全生産限定版) [Blu-ray]

忍野 扇ちゃんのキャラソン、声がかわいすぎません? 誰か分からんぞ!

 

「不幸や不遇に甘んじていることを、頑張ってると思っちゃってるんじゃないの?
そういうのを世間では、何もしていないっていうんだよ
不幸なぐらいで許されると思うな
ハッピーエンドを目指すべきだ

不幸で居続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ」

扇ちゃんの言葉。

 

 

『暦物語』

暦物語(完全生産限定版) [Blu-ray]

1話が15分と短いです。

基本的に1話完結の取るに足らない小さな怪談や日常、といった感じ。作画がちょっと残念。

時系列は話によってぐちゃぐちゃです。やっぱり物語シリーズは、『化物語』を観た後は時系列で観たほうが楽しめると改めて思いました。


「どっちに騙されてくれたんだろうな」という7話のオチに考えさせられました。神原、アホのように見えてとても頭がいいんですね。

 

 

映画『傷物語 Ⅰ 鉄血篇/Ⅱ 熱血編』

映画『傷物語 Ⅱ熱血篇』のスクリーンショット

引用元:傷物語〈Ⅱ熱血篇〉本予告(8/19全国ロードショー) - YouTube

 

アニメ映画。

やっと阿良々木君が吸血鬼になった顛末を知ることができました。

ストーリー、音楽、作画、キャラクター、すべてが最高です。最高傑作。

本作だけでも楽しめるかもしれませんが、何十話も存在するこれまでの物語シリーズをすべて観ているとその良さが何倍にもなるでしょう。

 

作画が凄すぎます。

アニメの劇場版でよくある「いつもより作画の良いアニメ」なんてもんじゃないです。

阿良々木君がフツーのイケメンになっちゃって、良い意味でも悪い意味でもアニメ版とはもはや別物に見えます。中身は阿良々木君なんですけどね。

時系列的に登場しないとの分かっているけれど、この作画で動いている戦場ヶ原さんがものすごく観たい!

 

「吸血鬼になれば、そりゃ体つきも変わるわい

回復力は肉体を最も健康的な状態に保とうとするからの」

阿良々木君のあの肉体は、鍛えてできていたわけではなかったのですね…

忍もプロポーションが良いですし、吸血鬼って素敵。


なぜ阿良々木君が忍のことをあんなに愛しているのかが理解できました。

羽川さんへの思いも。羽川さんの良さ、私はこれまでずっと分からなかったのですが、これは好きになるわ…と納得してしまいました。逆も然り。羽川さんかわいすぎるでしょう。

本当に阿良々木君は後先考えないで行動しますね。そこが相手思いで非常にかっこよくも見えますが、それが悪い方向に働いてしまったときは迷惑でしかないのですが。

 

一人ずつ強敵(?)を倒していくストーリーも良かったです。


阿良々木君が吸血鬼になった経緯の話は本当にこの最終話(なのか?)で良かったと思います。もし物語シリーズの1期1話目でこの話があったのなら、ここまでの感動はなかったはず。私だったら「ありがちなラブコメ」と片付けていたかもしれません。

長い物語シリーズで読者(つまり私)の「どうして? どうして?」という疑問と共に、積み重ねてきたキャラクターたちへの信頼が、この物語にとんでもない奥行きを出したのです。

 

早く『傷物語Ⅲ 冷血編』が観たいです! DVDは今年7月12日発売! 楽しみです。

 

 

*1:『化物語』での作中で戦場ヶ原さんが作り出した、「萌え」より一段階上の言葉。

アニメ感想『亜人ちゃんは語りたい』『けものフレンズ』など6作品

ネタバレあり。

 

 

『三者三葉』

アニメ『三者三葉』のスクリーンショット

引用元:TVアニメ『三者三葉』第1弾PV - YouTube(以下同様)

 

4コマ漫画原作の日常系アニメ。

「腹黒委員長、貧乏毎日パンの耳、胃袋ブラックホール」の3人の女子高生の物語。

 

面白くないわけではないのですが、淡々としたザ・日常系なのでイッキ見しようとするとちょっと退屈。

リアルタイムで週に1回観るくらいがちょうどいいです。

キャラクターにしてもストーリーにしてももうちょっと何か刺激がほしい。物足りなかったです。

 

姫カットや眼鏡といった私の苦手な要素が多いからすぐには気付かなかったけれど、どうやら絵柄はけっこう好みみたい。

作画がとても安定していて、日常系としてはもったいないくらいけっこう動きます。

私服がリアルでおしゃれ。変身前のプリキュアの皆さんにも見習ってほしいくらいです。

 

OPがかわいい。ちょっと中毒性あり。

きっとこれが女子高生の

普通の? 一般的な? スクールライフ♪

(『三者三葉』OP曲「クローバー♣かくめーしょん」より)

「きっとこれが女子高生の」ってところの双葉かわいすぎない?必見。

 

アニメ『三者三葉』の小田切双葉

アニメ版では葉子様が主人公っぽいですが、原作では双葉がメイン主人公らしい。

そして私が好きなのも双葉。

とにかくあの声(滑舌)が良いです。底抜けに明るいお馬鹿キャラに見えてわりと常識人。

ルックスは『らき☆すた』のみさおとか『キルミーベイベー』のやすなっぽい。

 

声優さんは新人さんが多いらしいですが、違和感はありませんでした。

『帰宅部活動記録』みたいな棒読み感は全くなし。あれはあれで大好きな作品なんですけどね!

 

 

『亜人ちゃんは語りたい』

アニメ『亜人ちゃんは語りたい』の小鳥遊ひかり

引用元:TVアニメ「亜人ちゃんは語りたい」/第3弾PV - YouTube(以下同様)

 

漫画原作。

ただのイロモノ日常系だと思っていたら、予想以上に面白くて一気に観てしまった。

登場する亜人(デミ)ちゃんたちがかわいい。

単なる日常系に見えて「亜人(マイノリティ)と共存する社会」というテーマが背景にある深い内容でした。

 

サキュバス、デュラハン、雪女、そしてバンパイア--。

僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人(あじん)」。最近じゃデミと呼ばれてます。

そんな個性的な「亜人(デミ)」ちゃんたちと、彼女たちに興味津々な高校生物教師・高橋鉄男が繰り広げる、ちょっと刺激的でハートフルな学園亜人コメディ!

物語のなかで亜人を何種類か取り上げるにしても、デュラハンなんてなかなか思いつきません。

最初はその姿に驚きましたが、すぐに慣れ、彼女がいる風景が自然になりました。

 

大抵のことってそういうもんじゃないかと思うんです。

見慣れていないから、自分の周りにいないから、奇異な目で見てしまう。そして「よく分からない」という恐怖から攻撃をしてしまうのではないでしょうか。それも一人では怖いから複数人で、ときには陰で。

 

私はこの作品での「亜人」を現実世界でのマイノリティな人々と置き換えて観ていましたが、考えさせられることが多かったです。

 

「確かにあいつはヴァンパイアの性質に即した行動はあまりしない。
だがそれで、ヴァンパイアらしくないと言われると、それは違う。
ひかりは、人から血を吸いたい気持ちはあるが、パックで我慢している。
また、ヴァンパイアの鋭敏な嗅覚を持ちながらなお、臭いの強い食べ物が好き。
そういった人間性が、あいつのヴァンパイアらしさであり、人間としての個性だ。

 

らしさは生まれ持った性質ではない。
性質を踏まえてどう生きるかだ。
だからといって、亜人の性質の理解を怠っていいわけじゃない。
亜人特有の悩みは、必ず性質に起因するからだ。
物の見方は一方向ではダメだ。双方向でしかるべき。
亜人の特性だけ見ていると個性を見失う。人間性だけ見ていると悩みの原因にたどり着けない。
どちらも大切だ。バランスが大事なんだ。俺は、そう考えている。」

生まれ持ったマイノリティな性質は「私らしさ」ではない。その性質を踏まえてどのように生きているかが「私らしさ」である。

この考え方だときちんと「私」という人間を見てくれているようで、嬉しくなりますね。

 

アニメ『亜人ちゃんは語りたい』の高橋鉄男と町京子

 

「"みんな同じ人間だ"という考えは平等のようでいて実は差別を含んでいる」といった言葉も納得できました。

確かに同じ人間ではありますが、どんな人間もひっくるめて「同じだ」としてしまうと、どうしても「マジョリティにとって生きやすい世界で、マイノリティは多少我慢しながら生きてもらうしかない」みたいなことになりますよね。

「別物だ」と考える(=差別に繋がる可能性がある)のもイヤですが、「同じだ」と考えるのにも問題がある。難しいですね。

 

 

「"頑張る"に、やりすぎなんてないよ。
頑張って前に出てる人に、「出すぎだ」なんて文句言うのはおかしい。
頑張ってる人に対して周りができることは、頑張りが報われるよう支えたり、感謝を伝えたり、
もしも、その人と足並みを揃えたいなら、自分も同じくらい頑張ることじゃないかな。」

 頑張っている人の足を引っ張ろうとするんじゃなく、こういうことをやっていきたい。

 

 

それにしても1話目から主人公のガタイがいいなーと思っていましたが、脱ぐとあんんなにムキムキだとは。

あれは確実に鍛えている体ですよ。素晴らしい。いつ鍛えているんでしょうか。

ガタイのいい、おっさん(誉め言葉)っぽいお兄さんなので確かに頼りにできそうです。

 

 

『ユーリ!!! on ICE』

アニメ『ユーリ!!! on ICE』PVのスクリーンショット

引用元:TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」PV - YouTube

 

男子フィギュアスケートアニメ。

変な必殺技やエフェクトなんかが出ない本格的なオリジナルアニメです。

 

腐女子界で騒がれていたので気になっていたところ、それ以外の界隈からも評価が高いことを知って観ることに。

主要登場人物が男性ばかりなので落ち着いて観ることができました。オタベックが好みです。

面白かった。たぶん私が腐っていたらもっと楽しめたと思います。BL要素はない(と言っていいのだろうか)ものの、素材は豊富でした。

 

フィギュアスケートをあんまり知らないままYOIを観たので、麻雀を知らずにアニメ『咲 -Saki-』を観ていたときのような感覚でした。

1つのプログラムのなかにストーリーがあるということや、演技中に状況によってジャンプの構成を勝手に変えられるといったことを知りました。

普段テレビでフィギュアスケートを見ているときに、実況で解説は入るものの、演者の心境をリアルタイムで知ることは不可能なので、そういった表現は新鮮でした。

2クール構成にして勇利(主人公)だけでなく、ライバル達それぞれのドラマも観たかったです。

 

スケート中は作画がほんの少し不安定になるけれど、すごく動く。

特にグランプリファイナルの作画は素晴らしかったです。

 

「他人のモチベーションを上げられない人間が、自分のモチベーションを上げられるのかい」

確かに。

私も自分のことばかり考えていたので反省。

 

 

7話の勇利の叫びが響きました。

「違うよ!

僕が勝つって僕より信じてよ!

黙ってていいから、離れずにそばにいてよ!」

本心を言葉にすることって勇気がいるし、自分の感情をかなり揺さぶられるし、後になって恥ずかしくなって後悔することも多いですが、大事なことだと思います。

こういう勇利の叫びのようなことも含めて、言いにくいことをどれだけ言えたかということも相手との関係の深さや人生の満足度を左右するのかもしれません。

 

 

『けものフレンズ』

アニメ『けものフレンズ』のかばんとサーバル

引用元:TVアニメ『けものフレンズ』PV 第二弾 - YouTube

 

メディアミックス作品。

 

『けものフレンズ』がなんだか人気らしいことは知っていました。

先日、Mステにけものフレンズ(以下けもフレ)の主題歌ユニット「どうぶつビスケッツ×PPP」が登場し、主題歌を歌いました。かわいかったー。

それを見て「アニメを観なければ!」と思い早速観ました。

 

けものは居ても のけものは居ない
本当の愛はここにある

姿かたちも十人十色 だから魅かれ合うの

(『けものフレンズ』主題歌、「ようこそジャパリパークへ」より)

あんまり中毒性がなさそうなのに、中毒になってしまうOP。不思議。

うー!がぉー!

 

 

これまでけもフレのネタバレを避けていたので、新鮮な気持ちで観ることができました。

さすが大人気作品、退屈することなく最後まで観れました。

けもフレはアニメではなくCGですが特に違和感はなく、逆にCGであることが魅力であったとも思えます。

クオリティの高すぎないCGのおかげで脱力感のようなものが出ていて、世界観と合っていました。

 

 

けもフレの世界は平和で、みんなが仲良しで…最初に感じたのは「どうぶつの森の擬人化バージョンっぽい」ということでした。

擬人化というか、けもの度が増した感じでしょうか。

擬人化された動物たちを「フレンズ」と呼びます。その理由は、彼らの住むジャパリパークに遊びに来た"ヒト"がフレンズたちに親しみを持てるようにだと思いますが、いい呼び方だなーと思います。

全生物みなフレンズ(友だち)!みたいな。私もそうでありたいものです。

 
 
擬人化がうまいです。
動物の分類的に似ている種類のフレンズたちは、柄は違いますが似たような服装をしています。
そして特徴もよく捉えていました。単純な特徴はもちろんですが、タイリクオオカミは表現豊かそう→漫画家の設定、なども面白かったです。
彼らフレンズはヒトに比べるとおバカさんなところはありますが、そこも含めて愛しいです。
 
各フレンズによって個性(元の動物の特徴や気質)がすごく出ているのに、それが尊重されているのがいいです。誰も、他人と違うということで批難したりしません。
違いを、そういう個性なのだと、ごく自然に受け止めています。
でもそれは彼らがそれぞれ別の種類の動物だからかもしれません。やはり同じ種類同士であれば、批難も出てくるのでしょうか…
そういえば同じ動物の種類のフレンズが複数ちらっと登場するシーンがありましたが、それぞれ個性があるようでした。ヒト以外でも、種類は同じでも動物にもやはりそれぞれ個性がありますもんね。
 
彼らはサバンナだったりジャングルだったり、それぞれ自分が生きやすい場所を縄張り(住処)にします。
誰もが個性を尊重し、尊重されていて、それを活かしたことをしていて、楽しそうに生きている。
それらは本能からなのでしょうが、本能を信じて迷わず行動できるところは、ヒトよりちょっと賢いというか優れていると思いました。
 
 
フレンズはフレンズ同士での狩りはしないようです。フレンズ同士での殺しはありません。
弱肉強食の世界ではないのです。誰かに食べられるという恐怖はそもそも持っていないようでした。平和です。
他の動物(虫や擬人化していない動物)を食べる描写は劇中では描かれませんでしたが、そういった狩りはするのでしょうか。
フレンズにとっての完全食、「ジャパリまん」という食べ物が支給されているようなので、生きるために無理に狩りをする必要はありませんが…
 
 
アイキャッチでの、動物園の人の解説が勉強になりました。
当たり前のことかもしれませんが、それぞれの業界の人は、私の知らない知識をたくさん持っているんですよね。すごいです。
 
 
ジャパリパークやフレンズがどういった設定なのか、ジャパリパーク以外の世界は私たちが生きているような世界と同じようなものなのか、などなど気になります。
セルリアンとは一体何者なのでしょうか。
サンドスターから生まれた「ヒト」は、ヒト、つまり人間といえるのでしょうか。
設定資料集、出ないかなー。
 
 
 
 

『デンキ街の本屋さん』

アニメ『デンキ街の本屋さん』PVのスクリーンショット

引用元:TVアニメ「デンキ街の本屋さん」PV第2弾 - YouTube(以下同様)

 

とあるデンキ街にある本屋と、そこで働く店員たちのお話。漫画原作のラブコメです。

 

店の名前は「うまのほね」。

「デンキ街」と「うまのほね」と聞けば、どんな本屋なのかはピンと来るはず。そう、「とらのあな」や「アニメイト」的なお店です。

『WORKING!!』の秋葉原版というか、オタク版。『WORKING!!』は観るのを途中で断念してしまいましたが、こちらはオタク関連ということで最後まで観ることができました。

ところどころにオタク的ネタが散りばめられているのが嬉しいです。

 

店員はオタクだらけ。実に良い!

実在のこういう本屋の店員さんもオタクの人が多いのでしょうか。そこで働いているうちに扱っている商品に興味がわいて、オタク道に足を踏み入れたりとかもあるかもしれませんね。

原作では主人公は海雄のようですが、アニメ版では店員7人が全員主人公のような感じでした。

みんながあだ名で呼び合っているのが素敵。本名は出てきません。

特に海雄については、私は最後までその名前を聞き取ることができず、あやふやなままでしたが全然問題がありませんでした。

個人的に海雄のことがそんなに気に入っていなかったからというのもあるでしょうが、名前(特に本名)なんてそんなに必要なものではないですよね。呼ぶのに不便だから名前が存在するわけで、呼び分けることができたら(つまりテキトーに呼んだとしても誰だか分かりさえすれば)それでいいのです!

それでも本名で呼び合っているアニメだと、名前が聞き取れないと気になってしまうので不思議です。

 

アニメ『デンキ街の本屋さん』の腐ガール

私はソムリエと腐ガールが好きでした。

腐ガールのルックスは『咲 -Saki-』のタコスもとい片岡 優希に似ています。

あだ名である「腐ガール」の「腐」は、腐女子からではなく、ゾンビ好きから来ているというのが意外で面白かった。

ああいういわゆるロリ担当キャラは好きになることが少ないのですが、腐ガールはちょっとイカれてる部分(ゾンビを見るとバットを振り回すなど)があるのが私にはどうやらツボだったようです。

ソムリエはガタイがよくて無口。ソムリエと言われるほど漫画に詳しく、外見からは想像できないくらいオタクなのが良いです。

 

ひおたんは「かわいい」らしい。そういえば「ひおたん」のことも「ひよたん」だと思っていました。もう名前なんてどうでもいい!

アニメのなかでの美醜の感覚って分からないですねー。みんな美形に見えるのに差があったり、フツーに見える人が美形扱いされていたり。

漫画家の岩本 ナオさんくらい描き分けてくれないと私には分かりません。▼

 

個人的には恋愛要素は求めていないのですが、本作はラブコメです。…はーラブコメかー。

ラブコメやるならせめて悲しい展開にならないように、報われない人が出ないようにしてほしいです。

カメちゃんのは予想はしてたけど切ない…。つもりんもいい子や…。

 

本作のギャグはまあまあ好きでした。

最終話で急に本編に登場し始めるうまなみちゃん(「うまのほね」イメージキャラクター)は一体なんだったのでしょう。シュールすぎます。
最終話スタッフロール後のうまのほねスタッフの話が一番笑えました。「こんなにいたんだね!」

 

 

『メカクシティアクターズ』

アニメ『メカクシティアクターズ』の如月伸太郎(シンタロー)

引用元:メカクシティアクターズ「プロモーションムービー」 - YouTube

 

ボカロPでもある「じん」さんのメディアミックス作品「カゲロウプロジェクト」のアニメ。

じんさんは2011年からニコニコ動画でVOCALOID曲の発表をしており、そこからカゲロウプロジェクトが生まれたようです。

一時期、私の中ではじんさんといえばVOCALOIDのIA(イア)ですし、IAといえばじんさんというイメージがありました。

 

劇中でじんさんの曲が聴けるのが良かったです。

歌っているのがVOCALOIDではなく人間だったのは残念でしたが、9話の「アヤノの幸福理論」だけは雰囲気と合っていていいなと思いました。あのシーン、急にビミョーなCGになったので目を疑いましたが…

11話の「オツキミリサイタル」だけはIAの歌唱でした。それで「IAの声だ!」と喜んでいたら、アニメの登場人物たちが「モモ(登場人物)の声だ」と言っていてとても違和感がありました。

キャラクターに関連する曲について、声優さんに歌ってもらうという選択肢はなかったのでしょうか。

 

好きなキャラクターはタカネです。目つきの悪いキャラクターが好き。

 

シャフト制作なのは雰囲気と合っていて良かったと思います。化物語っぽい演出でした。

アニメが、ニコニコ動画で発表されたカゲロウプロジェクトの楽曲の動画作成を担当している しづさんの絵柄そのままだったので安心しました。

じんさんがこれまでに発表した楽曲たちを使えるので、劇中ではたくさんのボーカル曲が流れ、他のアニメと比べてゴージャス感がありました。

 

カゲロウプロジェクトについてはずっと気になっていたので、どんな物語なのかが大体分かってよかったです。メディアによって進むルートが異なるらしい。

アニメでは毎話、続きが気になって仕方ありませんでした。どんどん謎が解けていくことを期待していたのですが…

ラストは展開が急すぎて消化不良。あと3話くらい使ってほしかったです。

ストーリーよりキャラクターをプッシュするにも、主要人物以外がほったらかしだったのは残念。特にセトなんかはほぼスポットライトが当たっていません。ヒヨリちゃんはどうなったの?

なんだか中途半端な作品になってしまっていてもったいないです。原曲→小説や漫画→アニメ、と見ていけば分かるのかもしれませんが、アニメから入るとさっぱり分かりません。

評価が大きく分かれる理由はここだと思います。カゲロウプロジェクトのファンだったり、化物語のようなシャフト制作アニメの雰囲気が大好きだったりすれば楽しめると思いますが、それ以外は…

 

 

アニメを観終わった後、ニコニコ動画で発表されていたカゲロウプロジェクトの全楽曲を聴きました。

~カゲロウプロジェクト~ by じん - ニコニコ動画

なるほど分からん。物語を知ってからも分かりにくいです。

音楽も動画も好きだけど歌詞が理解できません…

 

 

最近観た映画『塔の上のラプンツェル』『百円の恋』など6本

ネタバレあり。

 

 

『パプリカ』

 

アニメ映画。

主人公の声が素敵。林原めぐみさんが好きなので耳が心地よかったです。

主題歌の『白虎野の娘』を初めて聞いたのはニコ動ででした。

 

これこれ。2008年に投稿されたものです。何回聴いたことか。

 

内容はSFサイコホラーでした。とにかく怖かった。

劇中での夢の中のような雰囲気のごちゃっとしたレトロなお店がたまにありますが、そのセンスを否定はしませんが理解し難い。不気味です。

夢に出てきませんように。

 

夢の中というだけあって、ぶっ飛んでいて先が読めないのが面白かった。そのぶん怖くもありました。 

劇中に出てくる意味の分かるようで分からない口上のようなものが、最近よく見かける「ちょっと意味の分からない歌詞の曲」みたいだなーと思いました。聴いてて気持ちよかったらオッケーです!

 

 

夢の中の世界はPSのゲーム『LSD』みたいだと思いました。あれも夢の中ですもんね。

 

[PS1] LSD [OP付き]

プレイ画面。

ほんのちょっとの間、夢中で遊びました。

PS時代のこういった奇妙なゲームは好きです。

ソフトはプレミアがついて2万円くらいになっていますが、PSストアでダウンロード版を買えば600円でプレイすることができます。

 

 

『塔の上のラプンツェル』

 

友人の子どもがラプンツェル大好きっ子だったので観ました。

一緒にラプンツェルの話をしたいですからね!

原作はグリム童話らしい。

 

主人公であるラプンツェルの声優さんがしょこたんと聞いて、序盤~中盤までほとんどそのことばっかり考えてしまっていました。

ラプンツェルを見ているとしょこたんが頭に浮かんで物語に集中できない。

『怪盗グルーの月泥棒』での鶴瓶さんみたいな。あれほどではありませんでしたが。

有名人を声優として起用するとこういうことが起こってしまうので大変です。

 

アナ雪とくらべるとなんだかパッとしませんでした。

ミュージカルシーンが盛り上がっていないように見えたのと、印象的なシーンが特にないからでしょうか。

ラプンツェルが髪を切ったシーンくらいしか印象に残っていません。酒場で騒ぐシーンと、船から光を見るシーンも少々。

お姫様なのによくある王子様とではなく、元盗賊と結婚するというのが良かった。

 

髪を切ってショートカットになったラプンツェルがかわいい。

ゲーム『アイドルマスター』の星井美希がすぐに頭に浮かびました。

通常は金髪ロングなのですが、ある条件を満たすと茶髪ショートになるのです。

THE IDOLM@STER 星井美希 覚醒ver. (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

THE IDOLM@STER 星井美希 覚醒ver. (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

 

ショートカットになったラプンツェルそっくり。かわいい!

 

茶髪の親から金髪の子が生まれるのは変だなーと思ったのですが、魔法の力でああなっていたんですね。

そして魔法の力を失ったら元の茶色に戻る、と。

茶髪のほうが断然好みだったので、最初から茶髪ショートだったらもっと物語に入り込めていたはず(物語が破綻する)。

 

魔法の力を失ったにも関わらず、ユージーンの怪我が治せたのはなぜなんでしょうか。

髪だけでなく涙などにも魔法の力が宿っているのだとしたら、今後も治癒魔法が使えるのでしょうか。

魔法の力を使うときにただ髪が光っていただけで、髪自体に特に意味はなかったのかもしれません。切ったら元の髪に戻ったというのは不思議ですが…

 

 

『思い出のマーニー』

 

この作品について事前に情報を仕入れていなかったので、新鮮な気持ちで観ることができました。

ちょっとミステリーな描き方をしているので、ネタバレなしで観たほうが面白いはずです。

 

主人公アンナとマーニーの愛の物語。

マーニーが消えたり現れたりする様子を見ていてちょっとしたホラーだと感じましたが、アンナの妄想で良かった。(ホラーが苦手)

ジブリ制作、原作は児童文学作品ということで、不安になる必要はなかったのです。

 

アンナの妄想癖はとても気になりました。アンナは絵を描くのが好きです。表現力や感受性の豊かさも影響しているはず。ただ発症したのが村に来てからなのと、マーニーが誰なのか分かったので今後は問題ないはずです。

これまですっかり忘れていたとしても、マーニーの記憶と彼女からの愛、または彼女への愛はとても強かったのでしょう。

私としてはマーニーが祖母ではないほうが面白かったですが、予想できないラストも刺激的なのでこれでよかったです。

 

 

『ペット』

 

飼い主が出かけている間、ペット達は何をしているのか…という内容。

『けものフレンズ』のように、動物たちがちょっとおバカなところもかわいいです。

 

恋するポメラニアンの女の子、ギジェットがたまらなくかわいい。パッケージだと左下にいる白い犬です。

白くてふわふわの丸っこい体にちんまりとした足、という姿も愛くるしいですが、一番のポイントはその声。

私は字幕版で観ましたが、ハスキーでクセになる声です。ハスキーさを増した友近という感じ。私にはギジェットが友近に見えて仕方ありませんでした…

吹替版もちらっと観ましたが、初見なら字幕版がおすすめ。

私がギジェットを好きすぎたからかもしれませんが、本作で一番キャラが立っているのが彼女。ほぼ主役です。

 

主人公(犬)マックスを飼っているケイティはかなり良い飼い主だと思いました。

しかし動物がペットとして飼われるのは本当に幸せなことなのかどうか。

人にもいろんな人がいるように、動物の中にも人に飼われて嬉しい動物がいるのかもしれません。

劇中でペットとして飼われている彼らは飼い主のことが大好きで、幸せそうに見えました。

ただ、人間の描いた物語だから人間に都合の良い解釈をしているだけかも、と考えることもできます。

動物園や水族館にいる動物たちも、本当は何を感じ何を思っているのか。この問題はいつか解決されることがあるのでしょうか。

 

 

 

 

『シザーハンズ』

 

1990年のアメリカ映画です。手がハサミの人型人形、エドワードのお話。

監督のティム・バートン氏は、個人的に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の印象が強いですが、本作はそれよりも前の映画なんですね。

 

ちょっとしたことで切ってしまうくらいの切れ味のある刃物が手についているのに、なぜハサミにキャップを付けるという発想に至らなかったのかが不思議です。

 

一人ひとりのエドワードによるヘアカットシーンは全て映らなかったけれど、街の人が全員集合したシーンでヘンテコな髪型の女性が大勢いたのが笑えました。とぐろをまいた蛇とか、箱のように角ばった髪型とか。

 

みんな不幸になった終わり方が悲しかったです。一概に不幸だとも言い切れませんが…

人形である彼は歳をとりません。たとえ愛する人と一緒になることがあったとしても、その人は自分より先に寿命で死んでしまう。人間でないものと人間との恋とは難しいものですね。

彼は自分を作った博士との思い出や、愛した人(キム)への愛を胸に、これからも生きていくのでしょうか。その体が朽ちるまで。

 

 

『百円の恋』

 

主人公、一子(いちこ)役の安藤サクラさんの演技が上手い。リアルすぎてドキュメンタリー映画を観ているようでした。

なんと本作で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。うーんやっぱり。

 

前半、一子があんな環境で正気を保っていられたのが信じられません。鈍感なのか、メンタルが強いのか。それとも諦めているのか。
自分も人のことは言えないけれど、ものすごくだらしなく見えました。

 

実家を出て一人暮らしをし、居場所を変えたあとも散々な目に合っていました。

しかしその後ボクシングをするようになって、一子自身が変わっていきます。

打ち込めるものがあるとか、体を鍛えることってやっぱり良いですね。でも一子はそんなんじゃなくて、それがなんなのかは分かりませんが、もっと純粋なもののためにボクシングをやっているように見えました。

 

最後には一子がかわいく見えました。

劇中ではラスト以外、一子の心理描写がほとんどなかったのですが、もっともっと彼女のことを知りたかったです。

終わってみると一子にとても惹かれている自分がいました。

 

全体的に綺麗さとか綺麗事とかは全くなく、リアルで泥臭い感じです。

主題歌もそういった雰囲気にとっても合っていて、心に響きました。

終わったのは始まったから
負けたのは戦ってたから
別れたのは出会えたから
ってわかってるけど

(クリープハイプ「百八円の恋」)

 


クリープハイプ「百八円の恋」MUSIC VIDEO

 

 

『プリアラ』キャラソンダンスムービーのキュアマカロンに魅了される

キュアマカロンのキャラクターソングのダンスムービー

引用元:【ダンスムービー】キュアマカロン(CV:藤田咲) キャラクターソング「CAT MEETS SWEETS」〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より - YouTube

 

プリアラのOP曲や各キャラクターソングにダンスが付き、その動画が配信されたので紹介します。

 

 

OP曲のダンス&ダンスレッスン


【ダンスレッスン】キラキラ☆プリキュアアラモードオープニング 「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」

プリアラのOP曲にダンスが付きました!

 

変身シーンの「できあがり!」の決めポーズがちょいちょい入ります。

 

「違うけれど おそろい」の部分は全員が違う振り付け。
キュアジェラートはマイクを持って歌うポーズをしたり、キュアマカロンが猫のポーズをしたりと個性が出ています。キュアホイップの手の動きは、うさぎの耳を表現しています。細かい!

 

ダンス中、キュアショコラのマントがいい感じに翻っていてかっこいい。(サビが顕著)
もしや計算済みなのか?

 

 

キュアホイップ「ダイスキにベリーを添えて」


【ダンスムービー】キュアホイップ(CV:美山加恋) キャラクターソング「ダイスキにベリーを添えて」 〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より

他のキャラクターと比べると覚えやすい振り付けで、かわいいので子どももマネしやすいと思います。

ダンスの最後は変身シーンのラスト「できあがり!」のポーズで決め!

 

 

キュアカスタード「プティ*パティ∞サイエンス」


【ダンスムービー】キュアカスタード(CV:福原遥) キャラクターソング「プティ*パティ∞サイエンス」〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より

ノリノリな曲。

キュアカスタードの声は個性があってクセになります。
キュアカスタードはしっぽが大きいので、斜めや横を向くとしっぽが見えてとてもかわいい。

 

 

キュアジェラート「青空 Alright」


【ダンスムービー】キュアジェラート(CV:村中知) キャラクターソング「青空Alright」〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より

キュアジェラートの歌声は普段の声とはまた違ってかっこいいです。とっても我那覇ひびk(以下自重)

ダンスもかっこいい&元気。飛び跳ねたりしゃがんだりと運動量が多く、元気さが伝わってきます。
ギターを弾く動作があちこちに入っていて個性が出ています。

ダンスの最後はやっぱり決めポーズ!

 

 

キュアマカロン「CAT MEETS SWEETS」


【ダンスムービー】キュアマカロン(CV:藤田咲) キャラクターソング「CAT MEETS SWEETS」〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より

三次元のゆかりさんはちょっと庶民感が出るというか、良く言えば「より身近な存在に」感じますね。

髪型が特殊ではないからか、一番よく出来ていると思います。

 

ダンスのレベルが高い。このキャラクター格差はなんなんでしょう。

序盤のゆったりとしたセクシーな動きから一転、激しく踊ります。セクシー&クールで本当にキュアマカロンが踊りそうなダンス。長い髪を利用した振り付けも美しい。

でもゆかりさんだったら「ダンス? 興味ないわ」なんて言って踊らなさそうだからそのギャップもまたいいです。

 

キラプリのキャラソンダンス動画での現時点(記事投稿時)での再生数は、2位のキュアショコラに約1万5千の差を付けてのトップ。

一体どれだけの人をメロメロにしているんでしょうか。聞くところによると、子どもにはキュアマカロンが人気なのだとか。

ここ一番の胸キュンをありがとうございます!

 

キュアショコラ「ショコラ・エトワール」


【ダンスムービー】キュアショコラ(CV:森なな子) キャラクターソング「ショコラ・エトワール」〜「キラキラ☆プリキュアアラモード」より

三次元になってもキュアショコラは頭身が高いですね。

宝塚っぽい振り付けでかっこいい。激しいダンスじゃないからこそ麗しさが際立ちます。

アニメでこのダンスが見たいです…!

 

 

 

 

最近観た映画『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』『サカサマのパテマ』など3本

ネタバレあり。

 

 

『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』

 

とあることからお金アレルギーになりお金に触れることができなくなったため、お金を一切使わずに生きていこうと決めた主人公のお話。

ジヌとは銭、つまりお金のこと。

「かむろば村」という村に移住するところから物語は始まります。

 

移住したてというほとんどゼロの状態からお金を全く使わないで生活していくというのはやはり無理があるようです。

主人公の場合、最初は周りの人から物をもらったり何かをしてもらったりすることが多かったです。

畑も借りてはいましたが、お米や野菜はすぐにはできませんし、スキルも全くありませんでしたから。

善意でやってもらっていますが、本来はお金がかかること。善意だけがずっと続くわけはありませんし、お金を使っている状態とあまり変わりがないように見えました。

 

生活に少し慣れてからは何でも屋やバイトをして、報酬を現物支給してもらったり。

そういうのができるのは環境は良いですね。そういった観点では都会より人間が生きやすいと思います。

 

普段何気なく使っているお金ですが、「ほしいモノと交換する」という役目だけじゃない、本当に便利な機能を備えているんだなーと改めて感じました。

お金を使わなければ時間がかかります。

そして助け合い、人との関わりが必要になるでしょう。

お金がたくさんあれば、良い意味でも悪い意味でもほとんど人と関わらずに生きていくこともできます。

お金がなくて、さらに主人公のように自力で生きるスキルも乏しければ、やはり人を頼るしかありません。

お金を一切使わずに、なおかつ完全に一人で生きていくことは難しいんだな、と思いました。

 

 

幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ

映画『イントゥ・ザ・ワイルド』では、主人公が最期にこの言葉を残しました。

反資本主義で、最終的にはお金を使わずに自然のなかで一人で生きていくことができていた彼も、他者の存在の大切さを語りました。

 

 

人は独りでは生きてはいけないし 生きる意味もない

“生くべき道” それは人と出逢う道である

漫画『55歳の地図』で、歩き遍路を終えた主人公が得た気付きです。

 

 

最終的に『ジヌよさらば』の主人公は、やはりお金を全く使わない生活を、たくさんの人のなかで幸せそうに送っていました。

お金を使わない生活のためには人との繋がりは重要だと思うけれど、主人公はそういった下心で無理やり人と繋がっていたわけではありません。

見返りを求めずに助け合って、与え合う関係はとても素敵だと思いました。

それは主人公自身が元々優しい人間であったこと、お金を使わないという断固たる決意があったこと、その生活をしていく過程でたくさんの人の温かさに触れたことなどが合わさって辿り着いた境地なのだと思いまいた。

 

 

『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』

 

映画『キャッツ&ドッグス』の続編。いつの間にか続編が出ていました。

前作は友人に勧められて観ましたが、それももう15年以上も前になるんですね。

 

前作は犬と猫の戦いでしたが、今作は犬と猫が手を組んで共通の敵に立ち向かうというストーリー。SFコメディ。

CGですが、どのように作っているのかは分かりませんがけっこうリアルに犬や猫が動き、言葉をしゃべります。

思い出補正か、この世界観に慣れてしまったせいもしれませんが前作ほどのインパクトはありませんでした。

 

犬や猫の組織は地下に拠点をかまえています。

今作の主人公(犬)はその組織のことを何も知らずに生きてきました。

その彼が急に組織に引き抜かれるところから始まるので、前作を観ていない人と目線はほとんど同じ。初めての人でも楽しめると思います。

 

 

『サカサマのパテマ』

 

とある実験の失敗によって起きた大災害により、重力が逆転してしまった人(サカサマ人)の存在、という設定が面白かったです。

ネタバレしちゃうとたぶん面白くないので、興味がある人はネタバレを見ずに本編を観てほしいです。

 

他人の気持ちを考えるというのは難しいことなんだと分かりました。

気持ちを考えられているようで、全然できていない。想像力が全然足りていません。

主人公であるエイジも自分がサカサマになってみるまで、サカサマ人のパテマの「(空に)落ちる」という恐怖を完全には理解できていませんでした。

それでも、実際にその立場になってみるまで相手の気持ちを理解できないのでは困ります。

同じ立場に立ったつもりでも、実際は同じ状況ではないかもしれないし、同じ気持ちではないかもしれない。

想像力をもっと働かせ、かつ「自分は相手の気持ちを理解できている」と思うことをやめれば、相手の気持ちの理解に近付けるのかもしれません。

 

最後の最後に「あっ」と思える新事実が出てくるので、それを知った上でもう一度最初から観たらまた違った観方ができて面白いかもしれません。

設定について、いくつかある新事実が発覚した際も劇中では説明がされないため、勘が鋭くないとよく分からないまま終わるかも。

私にも恐らく気付いていない部分がいくつかあると思います。あとは疑問に思ったけどよく考えずに流してしまったところとか。

考察が必要な作品が好きな人には楽しいと思います。

 

観終わったあとにこのパッケージの絵を見ると、絵の向きにもただの演出ではなくて意味があったということが分かります。

それにしてもよく考えると地下空間広すぎないですか。この時代の科学力ならあの空間を作ることも不可能ではないのでしょうか。

サカサマ人が重力が逆のまま暮らしたら、体に悪影響はないのか。

もしサカサマ人とそうでない人が一緒に暮らすとしたら、どんな家になるんだろう。

もし子どもを作ったら、その子の重力はどうなるの?

劇中に出てくるいろんなグッズもどういう原理になっているのか知りたいです。